衆議院比例代表の各ブロックの選挙結果(過去5回)から、1議席獲得に必要な得票率をまとめる(②東北ブロック編)

衆議院比例代表の各ブロックの選挙結果(過去5回)から、1議席獲得に必要な得票率をまとめる(①北海道ブロック編)https://note.com/matome_reiwa/n/nc3c96fe2671b

から引き続き、東北ブロックでの状況を、過去5回分算出しましたので紹介します。

東北ブロックは
青森県・岩手県・宮城県・
秋田県・山形県・福島県の6県です。

衆議院における比例代表選挙では、47都道府県を11ブロックに分割していますが、ブロックによって定数が異なるため、当選(1議席獲得)に必要な得票率も異なります。

2.比例区東北ブロック

衆議院2.東北

図は左から、以下のようになっています。
◆過去5回の衆院選の回次と開催年
 下に行くほど新しくなります。
◆割る数
 ドント方式では、得票数を自然数で割った値を使用します。

◆政党名と各党の得票数、獲得議席と得票率
 [1]の値が実際の得票数であり、[2]以降は、得票数をその数字で割った値になります。
 (補足1)
 全ての政党について、1.2.3...で割った値までを算出して、ここでは
 上位10番目までの数字・・・・・・・・赤
 上位11,12,13番目の数字・・・・・・・オレンジ
 上位14番目の数字(=ボーダー)・・・緑
 上位15番目の数字(=次点)・・・・・青
として色付けしています。
 (補足2)
 ・「民主党」として1まとめにしているものは、
  2014年までは"民主党"、2017年は"立憲民主党"です。
 ・「維新」として1まとめにしているものは、
  2012年は"日本維新の会"、2014年は"維新の党"、2017年以降は"日本維新の会"です。

◆ボーダー当選の値と前後の値
 ドント方式による計算によって、1議席獲得に必要となる「ボーダーライン当選の数値(つまり、最下位でもいいので当選するために必要な票数)」と、その前後(ブービー当選と次点)を示したものです。

◆有効票と1議席ボーダー
 ・「有効票」は、各政党が得た有効票の総数となります。
 ・「ボーダー当選の数値」を「有効票」で割ったものが、「1議席獲得に必要なボーダーライン」となります。

2.比例区東北ブロックの傾向

衆議院2.東北

改めて、投票結果です。
東北ブロックの当選枠は、11ある比例ブロックでは5番目に少ない(上から7番目)の13議席です。
なお、前々回までは14議席でしたが、定数削減により前回からは13議席となっています。

1議席獲得に必要なボーダーラインですが、過去5回の結果では6.0%前後の得票率が必要であることがわかります。

前回の13議席は
自民党が5、希望の党(現存しない)が3、立憲民主党が3、公明党が1、共産党が1
という結果となりました。
ちなみに共産党ですが、前回紹介した北海道ブロックでは議席を獲得できなかった回次がありましたが、東北ブロックについては1議席獲得できています。

れいわ新選組の2019年参議院選挙での東北ブロック(6県)における得票率は、3.94%でした(全国では4.55%)。

6.0%前後の得票率を求められる中では、
参議院選挙時点での得票率のままでは、れいわは議席を得られません。

れいわ新選組が議席を獲得するのは、1.5倍以上の上積みが必要となります。

8/18、「もんべつ芳夫」氏に次いで、「渡邉まさあき」氏の擁立を公表したれいわ新選組。

さて、東北ブロックでは、どのような結果となるでしょうか。

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