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全くウケなかったお笑いタレントに学ぶ、スピーチで大事なこと。

ステージに立ったら何をやるべきか。聴衆との対話…?


先日、仕事で企業イベントの記録撮影をしてきました。
グローバル展開する大企業です。


参加者は世界中から集まってきます。
当然、会話は全て英語。社長あいさつも、司会者も、講演もコーヒーブレイク中の会話もみんな英語。


こういう現場に入るとやっぱり英語できなきゃダメだな…。
何ても思いますが、今回は英語が出来なくてもある気付きがあったんです。


それが、スピーチで大事なこと


このイベントのあるタイミングで、余興の時間がありました。
そこに登場したのは某お笑いタレント。もちろん英語はペラペラです。


余興が終わった後の参加者は、


ようやく終わったか...。


ほっっっっんとに、驚くほどウケなかった…。


私は心の中で叫びまくってました。

ウォーイ!!マジか!!
誰でもいいから笑ってくれー!!
スマホいじらないでくれー!!
寝ないでくれー!!


私の仕事はステージの上の様子とみんなが笑ってる様子を撮ること...。


愕然…。


内心、お笑いのプロ相手にマジでツッコミ入れたくなりました...。


大丈夫!?
今日は調子悪いの!?
もっと頑張って!!
(途中から応援に…)


そんな心の声援を送る中で、私は体感していたのです。


出だしのつかみが大事。

って事を。


参加者は世界中から集まっています。みんながみんな日本について詳しいはずはありません。だから、ステージにいる人物を見ても


あなた誰?


なんですよね。


さらにそのネタ一体何!!?っていうのを、いきなりやっちゃうもんだから、会場内にヒューヒュー風が吹きつけます。


謎の人が謎の話をしている…。


スピーチは「つかみ」が大事とよく言いますが、それはお笑いも同じでしょう。この方は完全に「つかみ」に失敗していることが見て取れました。英語が理解出来なくても、雰囲気で十分理解できました。



聴衆の心を全く掴んでない…。


((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル


劇的逆転サヨナラ勝ち…にもならなかった…。
掴み損なった聴衆の心は、最後まで掴みきれずにタイムオーバー。



私は仕事柄、結婚式の挨拶、友人等のスピーチを頻繁に聞いています。
話の旨い人はこの「つかみ」がめちゃくちゃ上手なんですね。


出だしでみんなの心を鷲掴み。
合間にも「つかみ」を入れて心を離さない。
参加者が理解できるストーリー。
わかりやすい言葉。
テンポがいい。


改めて思い返してみたら、そんな共通項が見えてきました。


鼻息荒らして笑いを取りに行こうとする人ほど一方的で、内輪ネタで終わってしまいます。そんなスピーチも沢山見てきました。


世界中から人々が集まる企業イベントも、結婚式と似たようなものでしょう。どちらも様々な方が参加します。


そう考えれば、

誰もが理解できる話をする。


のも重要なこと。


結婚式で友人がスピーチをする場合、置いてけぼりを食うのは大抵親戚の人たちです。今回の世界中から集まった人々も同様に考えてみたら、日本をほぼ知らないであろう人たちでした。


一部の人しか理解できない話をしても、会場全体がドッカーンとなるような状態は中々作れない…。これは想像に難くありません。


出だしのつかみ。
誰もが理解できる話。


私の心の声は「笑顔どこ~」からいつのまにか「なるほど〜」という学びの声へと変わっているのでした。



実際、人前でスピーチするなんてこと、まずないと思いますけど…。
そんな気付きにつながったので、お笑いタレントさんに感謝です。


覚えておいて損はないかな。笑。


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Top画像:ストックフォト


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