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ひたすらじゃんけん。

もうすぐ4歳を迎えるチビがいます。トランプが大好き。特に神経衰弱が大変のお気に入りで、やけに勝ちたがります。負けず嫌いは3歳にもあるものなんですね。

神経衰弱を始める前にジャンケンで勝った方が先にめくるというルールを設けています。

じゃんけんでも勝ちたがる…。

それなのにチビはグーしかだしません。
試しに、僕もずっとグーを出してみることにしました。

あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこで…

何回やったでしょうか…、全く勝負が決まりません…

さすがに、こっちが根負けしてきました。

チビはチョキもパーも知っています。ただただ出さないだけ。


あいこでしょー、あいこでしょー。


チョキを出すか…

いや、負けちゃいけない。チビのためにも自分のためにも…

わざと負けるような勝たせ方をしてはいけない。

自分にそう言い聞かせます。


あいこでしょー、あいこでしょー…


まったく勝敗がつく気配がありません。

このまま永久に続くのか…

さすがに耐えられなくなってきたぞ…


あいこでしょー、あいこでしょー…


いやー、もう無理ー…

チョキだ、チョキを出すぞ…

ほんとに出すぞ…


あいこでしょー、あいこでしょー……、、、


えい!


へ?


チョキー!!

チビー!!

チョキー!!

まさかの同タイミングー!!



今までの永遠グーはなんだったんでしょうか。2人で笑ってしまいました。

まさか、じゃんけんで笑う日がくるなんて…(笑)


あいこなので、じゃんけんは終わりません。


あいこでしょー。


僕はチョキ…

チビは再びグーを出すという結末。

「マジかー、パパの負けだー」

と思わず声が漏れてしまいました。

その声を聞いてかニコニコする純粋なチビ。そこに悪意は全く感じられません。

まるでこっちの心を見透かしたかのような同時チョキ。

あのタイミングでチョキを出してきたのは故意的だったのか、それとも…

本人の口からその真意を聞き出すことはできませんでしたが、ただただ普通に負けたことを思いっきり悔しがる父。


「パパの負けー」

と憎たらしい表情で笑みを浮かべながら自信たっぷりに言うチビの姿をみて前言撤回します。

やっぱり悪意、感じるわ。


***

タイトル写真:ストックフォト


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