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何であの時あんなに頑張れたんだろう?一人前になるまでに。

仕事をする中で様々な方と一緒に仕事をするのですが、その中でいろんなことに気がつき積極的に行動をとれる人を見ると関心してしまいます。

特に新社会人に近ければ近いほど目を見張る思いになります。いったいどう生きてきたら、そうなれるのでしょうか。

今回は、めげないやつ子さんの「何であの時あんなに頑張れたんだろう?」の企画「めげない部門」に参加した記事です。
カメラマンになるまでの軌跡を書きました。
2400文字程の記事となりましたので余裕のある時に読んでいただけたら嬉しいです。


僕の社会人経験はIT企業が始まりでした。
プログラミングの仕事に就きたいと思い、大学は情報工学を専攻したんですね。

その夢は叶えることができたのですが、日々ソフト制作を行なっているうちに写真の面白さに気がついていきました。

プログラミングはバージョンアップがある性質上、終わりなき物作りに思えてしまったんです。

担当していたアプリはクライアント毎にカスタマイズする物だったので、完成しても次の日には別のクライアント対応に追われる日々でした。

「理想と現実は異なる」の典型だったのかもしれません。
悶々とした思いは消え去ることはありませんでした。

僕が抱いていた思いの根底にあったのは

完成の醍醐味を味わうこと

だったんです。

その点で写真は短期完結型であり、その魅力を秘めている仕事と感じるようになっていたんですね。

気がつけば僕は写真業界へ転職していました。


始まりはそこからです。

僕の社会人の中でもっとも過酷だった時代。

下積み時代。


写真スタジオでアシスタントのアルバイトを始めました。

街の写真屋さんではなく
広告や雑誌の写真を撮るためのレンタルスタジオです。


写真の世界は様々なジャンルがあり、花形の一つとも称される広告の世界を垣間見ますが、アシスタントとしてのお客様は、企業や広告代理店ではなくカメラマンなんです。

いかにカメラマンに気持ちよく撮影してもらえるか。
それがアシスタントとしての能力の高さとなります。

そのためには知識が必要不可欠。

人を撮るにもライティングの知識。物を撮るにもライティングの知識。機材の名前を覚えるのはもちろん、カメラの扱い方、被写体との接し方、取り扱い方。

他にも、カメラマンが次に何をしたいのか察する力も必要になってきます。


右も左も分からない状態で入ってしまった僕は、全く何をしたらいいのかわかりませんでした。

こんなときはどうすればいいのでしょうか。

それは先輩に積極的に質問することです。
とにかく知ってる人に聞くこと。

「色んなところに気がついて積極的に行動する」なんです。

しかし、僕はこの正反対の行動をとっていました。

沈黙。ただ突っ立ってる。

何をしたらいいか分からないから、ただ立ってるしかできない。

いまでこそ、わからないことはどんどん質問すべきだと理解しているのですが、当時の僕は思考が完全に止まっていました。

「あいつ使えない」と陰口を言われるのは、今思えば当然なことでしたね。

少しずつ動けるようになってきても、精神面がボロボロだったため毎日が辛い日々でした。

キツくても、アシスタントは休みなく続けていくうちに、あるカメラマンから声をかけていただき、会社のカメアシ(カメラマンのアシスタント)になることになったんです。

ようやく、このキツイ生活から解放されると思いきや
ここでも僕はあまり活躍できませんでした。

会社内での評価は低く周りからの期待に答えられず、スタジオ時代から少しずつ蝕まれていた心の病が形となって現れてきました。

結果、抑鬱状態でリタイア。


その会社からは戻ってきてもいいと言っていただけたことは嬉しかったのですが、同じ環境にいてもまた同じことを繰り返すと思い、この時に僕はフリーランスになることを決意します。

どうやって仕事を得るのか。
生活していけるのか。

正直不安は大きかったんですけど
それ以上に環境を変える方が重要であり、そのための行動が必要だったんです。

今までの経験を活かしフリーのカメアシを始めることにしました。

この期間が僕の写真人生の中で様々な経験と自信を取り戻すこととなります。

使えない奴と思われれば2度と仕事はきません。

様々なカメラマンと一緒に仕事をする中で、分からないことはガンガン聞いて、カメラマンの動きをよく観察し、次に何をすべきかを考え、カメラマンが撮影に集中できる環境を作れるように努力してくようになります。

経験をたくさん積んでいくうちに、どんなカメラマンでも自然と頭より体が先に動くようになっていきました。


転職してからの期間を合わせてその間約4年間。途中途中で小さな撮影案件もいただいたりして食い繋いできましたが、そうできたのも、やっぱり写真を撮って生きていきたい思いがずっとあったからなんですよね。

下積み時代は本当に苦しかった期間でしたが、そこで得た様々な経験が今の僕を支えています。


新しい環境に立った時に、その場にどれだけ早く適応できるかは

いろんなことに気がつき積極的に行動をとっていくこと
先輩や上司に質問すること
間違いやミスに臆することなく実際にやってみること

そういった行動をしていくことなんだと思います。

僕は初めは全くできなかったけど、今ではその大事さを身に染みて理解するようになったので、これらの行動を心がけるようになりました。


時々、仕事で全く動けなかったり、見当違いの行動をとって混乱に導くような人を見かけますが、僕もそんな経験をしているからかそんな人をみると応援したくなる自分がいます。

と、人の心配するよりも僕自身もまだまだ足りていないところがあるので、自分磨き続けていかないとですけども。


***

ここまで読んでいただきありがとうございます。

この記事はhanamoriさんが投稿されていた記事を読んで知った企画であり


めげないやつ子さんの「何であの時あんなに頑張れたんだろう?」
の「めげない部門」に参加したものです。

500日連続投稿…。素直にすごいな〜。

僕も続けていきたいです。 

#めげない企画頑張れたこと



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