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映画備忘録vol.4「ジョーカー」を観るまでの道のり

ジョーカーはすごく気になりながらも、なんだか気持ちを整えてから観たい、という気持ちに駆られすぐに観ることが出来なかった。
そしてやっぱり観たい、と思った時、友人に "バットマン" を勧められる。
バットマンはマイケルキートン&ティムバートン監督の印象が強く、ティムバートン監督の作品は好きだけど、なんとなくバットマンには惹かれなかった。
「善が悪を倒す」縮図にちょっと面白さが加わっているんだろうな、と勝手に判断し、私の中から排除されていた。
けれど、勧められたのはティムバートン監督のバットマンではなく、クリストファーノーラン監督の3部作。
映画好きと言いながらバットマンは観てなかった私。
これを機に観ることに。
長い。
このシリーズ、どれも2時間越えの長編映画。
アクション映画は力が入るので、観終えた後どっと疲れが出る。
加えてこの長さなので、なかなかの疲労感。
観てみて思ったのは、重かった。
単なるアクション映画ではなかった。
正義は勝つ!とするならば、果たして正義とは。
善とは何か、悪とは何か、を考えされられた。
善と悪。光と闇。表と裏。
人はどちらかを持っている、のではなく、誰しもどんな環境にあっても、どちらも持っている。
愛や思いやりは善を育み、憎しみや怒りは悪を生む。
とても切なかった。
やるせない想いが深く残った。
「死を恐れないことがお前の弱さだ」
この言葉がとても私の中で大きく鳴り響いていた。

どっぷりバットマンにのめり込んだ後、いよいよジョーカー。
ジョーカーはクリストファーノーラン監督のバットマン第2作「ダークナイト」に出てくる。
確かに、バットマンで予習をしていたことで、ジョーカーという映画にすんなり入ることが出来た。
バットマン以上に切ない。
苦しい環境にいながらも、彼の中にあった夢や希望、そして喜び。
それが少しずつ蝕まれていく。
幼い頃からずっと耐え忍び押さえ込んできた怒りは、一度外に出ると、もう止まることがなくなる。
マグマのように溢れ出し、人々を飲み込んでいく。
彼に火をつけたものこそが悪であり、多くの悪で彼の中にある善が消されていくのを感じた。

誰にでも起こりうること。
そして気がつかない、意識していないところで、加害者になっていること。
ジョーカーを観たら、またダークナイトが観たくなってしまった。

このテーマでヒーローものになるところがやはりハリウッド映画なんだなあ〜、と感じつつ、観てよかった、と思うと同時に、しばらくアクションものはいいわ、とも思った。なんせ疲労感が半端ない。
これを劇場で観ていたら、生活にも影響が出そうな予感。。

次はちょっとゆるい映画か心温まる映画を観たいな。

<追記>
noteの記事で
『全国のミニシアターをみんなで応援ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金』
というクラファンがあることを発見!
ミニシアター、とても好きなのでぜひ応援したい!と微力ですが参加させていただきました。
劇場でまた映画を観れる日が待ち遠しい。。。

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