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年末に何やってるんだか…

 こんばんは。今日も一日お疲れ様です。
 今日は公官庁の御用納めの日。そんな日に現職の国会議員が逮捕されたり、派閥のパーティー券の裏金問題の捜査で東京地検特捜部は御用納めの日ギリギリまでお仕事お疲れ様です。政治家それぞれが選挙に対して色々な考えを持っていますが、当選するためなら違法な行為でも平気でやるというのは、自己保身のために行った行動が最終的には東京地検の皆さんだけではなく、有権者に迷惑をかけるという最低な行為だということを理解してほしい。今年を締めくくる話題がそんなバカげた内容だと悲しいので今日ちょっと違った内容で書いてみます。


馬に乗って戦場を駆け巡る若かりし頃

馬上少年過
世平白髪多
残躯天所赦
不楽是如何

 独眼竜で知られた伊達政宗の言葉。意味は「若い時は、馬に乗って戦場を駈けて過ごしたが、今は太平の世になり白髪も増えてしまった。余生を天から与えてもらってはいるが、これを楽しまずしてどうするのか」太平の世の中になった戦国武将の生き方の変化を詠った内容ですが、どことなく儚さを感じる五言絶句の漢詩。最近教えてもらった漢詩ですが、なんとなく気になっています。

儚さといえば「李白」

 漢詩で儚さといえば「春望」

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻短
渾欲不勝簪

 多くの人が「国破れて山河在り」というフレーズはどこかで耳にしたこと杜甫の代表的な漢詩。意味は解説するまでもなく、戦争という人間おろかな行為と自然に対する無力さを表現しています。
 ただ、儚さという点では個人的に李白の「越中覽古」が好きで時折り思い出しては心に留めています。

越王勾踐破呉歸
義士還家盡錦衣
宮女如花滿春殿
只今惟有鷓鴣飛

 この漢詩は「越王勾践が長年の仇であった呉王夫差を打ち破って国に凱旋。戦いに行った忠義な者たちは、帰ると錦織りの服をまとい、華美な生活にふける。宮廷の女官もまるで花が春殿に満ちているかのようであった。しかし、今は当時をしのぶ様子もなく、ただ鷓鴣が寂しく飛び交っているばかりである」最後の句が栄枯盛衰、諸行無常を表してなんとも儚い感じがします。李白には派手さはないけど儚さが滲み出る感じの句が多い気がするので心に残ります。

おわりに

 さて、話を今回の事件に戻しましょう。政治家にとって選挙は戦いです。ただし、選挙には公平性を保つためにルールがありそのことによって民主主義は守られています。越王勾践も夫差に敗れ勝利するまで苦労を重ねた「臥薪嘗胆」の語源となるエピソードは有名です。その勾践も復讐を成し遂げ越は繁栄したが、時が経てばただ鷓鴣が寂しく飛ぶだけになってしまう。越が勝つためにズルをしたわけではないが、政治家が保身のためだけに違法な事をすれば鳥が飛ぶだけではなく、有権者が不利益を被るというバカバカしいことが起こるのである。

おまけ

 裏金の話は何に使ったのかわかってないが、買収行為に使われたのであれば当然許されないこと、仮に遊興費に使われていたら最悪だろうな…。
 事件にはまったく関係ありませんが、何が起きてもイチゴが楽しみの季節はやってくるのです。帰ったら食べよう♪

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