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待ち侘びる時間が価値になるアプリ「マチワビ」を開発した理由

こんにちは。
すべてのファンの貢献を、クリエイターの力に変えたい田中です。
マチワビを運営するMeTown株式会社の代表をやっています。

Mati-wabi(マチワビ)とは

マチワビとは

あなたには、いま待ち侘びてるコトがありますか?

花のみを 待つらん人に 山里の 雪間の草の 春を見せばや

藤原家隆
<出典>「わび」、十文字美信(2002年初版)写真家・十文字美信が、現代社会における「わび」を切り取った177点のカラー写真を収録した写真集。

この歌は、利休が「わび茶」の心を示しているとして挙げた歌です。

「いつ咲くのかと「花」ばかりを待っている人に、山里の雪の間に芽生える草の姿にこそ本当の春があることを見せたいものだ」

待つことは、一見、単なるプロセスに過ぎないと思われるかもしれませんが、実は、待ち侘びる時間にこそ、価値の本質がある

この歌には、日本文化が息づく大切な価値観が含まれていると思っています。

皆さんの中にも、待ち侘びている時間、きっとありますよね?

マチワビは、イベントを待ち侘びている人のための、待ち侘びる時間を価値にするアプリです。

マチワビの詳細については、以下のリリースをぜひご覧ください。

私自身の原体験

ここから、なぜ私がマチワビを創ろうと思ったかについて、少し背景をお伝えしたいと思います。

マチワビの着想は、私自身の原体験から生まれました。

私は、「北海道コンサドーレ札幌」の熱狂的なファンでした。

昔からずっと好きで応援しているし、何かで貢献したい、そのような強い気持ちを小学生の時からずっと持っています。

実際に、小学校時代には、コンサドーレ札幌のJ1昇格のために、コンサドーレ札幌のファンを増やそうと躍起になっていました。クラスでコンサドーレについて発表したり、コンサドーレの寄付を集める活動に参加したり、様々な貢献活動を行っていました。

好きだからこそ、待ち侘びる時間に、何か貢献したくなる気持ち。

この気持ちこそが、待ち侘びる期間に存在しているファンの強い原動力であり、自分にとっては青春でした。

この「貢献したい!」という気持ちを、もっと力に変えたい。これが、私が、マチワビのアプリ開発に情熱を注いでいる理由となる原体験の一つです。

Mati-wabiの開発背景

マチワビというプロダクトを実際に開発すると決めた背景には、実は「夕張メロンのファンの行動」があります。

この「夕張メロン」と「待ち侘びる」という一見関係のない2つのキーワードの重なりから、マチワビが生まれました。

私が代表を務めるMeTown株式会社では、夕張メロンのファンコミュニティ「夕張メロンNFT」を運営をしています。

このファンコミュニティには、「新しい夕張メロンの予約購入の仕組み」があります。

この夕張メロンの予約購入の一つの企画で「待ち侘びる時間に貢献すればするほどメロンが甘くなる仕組み」があります。この仕組みについて、少し説明をさせてください。

「ミツバチ大作戦」
〜待ち侘びる時間に貢献すればするほどメロンが甘くなる仕組み〜

夕張メロンは、種を蒔いてから収穫するまで「105日間」かかります。

私たちは、この「105日間の待ち侘びる期間」に「新しい予約購入体験」を組み合わせました。

具体的には、夕張メロンの種まきの時期に予約購入を行うと、メロンが届くまでの「105日間」を待ち侘びるファンコミュニティに招待されます。

そして、このファンコミュニティで、待ち侘びる期間の貢献をポイントに変えられるシステムを導入しました。

夕張メロンのファンの輪を広げることにつながる「貢献活動」を行うと、自分が受け取れるメロンの糖度が1度アップするというシステムです。

このシステムでは、例えば、SNSでハッシュタグをつけて、夕張メロンのファンを広げることに貢献すると、ミツバチポイントと呼ばれるポイントが貯まります。そして、ポイントが貯まると、自分が受け取れる予定のメロンの糖度がアップします。

このように、待ち侘びる時間に貢献すればするほどメロンが甘くなるという新しい仕組みを実現しました。

夕張メロンNFTプロジェクト

この「待ち侘びる時間に貢献すればするほどメロンが甘くなる仕組み」は、実際に300名が所属するオンラインコミュニティで実装され、コミュニティ内が盛り上がったことはもちろん、多くの方から反響がありました。

この構造を「他の場所」でも応用できるのではないか?と思ったのが、マチワビが生まれたきっかけです。

東京ドーム主催コンテストでの優勝

そんなことを考えていた時期に、偶然、株式会社東京ドーム主催のビジネスコンテスト「enXross Award」に出場する機会を頂くことができました。

東京ドームのコンテストでは、東京ドームに関連する課題を解決するアイディアが募集されていました。

そこで、私たちは、この夕張メロンでの事例を、東京ドームでのファンイベントを待ち侘びるファンの課題に応用するアイディアを応募することにしました。

そこから、急ピッチで、準備を進め「マチワビ」のプロトタイプを開発。
コンテストでは、なんと最優秀賞を頂くことができました。

enXross AWARD 最優秀賞表彰式 (左:MeTown株式会社 代表取締役 田中 一弘 右:株式会社東京ドーム 代表取締役会長 CEO 北原 義一)

「夕張メロン」と「東京ドーム」。

遠い存在のように感じますが、どちらも「ファン」という存在があり、何らかのイベントを待ち侘びている人たちが大勢いる。

ここに可能性を感じた私たちは、マチワビというプロダクトを本格的に開発する決断をしました。

Mati-wabiが創りたい未来


すべてのファンの貢献を、クリエイターの力に変えたい

マチワビは、単なるイベントキャンペーンツールではありません。

マチワビは、すべてのファンの貢献を、クリエイターの力に変えるためのアプリです。

待ち侘びる時間のファンの貢献を結集させることで、イベント当日のクリエイターの可能性を開花させたい。

そんな思いで、プロダクトを開発しています。

まだ、私たちの挑戦は始まったばかりであり、現状は、1%もこの大きな目標に到達していませんが、この大きなテーマを実現するためにMati-wabiの開発に情熱を注いでいます。

なぜweb3テクノロジーなのか

マチワビの開発では、web3関連技術(ブロックチェーン技術)を活用しています。この技術を利用している理由は大きく2つあります。

①ファンの貢献を可視化し証明したい
今まで、待ち侘びる期間のファンの貢献が日の目を浴びることはなかなかありませんでした。そこで、ブロックチェーン技術を活用し、貢献を記録・証明することで、従来定量化されなかった貢献の見える化を実現し、貢献を力に変えていく。こうして、大きな価値を生み出したいと思っています。

②ファンの貢献を共創体験にしたい
待ち侘びる間のファンの貢献によって生み出された価値を、クリエイターとファンがなめらかに分かち合いたい。そのための機能として、トークンエコノミクスの力を活用することが出来るのではないかと考えています。この設計を追求することで、すべての待ち侘びるファンの貢献をより大きな力に変えることができるのではないかと思っています。

この、マチワビとweb3テクノロジーを掛け合わせた構想は、新しいweb3関連技術のユースケースの一つになり得るとの評価を得て、日本初開催のイーサリアム開発カンファレンス“EDCON 2024”のスーパーデモデーに選出していただきました。この点にご関心がある方は、ぜひ一度お話ししましょう。

なぜスタートアップとして実施するのか

私たちは、今までも、一つ一つのプロジェクトを丁寧に実行に移すことで、この未来の実現に向けた歩みを少しずつ進めてきました。

ここからは、すべてのファンの貢献を、クリエイターの力に変えるという、壮大な挑戦を短期間で実行に移し、多くの人に届けたいと強く思っています。そのために、スタートアップとして旗を揚げ、活動をより早く大きく進めていきたいと思っています。

その第一歩としてマチワビは、総務省「令和6年度 ICTスタートアップリーグ」に、応募383件のうち26件の採択先の1社として採択していただくことができました。今後、大きく成長できるように頑張っていきたいと思っています。

「Mati-wabi®(マチワビ)」を一緒に成長させる仲間を大募集!

マチワビを運営しているMeTownチームには、現在各種プロフェッショナルを持つ多様なメンバーが携わっています。
優秀なメンバーがあつまっていますが、ミッションを実現するためにはまだ仲間が足りません。現在、我々の創業フェーズをともに歩んでくれる仲間を探しています!もしピンとくる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお声がけください。

「Mati-wabi®(マチワビ)」利用希望イベントを大募集!


ファンが待ち侘びるイベントの熱量最大化・収益機会創出にご関心のあるイベント主催者の方を大募集しています!

もしピンとくるファンイベント(エンタメ・スポーツ・新商品リリースなど)を思い当たる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお声がけください。

<お問い合わせフォームはこちら>

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