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沖縄在住の僕がPrEPを始めるにあたってやったこと、検査などの備忘録

僕の話。

小学校低学年の頃、父とその友達家族ら数人で海水浴へ出かけました。
沖縄では”海で遊ぶ=ビーチパーティー”、BBQと酒盛りがメインで、海なんかそっちのけで東家の下、肉とジュースを頬張っていました。
その時、父の友達家族のお母さんが僕の紙皿に肉を取り分けてくれたのですが、前屈みになった胸元からはおっぱいが丸見えでした。
そのお母さんは当時20代後半、小柄で可愛らしく、幼心に興奮した淡い思い出です。
他にも、小学校の頃には父のエロ本を盗み見したこともありましたが、その一方で同性にも好意を持っていました。今思えばバイセクシャルだったのか、学童期特有の不確定で多感な複雑な要因によるものだったのか。。。

秘密な出来事

そんな僕が「ゲイ寄り」になった決定的な出来事がありました。
その出来事は墓場まで持っていくことなので詳細は秘密なのですが、当時小学生だった僕に対して行われた性的なイタズラ。100%児ポでお縄案件です。
それはたった1回の出来事ではなく、1年以上続いたことだったので、大きく性的志向に影響を及ぼしたと思います。
しかし同時に、当時のことを振り返ってみると、内心ではそこまで嫌がってなかった気もするので、「拍車をかけた」出来事だったのかもしれません。

初体験

そんなマイノリティな一面はずっと隠し続け、学生時代はゲイ活動もせず、それなりに楽しく過ごしました。
成人を迎え、ゲイ専用の某マッチングアプリに登録し、初めてゲイの人と会った日、それはそれは緊張したものです。
初っ端から「ホテルに行こう」と誘われたのですが、やんわりと断り、それなりのスキンシップというかボディタッチをして、僕の初体験が終わったのです。
それから何人、何十人と会っていくにつれ、ドキドキやワクワクの感情は薄れつつあります。慣れって怖いものですね。

HIV検査

正直、これまでに危険なエッチはありました。
事後の賢者モードでそれを反省し、3ヶ月後にHIV検査を受け、陰性でホッとする。少なからずゲイの人は経験あるんじゃないでしょうか?
僕は半年に1回は検査をするようにしています。採血後、結果が出るまでに約2〜3時間を要する医療機関が多いと思いますが、結果を待っている時間は不安と反省がとめどなく襲ってきます。
多くの予防ガイドラインでは「フェラもコンドームをしましょう」と記載されていますが、多分ほとんどの人がしてないと思います。例にもれず僕もそうです。
結果待ちの時間は、「フェラもしてるし、もしかしたら・・・」と勘繰るわけです。
僕は挿入行為はほぼしません。コッチの世界でいうところの、タチでもなければウケでもありません。バニラ派です。
相手によってはそのような行為をする時もあるのですが、セーフセックスを心がけています。

PrEP

数年前から「PrEP(プレップ)」をよく耳にします。
簡単に言えば、HIV予防薬です。
Pre-Exposure Proghylaxis(曝露前予防内服)」頭文字をとってPrEP。
性行為前に服用することでHIVへの感染リスクを軽減することができる薬です。
CDCによれば、「決められたスケジュールで内服を続ければ、性行為による感染は99%の予防効果が期待できる」とされています。
もちろん、内服していればコンドームなしの挿入をしてもいい訳ではなく、セーフセックスや検査を怠ってはいけません。
ただ、HIV予防効果があることは確かなので、新たな予防策として内服するに越したことはない訳です。
しかし日本では未承認の薬なので、海外から個人輸入で入手しなければいけません。(1回30錠分を個人輸入することは合法)
ジェネリック医薬品のお求めやすいもので約5000円前後です。
僕はGreen Cross Pharmacyというサイトで購入しました。為替等の影響もあると思いますが、5143円でした。

副作用

世界的にPrEPとして認められている薬は現段階で2種類あります。「ツルバダ」と「デシコビ」です。
服用のスケジュールは、「毎日内服する(Daily PrEP)」方法と「性行為前後に内服する(on demand PrEP)」方法の2パターンがあるのですが、僕はDaily PrEPで開始しました。
しかし副作用もあります。嘔気や下痢といった細かいものから、腎障害や骨塩減少といった少し不安になるものまで。
PrEPについて調べると多くのガイドラインには始める前に3つの検査をすることが推奨されています。

  1. HIVの検査

  2. B型肝炎の検査

  3. 腎機能の検査

また、服用後も定期的に検査をした方がいいそうです。しかし、保険適用外なので全額自己負担になります。
ネットで調べると、PrEPにかかる検査は1万円前後のようです。

沖縄でSH外来するには?

「セクシャルヘルス外来 沖縄」「PrEP 検査 沖縄」等でググっても出てくる医療機関はたった1箇所、中部徳洲会病院だけです。
また、沖縄県在住者によるブログ記事なども発見できず、指南となる情報がほぼありません。

沖縄でPrEP始める場合、検査や相談はどこでしたらいいの??
どういう手順で、費用はいくらかかるの?
わからないことだらけです。

出典:中部徳洲会病院「SH外来」

中部徳洲会病院のホームページには、HIVや梅毒検査の費用は記載されているのですが、PrEPの検査やみまもり診療については記載がありません。
わからないことだらけなので、予約専用ダイヤルに問い合わせてみました。

病院側も慣れていない?

僕:「お尋ねしたいことがありまして。PrEPの服用を始めたいのですが、ネットで調べるとB型肝炎や腎機能などの検査をした方がいいとありました。県内でそれらの検査をしているところを調べると中部徳洲会病院がヒットしたのでお電話した次第です。」

専用ダイヤル:「ぷれっぷ??ですか?」

僕:「HIVの予防薬ですが、検査費用についての記載がなかったので、おくいらくらいかかるのかという問合せです。」

専用ダイヤル:「当院のホームページに記載されていたんですか?」

僕:「そうです。」

専用ダイヤル:「少々お待ちください」

〜ホームページを確認している様子〜

僕:「そちらのURLの後に/service/sh/です」

〜ホームページを確認している様子〜

専用ダイヤル:「ありますね。これはHIVの予防薬ですね」(初耳の様子)
専用ダイヤル:「確認いたしますので少々お待ちください」

〜結構待たされた〜

専用ダイヤル:「1万円前後のようです」

僕:「では、予約したいんですが」

〜以下略〜

正確ではありませんが、大まかにこんなやりとりでした。
SH外来のページに「予約専用ダイヤル」と載っていたので、てっきりそれなりに知識のある人が応対してくれるのかと思ったのですが、そうでもないようです。
まぁコロナ禍の対応等々もあると思うので、仕方ないですね。もしかすると平時は違うのかも??
ただ、問い合わせの内容的にはスムーズに話がわかる人に最初から繋がって欲しかったと思いも少なからずあります。。。

中部徳洲会病院へ

中部徳洲会病院

通されたのは内科でした。
そこで先生と初対面。約5分程度の問診が行われました。
問診の内容は、よくHIV検査でもされるような内容から、PrEPの副作用や今後のみまもり診断についての説明でした。ネットに掲載されているガイドラインとほぼ変わらない内容です。
先生の話を総括すると、僕の状況から診るにPrEPの必要性はあまりないとのこと。ただ、予防のために服用するのは全然OKって感じでした。

問診後に採血が行われ、以下の4項目について調べました。

  1. HIV検査

  2. B型肝炎の検査

  3. 腎機能の検査

  4. 梅毒の検査(必須項目ではないが追加しました)

初診点数も含め、計7,986円でした。
全額自己負担なのでそれなりにします。

PrEP服用後、1ヶ月後に再度検査をして異常がないか調べ、その後は3ヶ月に1回(海外では半年に1回もあるそう)程度の検査をオススメするとのことでした。
まぁ、以前から半年に1回はHIVの検査をしてるので、ついでに腎機能検査を追加するくらいの感じですね。
しかし3ヶ月に1回の検査は金銭面的にも負担が大きいから、僕は個人の判断として半年に1回くらいのペースにしようと思っています。

それと、気になっていたことについて先生へ質問してみました。
僕(Q):「ネットで調べてもPrEPについて対応してるのは中部徳洲会病院しか出てこなかったのですが、那覇市近郊でPrEP関連の検査をしてくれる医療機関はないのですか?」

先生(A):「県内でPrEPについて対応できるのは私だけかと思います。色んな医療機関に働きかけているのですが・・・・」

そりゃ、いくら調べても出てこないわけだ。
沖縄県はHIVの報告者数が全国でも高いとされている県で、県政はセクシャルマイノリティに対して先進的な一面もあります。那覇市などの一部自治体では無料検査をやっていたりします。
沖縄だけではなく、全国的にそうなのかもしれませんが、PrEP関連の診察や検査ができる医療機関はそう多くはないようです。それどころか、認識の段階からまだまだのようです。
まぁ、国内では未承認の薬だし当たり前ですよね。

我流で始めることに不安や抵抗がある人がいれば、ぜひ中部徳洲会病院へ問い合わせてみては?

免責事項

  • 当記事は、PrEPの使用や服用を推奨するものではありません。

  • PrEPはHIV予防に効果が期待される薬で、その他の性感染症の予防効果はありません。
    従って、コンドームを使用する、定期的な検査をするなどの重要性は変わりません。

  • 日本未承認の薬です。

  • 副作用や欠点があります。
    医師への相談の上、服用を判断してください。

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