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白帯あるある「練習しても、先輩との差が縮まりません」
ブラジリアン柔術は、寝技が主体の格闘技です。寝技は、文字通り寝て掛け合うもので、普段とはまるで違う特殊な体の動きが必要です。寝ているときは、普通、動きませんからね。また、体力より、テクニック主体が競技なので、テクニックを知らないと不利になります。
そんなわけで、特殊な動きにも慣れておらず、テクニックの知識も乏しい白帯の方は、スパーリングで先に入会した先輩たちには敵いません。僕も始めたばかりのころは、びっくりするくらいあっという間に、技を極められタップばかりしていました。
先輩との差が縮まらない
最初は慣れていないし知識も不足していますから、やられっぱなしでも仕方がありません。しかし、入会から半年、1年たっても、この状況が変わらないことが多いと思います。色帯の先輩どころか、自分より1年前に入会した白帯ストライプ3本の先輩との差もなかなか縮まりません。
おかしいですね。一生懸命練習しているのに、なぜ、差が縮まらないのでしょうか?
なぜなら、先輩も練習をしているからです。だいたい同じように上達をしていくなら、先輩とは下のような関係になり、差は縮まりません。
上達はたいてい階段状になる
そして、たいていの物事は、一直線に上達しません。最初こそ、急激な上達をすることが多いですが、ある程度の停滞期を経て、上達期になる、これが繰り返されるという階段状のパターンが一般的です。停滞期にいると、上達は感じづらいことも多いでしょう。おおむね、下の図のような感じです。
なので、先輩との差が縮まらない、自分が上達していないと感ずるのは、自分が停滞期にいる可能性もあります。先輩も上達するし、自分も停滞。これではもう救いがないように思うかもしれません。
でも、実際は結構違う
上達のパターンは実際のところ、人それぞれでかなり違います。停滞と上達を繰り返すのが基本的なパターンですが、これも、単純な繰り返しではありません。練習をきちんとしていても停滞期が長くなる時もあります。逆に一生懸命やっていないのに急に上達することもあります。また、家庭や仕事の都合で練習ができないと、停滞しやすくなります。怪我などがあると、パフォーマンスは一時的に低下せざるを得ません。上達の過程には本当にたくさんの要因が絡んでいます。
そんなわけで、半年、1年だと差が縮まった気がしないかもしれませんが、2年、3年のスパンで見てみると割と上達をしていたり、先輩との差が縮まっていることもあります。たとえば、下の図のようなかんじですね。もちろん差がさらに開くこともありますが…。
ともあれ、やったことを忘れない程度の頻度でコツコツ続けていれば、停滞期があっても基本的に右上がりで上達していきます。伸び代しかありません。長い目で、じっくりやると必ず上達すると思います。
そして、停滞期も悪いものではありません。ぜひ、中井先生の素晴らしいツイートをご覧ください。
かつて大学の柔道部の先輩が『伸び悩んでいると感じているときが実はいちばん伸びているんだ』とおっしゃっていました。 https://t.co/GaOfIGkJix
— 中井祐樹 Yuki Nakai (@yuki_nakai1970) July 6, 2020
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