No-gi で一番多い極め技はどれ?
今、ニュージーランドに1年の予定で滞在してます。こちらでは道着を着てやるギありの柔術より、道着なし、つまりノーギが圧倒的に人気です。日本と逆ですね。こちらでは、ノーギの方が週当たりのクラス数も、その参加人数も多いです。クラス1回の参加人数なら3倍くらい違います。
ギとノーギ、共通点も多いですが違いもあります。ノーギは掴むとこがなく、滑りやすい。道着がないので技も減りますね。そして、極め技にもだいぶ違いがあります。絞め技の差が顕著ですかね。ノーギだと襟がないのでバリエーションがかなり減ります。さて、他にはどんな違いが極め技にあるでしょうか?
ノーギで使われるサブミッション
Spanias たちは、ノーギのポイントなし、サブミッション・オンリーの試合を分析し、どの極め技が多く使われるか調べました(Spanias et al., 2022)。スコットランドの国内大会26、国際大会を同じく26、合計52大会を取り上げました。ポイントなし、サブミッションオンリーですから、通常のルールと違いバックやサイドなどにポイントはつきません。絞技や関節技による一本決着のみのルールの試合です。つまり、どちらかが極めるかの勝負です。
極め技と全ての試合の極め技を集計したところ、上のグラフのようになりました。圧倒的にヒールフックが多い。続いてリア・ネイキッド・チョーク、いわゆる裸絞めですね。その後に、腕十字、キムラロックと続きました。
ヒールフックは、ギでは禁止技なので、ギとノーギの違いが際立つ結果となりました。最近の足関ブームもあり、エントリーも含め色々進歩しているせいもあるでしょう。改めてノーギではヒールフックとそのディフェンスは必修トピックだと感じました。
引用文献
・Spanias, C., Kirk, C., & Øvretveit, K. (2022). Position before submission? Techniques and tactics in competitive no-gi Brazilian jiu-jitsu. Revista de Artes Marciales Asiáticas, 17(2), 130-139.
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