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ストライプってなに?(2):その歴史

先日のnoteでストライプ制度の意義について書きました。

さて、この制度はそもそもいつ、どうやって始まったのでしょう?

ブラジリアン柔術の帯とストライプ

ブラジリアン柔術の帯には、もともとは白、水色、紺の3つしかありませんでした。1967年にリオデジャネイロで連盟が立ち上がり、黒帯が巻かれるようになりました。そして、指導者と熟練者を分けるためブラジリアン柔術独特の帯につけるタグが導入されました。黒帯でも指導者にのみ赤タグが付けられるようになりました。

帯やストライプの制度化が進んだのは、1994年のCarlos Gracie Jr.が国際ブラジリアン柔術連盟(Interenational Brazilian Jiu-Jitsu Federation, IBJJF)設立の時期です。このころ現在に近いかたちとなりました。現在の帯制度については連盟が詳しく説明しています(https://www.jbjjf.com/registration/belt/)。

歴史の話はこの動画に詳しいですね。エリオ・グレイシーの黒帯とペドロ・ヴァレンテ Jr が解説しています。


帯制度は少しずつ改定がなされています。例えば、黒帯取得の制限や登録の厳格化などは記憶に新しいところです。以下の動画で、ヒクソン・グレイシー直系のDave Kamaや彼の黒帯であるRyan Youngは、2000年くらいまで、白帯にはストライプを出さなかったと述べています。今でもストライプ制度がない道場もありますね。 

テコンドーとストライプ

ストライプ制度は、もともとテコンドーにあったものが持ち込まれたという話もあります。ただし、テコンドーのストライプは柔術ほどは体系化されていないようです(協会や道場によってかなり違います)。また、ストライプの制度をどちらが先にはじめたかは、よくわかりませんでした。テコンドーのストライプは、柔術とは違い、色付きでもうちょっとしっかりしたものです。少なくともテーピングよりは。

帯につけるストライプは、ただのテーピング用のテープです。それでも努力の成果であり、上達の証だと考えると嬉しいものだと思います。このように上達やモチベーションの維持を効率的に支えるシステムがあることもブラジリアン柔術の良いところだと思います。続けやすいし、上達しやすい。

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