AWS SAPに合格した話
基礎知識のSAAとDVA
最難関とよく言われる Solution Architect Professional (SAP)に合格しました。内容的には今まで合格したSAAとDVAと重複している部分が多く、今回はSAPの特徴だけを説明します。
SAPを受験したい人には、まずSAAとDVAを受験するのがお勧めです。
SAAとDVAの振り返りは以下でご覧ください。
試験準備
試験の準備には30日かかりました。
最初の25日は、MaarekのUdemy講座を見ました。
SAA、DVAと重複した内容が多いので、復習がメーンでした。動画を見ながら今まで書いたマインドマップを編集したりしました。
最後の5日は、UdemyとTutorial Dojo (TD)の模擬試験をやりました。
Udemy: 180/180問
Tutorial Dojo: 40/300問
Udemyの模擬試験での得点率は5割〜6割ですが、実際の試験はやや優しい感じでした。どちらかというと、TDの問題は本番に似てて、TDの問題をもっと解けばよかったです。
試験結果
勉強法
プロフェッショナルレベルのAWS試験では、AWSサービスとサービスの動機に対する深い理解が求められています。
例えば、マルチAZ配置のRDSは同期レプリケーションを使用していますが、リードレプリカ(read replica)は非同期レプリケーション。なぜそういう配置でしょう?、マルチAZのインスタンスは常に同じリージョンに配属しているので、転送スピードは早く、同期レプリケーションでも実現できます。一方、リードレプリカは異なるリージョンに配属している可能性があるので、転送スピードの面を考えると非同期しかなり得ない。この理由で、リードレプリカはレプリカ遅延(replica lag)という属性が持たされましたね。
RDSの同期/非同期 -> AZ/リージョンの関係 -> レプリカ遅延
概念の糸を繋げれば、SAPに試される大量の情報も手早く理解できるでしょう。概念の糸を纏める手法として、マインドマップがお勧めです。
感想
SAAとDVAの知識を持っていれば、大体の問題も答えられる感じでした。SAPでの独特の知識は以下です。
組織(IAM policy, Control Tower, CloudFormation stack sets, SCP)
AWS IoT (IoT Core, IoT Greengrass, IoT Events, Kinesis Firehose)
クラウド移行/ハイブリッドクラウド(DX, VPN, Cloudhub, Transit Gateway, VPN endpoints)
AWSの最難関の試験と言っても、日々AWSを触る開発者の仕事から少々離れていると思いました。AWSの構成図を描くことや見積やCFとLambdaの書き方などのスキルは試験の対象外ですが、AWSの開発者としては不可欠な知識だと思います。この試験でAWS全体的なサービスを理解し、AWSで何を解決できる課題を認識しながら実際の案件でAWSサービスを使用してみましょう。
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