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PBL授業の事例紹介/中高生向け探究数学プログラム実施レポート

PBL(Problem Based Learning)=問題解決型学習の学習スタイルは徐々に浸透してきており、今後この形式での授業が増えいきます。
このPBLを一言でいうならば「自ら課題・問題を発見しそれを解決する能力を養うことを目的とした教育スタイル」で、実際の授業のプログラムでも「課題発見」を行い「論理的手法」を用いて「自主的」に解決を目指していきます。

この記事では、筆者である横山明日希(math channel代表)が講演などでもお話させて頂いている、これまでに実施してきた算数、数学においてのPBL授業の事例をご紹介していきます。

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△アロー総研主催「高大接続総会」2019年5月開催での講演での様子

1)「天井の高さをどう調べる?」(小学校高学年~中学生)

校舎の1周の長さや廊下の長さなど、横に測っていくことで計測ができるものに対して、「高さ」はその手法が使えません。
生徒に、どういう道具があれば「天井の高さを調べることができるか」を議論してもらい、その道具についてを準備します(もともと事前に準備をするケースであれば1日程で終わりますが、準備の期間もある場合は2日程編成の授業になります)

生徒たちがリストアップした道具を使って計測に挑戦してもらう時間をとったあと、幾何的な手法を使って解決できることを、実際に測量の道具を工作することで理解につなげていきます。

2)「魅力的な数学ゲームを作ろう!」(小学校高学年~高校生)

数学を題材にしたゲームをグループで考案していくコンテンツになります。「どうやったらおもしろくなるか」をゴールに置くため、単純に数学の要素を入れればいいだけでなく、ゲーム性と数学要素のバランスをうまくとりながらゲームを考案していきます。

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3)「自分の興味のある分野に数学の視点を入れよう」(中学生~高校生)

数か月かけて実施していくタイプのPBL学習。それぞれの興味関心に対して、それぞれの数学に対する理解度に合わせてプロジェクトを進めていきます。分野の選び方は自由で、「映画」「サッカー」「海洋生物」など、どういう興味範囲で進めていっても問題ありません。
どういう数学的な視点を取り入れていくかも、自由です。たとえば映画では
・数学的に考えた理想の映画館の座席
・数学をテーマにした映画で登場する数学の単元を調査
など、生徒の関心に合わせて深めていくことが大切です。

最終的に論文のようにまとめたり、研究発表という形式でまとめることもできるので、「理数探究」の事例として実施することも想定できます。

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