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数学小話#3〜無限ホテルのパラドックス〜

今日は「無限ホテルのパラドックス」を紹介しようと思います。

このホテルは不思議なホテルで、そこに泊まるお客様は心の広い方ばかりです。そんなホテルで起こるパラドックスについて見ていきましょう。


このホテルは客室が無限個あります。そしてこのホテルは今、満室となっております。この時にある旅人XとYがホテルに訪れ、支配人Zに訪ねました。
旅人X「泊まりたいのですが一部屋の準備はできるかね?」
支配人Z「ただいま満室でございます。ですが暫くお待ちして頂けましたら、ご案内しましょう。」
旅人XとYはその返答に疑問を持ち、続けて尋ねました。
旅人Y「満室なのに案内ができるのかしら?キャンセルや空きが出る予定でもあるってことでいいのかしら?」
支配人Z「いいえ、違います。ですが、可能でございます。」
2人は不思議に思ったが、ホテルを他に探すのも億劫だったので、支配人Zのできると言う言葉を信じました。
支配人Zはホテル内に次のようなアナウンスを流しました。
支配人Z「無限ホテルにお泊まりのお客様にお願い申し上げます。ただいまお泊まり頂いている客室番号の次の番号の部屋に、各自移って頂けませんでしょうか?よろしくお願いします。」と。
奇妙なアナウンスだったが、暫くすると支配人Zは旅人XとYに向かって話しました。
支配人Z「ただいまお部屋が用意できました。客室番号$${1}$$番のお部屋をお使いになってお過ごしください。」
旅人X「満室だったのに本当にできたのかい?」
支配人Z「左様でございます。良きひとときを。」
変に思った2人だが案内された部屋に行くと宿泊することができた。
旅人Y「満室だったのに、なぜ泊まれたのかしら?」
旅人X「さっぱりだ。」


「無限」に関するパラドックスになります。上の設定では一部屋用意することとしましたが、「無限人」の人も新たに泊めることができるのがこのホテルです。
「え?どうやって?」って?
それはまた今度話しましょう。是非とも考えてみてくださいね。

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