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デザイン事務所のお客様(6)〜節約マハラジャマダム編〜

こんにちは。田舎の小さなデザイン事務所で働くたまです。

うちの事務所のお客様は、わりと女性経営者の方が多いです。
多分うちの代表が女性だからですね。女性経営者には女性経営者のコミュニティみたいなものがあって、そちらで知り合った方だとか、口コミだとかでお仕事をいただくわけです。

今回お話しするお客様は、ベリーダンスの教室を主宰する女性Rさんです。
この方は50代で、若かりし頃はマハラジャというディスコ?クラブ?でぶいぶい言わせていたそうです

私も数回お会いしたのですが、確かにロングのソバージュへアといい、南国系のくっきりしたお顔立ちといい、ディスコの女王といった感じ。実際、数多くの男性をアッシーだかメッシーだかにしていたんだとか。
現在も50代とはいえ、十分お綺麗だし、どことなく迫力があります。

さてこちらのRさん、ベリーダンス教室のチラシやPOPを主にご注文いただくのですが。
うちの代表いわく
「やることなすこと女王様って感じ」
なのだそうです。

一度代表が打ち合わせでRさんの事務所にお邪魔した時、たまたま教室の生徒さんが質問があるということでやって来たのだそうですが。
生徒さん「R先生~! あっ、お客様がいらしてるんですね。失礼しました!」
それに対するRさんのセリフがこちら。
Rさん「いいのよ業者さんだから。待たせておけば

さすがの代表もこの言葉にはだいぶムッとしたようで……。
業者さんには間違いないけど、だからって待たせていいわけではないし、仮にそう思っていたとしてもできれば心の内に秘めておいてほしかった……。

そしてまた別の時、代表がRさんからのメッセージを読んでぷりぷり怒り始めたことがありました。どうしたのか聞いてみると、
代表「この前のPOPの代金、銀行振込の手数料がもったいないから集金に来いですって!
私「この前のPOPって、3,000円くらいのお仕事じゃなかったでしたっけ」
代表「そうよ! 3,000円取りに、車で往復1時間半走れって!」

うーん、銀行振込の手数料って200円とか300円とかじゃなかったっけ。
それを節約するために、こっちの時間を1時間半浪費させるのかあ……。
てか、それなら納品に行ったときに支払ってくれればいいのに。3,000円なんだし。

代表「悪いけどたまちゃん、集金行ってくれない?」
私「はあ。私はいいですけど、……いいんですか?」
代表「しょうがないもの」

そこで言うことを聞いてしまうから、またいろいろ要求されるんだろうな、と思いながらも集金に行き、Rさんから3,000円弱を受け取りました。
そしてそのしばらく後、RさんのFacebookで驚愕の投稿を目にします。

『ドバイに来ました!仕事で疲れた自分へのご褒美に、ゆっくり羽根を伸ばします♪』(ちなみにコロナ前です)

ドバイですと!!!

ドバイってあの、お金持ちがよく旅行に行く、海と豪華なホテルのイメージのある、あのドバイ!!??
なんか海にほら、しゃーって植物の葉脈みたいになんかなってる人工の島みたいなのがある……あの……なんていうんだっけ……しゃーってなってる……(伝われ)
私は庶民なんでよくわかんないけど!とにかくあのドバイですよね!?

私「せんせい~Rさんドバイに行ってる~~」
代表「え!?ドバイってあのお金持ちが行くドバイ!?」
私「多分そのドバイ~。銀行の手数料数百円ケチっといてドバイ~」
代表「はあーーーーー!?」

それ以降私と代表の間でRさんは「銀行の手数料ケチってドバイに行った女」と呼ばれるようになります。
別にドバイに行こうが南極に行こうが全然いいんですけど、業者に対する扱いをもうちょっとね……考えていただけるとありがたいっていうかね……。

さて今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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