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【日記】M-1を見て思うこと

マヂカルラブリーさんの優勝最高でしたね!

本当にもう
3年前の雪辱を果たしたと言っても過言ではないのではないか
と思えるくらいの
かなりのドラマが繰り広げられていたなと
個人的には感じております。

村上さんも、かなり良い感じのツッコミだったと思いますし
なにより野田さんが実は3冠に近い男でもある上に
いつも通りのヤバさが出せていたんじゃないかなと思います。

正直、基本ファンなので
ニューヨークはもうちょっと跳ねても良かったなあとか
東京ホテイソンは普通に決勝にまで残ると思っていました。

普通に始める前に考えていたこととしては、願望の世界では

1位:マヂカルラブリー
2位:アキナ
3位:金属バット

という、単純に報われて欲しい順番に思い描いていて
それぞれ、3年前の雪辱
コンビになってからの努力
実は王道漫才師であることとのギャップ
などなど報われて欲しい要員は色々ありますが
実際問題は下記になると予測しておりました。

1位:東京ホテイソン
2位:オズワルド
3位:ニューヨーク

4位:見取り図
5位:アキナ
6位:マヂカルラブリー
7位:おいでやすこが
8位:錦鯉
9位:ウエストランド

理由としては
ウエストランドはかなり好き嫌いが分かれますが
基本ボケの井口さんは嫌われがちですので
賞レースではお客さんの受けがイマイチに陥りそうだったこと。

錦鯉は、どちらかというと見ていてちょっと恥ずかしくなる感じの
一般人レベルの笑いを突き抜けている感じですので
バカあたりする箇所はあるものの
総じて若干平均点が低くなること。

おいでやすこがは
会場があの怒り芸について来れないような気がして
逆にドン引きされてしまうような気がしたけれども
ネタはある程度作っていて
笑える箇所は作れるだろうから
錦鯉よりも上には来るだろうこと。

我らが大好きマジラブさんは
完全に頭がおかしいコント芸なので
2017年同様に、思っている以上に点数が伸びないであろうこと。
野田さんが最終的に服を脱いで終わるであろうこと。

アキナはどちらかというとファンにはバカ受けするけれども
人柄がわからないと笑えないネタ(いわゆる単独で爆発するやつ)
が少し多いので、一般向けには少し爆発力が足りないのであろうこと。

見取り図は
フォーマットが出来上がってしまっているので
前回どうように少しなあなあになって
順番がギリギリ落ちそうであること。

決勝三組は
おそらく会場を爆発させる東京ホテイソンと
皮肉っぽい毒があるスタイリッシュなニューヨークと
おぎやはぎを彷彿とさせるオズワルドになるだろうなと思っておりました。

その中で、順位をつけるとしたら
かなりキャッチーな
「い〜や、何何の何何」というフォーマットがあるものを
ミルクボーイよろしく期待されるので
東京ホテイソンが掻っ攫い
オズワルドのスタイルが好きそうな数人が入れて
ニューヨークがなんとも言えない顔をするって感じだと思っておりました。


なんだかんだで
敗者復活は完全に優勝はないと割り切っていて
あるもので予測を建てていたのですが
コウテイとかユニバースが上がってくるのかと思いきや
インディアンスで少しびっくりもしました。



まあ、ここからは完全に僕の主観なのですが
(というか、ここまでも僕の主観なのですが)
よく、こういった賞レースものを見ると思うこととして

「 本当に◯◯な人 」を人が決めるのは難しいなとつくづく感じます。

王道とか、外してるとか、いろいろありますけど

賞レースというのは
1位を決めるという戦いになりますので
玄人には分かるけど、素人には分からないことで頑張るのか
素人受けをするために、あえてスキルを下げる感じで見せるのか。

オリンピックのフィギュアスケートのように
「 え、これって点数低いの? 」
みたいな状態になりかねません。

正直、その業界に精通している人は
ある意味では判断基準が多く持っていますが
正直「 その人の好み 」はかなり色濃く出ます。

先入観を抜いてみることなんてできません。

以前
トータルテンボスが変装して漫才した時には
ヤヤ受け程度だったという
変な企画をみたりもしましたし
「 前評判 」がどれだけ良いのかによって
かなり結果も変わってくると思います。

ということは
評価者の趣味嗜好が反映してしまうので
逆に言うと
評価者が絶対なのが賞レース
なのかなと思います。

お笑いに命を懸けてきた審査員の方々の結果をみて
「 あればお笑いを分かってない 」
と今は普通にネット上で騒いでいる輩もいますが
その指摘自体もかなり的外れの可能性もありますし
実際に指摘通り単純にその審査員が好きな芸風
ってこともあり得ますが
僕は審査員よりも批判している人がお笑いをわかっているとは
到底思えません。

理由は単純で
どうせ、自分のファンが優勝できないから怒っているだけだからです。

それをあたかも自分はわかっている感じを出してきて
その上で色々な意見を言っていき
なんとなく社会的に同じ意見を持っている人が集まって
それっぽく自分の意見を理論武装しておりますが
どこまで行っても、その元となる考えが
「 自分がそのコンビが好きだから 」
に帰結している人しかその文句を言っていないように見受けられます。

例えば
会社の評価制度もうまくいかない理由にこの
「 評価者の趣味嗜好 」
が評価に影響を与えるということもありますが

こういう、一見すると民主主義的に多くの意見が集まって正しいのはこれや!ってなりそうなデータが集まったときの戒めとして
「 間違っている可能性があるデータはいくら増やしても正しいデータ足り得ない 」というとことは理解しないといけません。

民主主義に流されているからこそ
「 大多数が正しいと言っていれば、正確なデータである 」
という思想が根本にある気がします。

そう思ってしまう人には思い出していただきたいこととして
試験で出てくる問題で、ひっかけ問題なんかがあった場合
ほとんどの人が同じ間違いをしていたということがあったと思います。

これは、その全員が引っかかった場合には
その引っかった答えをさも
「 これが正解です 」
と言い切っているような滑稽さです。

要は、自分の周りが答えが一緒なら正しいわけではないという一例でして
ロジックにエラーがないかどうかが問題ということに気が付けておりません。

まあ、そもそもロジックだけを絶対視している人もそれはそれでアウトですが、今回はそれを割愛します。

僕が言いたいこととしては
周りも(自分と同じ推しているファン達)の意見があるから
民主的な意見ではあるんだぞ!
ってのは別に正しいわけではないんだよなって思います。

さらに、批判的に見るためには
「 正しく評価できているのかどうか 」
ということ自体を正しく評価できるか
ということを調べることって
そう簡単にはできません。

まあ、そこまで細かく考えて
「 あの評価は間違えている 」
って発言をしている人は居ないと思いますが

思いとしては
そこまでちゃんと考えた上で結論を付けて欲しいなって思います。

一説によると
IQに20の差があると会話が成り立たないので
恐らくお互いに相手に対して
全然ダメな奴って印象を受けるんだと思いますが
兎に角、そういった批判をしている人に
もう一度自分を振り返ってほしいなって思ったりします。

というところで本題なのですが
賞レースもので一番◯◯な人が決められない理由としては
誰もが納得する基準なんて
実際問題お笑いに関しては作成はできないからです。

なぜなら
あくまでも賞レースでは相対的な評価でしかないのですし
唯一絶対での単一の尺度が定義づけられて無いからです。

お笑い声のヘルツ数とかってやろうと思えば出来なくはないですが
それってジワジワ笑わせるタイプと
爆発させる笑いのタイプでは全然変わってきますし
仮のその変な尺度を単一化させたら
逆にお笑いのフォーマットも単一化してしまいます。

完全に同じ数値による尺度決めを行うと
一番当たる方程式が決まってしまうために
大会自体も同じフォームになりますので
単純にスキルの差勝負にはなりますが
それが大会として面白いかってのも出てきますし
なにより、同じ型にハマったものばかり見ることになります。

そう考えると多様性を求めていこうと思ったら
評価の尺度も多様性を求めていかないといけません。

まあ、そもそもそういった多様性を求めていないのであれば
全然それでいいのかなとも思うので
ここも完全に僕の独断と偏見で書いてます。

位相幾何学的な考え方かもしれませんが
それぞれの数値に対して係数をかけることで
全部を同じフォームに落とし込むことは
たぶんやろうと思えば出来るのだと思います。

ただし、それを行うには
それは芸人一人一人に数値を当て込むだけの
大変な労力がかかります。

そこまでやれればそれでいいですが
そのAI的な発想での点数付けは
かなり味気ないような気がします。

カラオケとかではすでに実装しているので
受け入れられればいいのかもしれませんが。

ただ、実際にそれが出来れば
誰もが納得ではありますね。

なぜなら同じルールのもとに出来るから。

でも、やっぱりそこでも問題が出てくると思います。

それは、その点数が高いってのがそのまま面白いのかどうか
という判断はできるのかどうかところも出てきますし
お笑いの点数化をしていく上での定義ががちがちである必要もあります。

要は、ど真ん中の基準が決まっているから
それぞれの芸人に対しての変数をかけることで
点数を付けるという行為が出来るということです。

そんな感じのことをやって本当に面白いものが判断できるのかは分かりませんが
まあ、無理矢理にでも判断基準をがちがちに決めてやれれば
誰もが文句を言わない点数付けになると思います。

じゃあ、実際にそれを実装させてみせましょう!ってのを考えると
「 お笑い 」と一括りにしても
◆漫才
◆コント
◆漫談
◆フリートーク
◆リズム系
◆企画
などなど、バラエティー系でよくあるものでも多種多様ですし
なにより、落語とかもあります。

さらに細分化しようと思うと
上方漫才と東京の漫才も違いますし
ネタの分数によって笑わせ方も違ったりします。

これらに全て共通するものっていうのは
「 お客様がどれだけ笑っているのか 」
という指標になると思いますが
から笑いや釣られて笑うこと、大爆笑をしているときや引き笑い
手を叩いて笑うなど笑い方もさまざまですし
何より、好みによる個体差が大きすぎます。

だからこそ考えないといけないことは
「 目の前の人がどれだけ笑っているのか 」
ということだけでいい気もしますが
やはり難しいんでしょうかね。

誰もが納得するためには数値化が必要な訳で
それを作るためには定義をガチガチにしないといけないですが
まあ、技術的には頑張ればできるんじゃないでしょうか。

ただ、僕は、こういうAI的な点数を付ける大会よりも
「 俺はこれが面白い 」
って言っているお笑い芸人の点数の方を信じたいですし
結果が全ての世の中で
「 あれは評価がおかしい 」
ってぐちぐち言うよりも
評価のルールにのっとって全力を尽くす方が
闘い方としてはあっているんではないのかなと思います。

あらためてぐちぐち言っている人は
「 どういうお笑いが好きか 」
というよりも
「 大会や賞レースをどう捉えているのか 」
という考えの違いな気がします。

負けが明確に決まるような勝負事と違って
1人1人の演技で戦う場合には
かなり勝ち負けをつけるのは難しいです。

絶対尺度と相対尺度は
永遠の課題な気がします。

まあ
こんな煩わしいことを考えずとも
事実、結果として
マヂカルラブリーが優勝していますし
それ以外は敗北です。

面白い、面白くないは
その人の置かれている状況も背景も気分にも影響されますし
絶対的な面白さってのはないと思います。

その場所、その瞬間では、その人が一番笑いを取っていた
ってのが優勝の理由で良いんじゃないかなと
僕は思います。

漫才の定義も
面白いの定義も人それぞれなんですから
客席にいるお客様を笑わせて
審査員にもハマっていれば
それで優勝なんですから
とにかくそこだけを集中していればいいんじゃないかなと思います。

今年の優勝はマヂカルラブリーで良いと思いますし
それが事実です。

まあ、確かにうるさいってのは否定できないし
漫才の王道かっていうと確かに全然王道とは言えません。

普通に見ている側にだって
「 漫才の定義 」があることは別におかしいことではないですし
それはどの人にも当てはまることだとは思います。

が、しかしマヂカルラブリーさんが優勝をしているので
僕はそれが全てってのでいいんじゃないかなと思います。

毎年こういった闘いは批判殺到しますが
もっとめちゃくちゃ考えてからいうか
考えることなく受け入れるかの
どちらかの対応をしてほしいなと
毎回思います。

なんというか
選ばれてる人が正義ですし
ターゲットに選ばれなければ
商品の質が低いわけではなくて
マーケティングが間違えてるだけなので
もっともっとマーケットインの発想が
やっぱり大事ですね。

ということで
結局、お笑いを見ていても
マーケティングって大事だよね
ってところに結論が言ってしまうのは
良いのか悪いのかって感じですが
まあ、何においてもマーケティングって感じですね。

そんな頭の中のモヤモヤは少し置いておいて
明日は高級フレンチにでも行こうかなと思います!

まあ、結局俺ん家にいて落ち着いているような気もしますが。

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