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悩むことは心の耕作だった

つべこべ言わずに悩もう

「悩むな」という安易な言葉が、まるで呪文のように世間に溢れている。しかし、私は声を大にして言いたい。「悩んだほうがいい」と。悩みは、心を耕すための貴重な鍬であり、豊かな思考の種を蒔くための肥沃な土壌なのだ。

悩みは心の耕作

私たちは、まるで嵐の海を航海する小舟のように、常に不安や葛藤の波に揉まれている。将来への不安、人間関係の悩み、自己の存在意義への疑問...。これらの悩みは、時に私たちを押し潰そうとするほどの重圧となる。

しかし、悩みは決して無駄なものではない。むしろ、悩みこそが私たちを人間たらしめる要素の一つと言える。悩みは、私たちが自分自身と向き合い、深く思考することを促す。

それは、まるで荒れ果てた畑を耕すように、私たちの心を耕し、新たな思考の芽を生み出すための準備となる。

さすが哲学者、いいまとめしてくれている

哲学者キルケゴールは、「不安は自由のめまい」だと述べた。なんというワード力。この一文で悩みの旨味成分をぐーっと凝縮してくれている。

そうなんだよね、不安や悩みは、私たちが自由な存在であることの証なのだ。我々はC3POでも、R2D2でもないし、草薙素子でもない。最高なのか、はたまた残念なのかは別として、我々は臭うほどに生身のヒューマンでしかない。

もし私たちが何も感じず、何も考えずに生きているとしたら、それはもはや人間ではなく、C3POでもない。ただの機械と同じではないだろうか。

安心して悩むことの重要性

しかし、そうだからとって、ただ闇雲に悩むだけでは、私たちは出口のない迷路に迷い込んでしまうだろう。人生はそもそもダンジョンなのだから、ダンジョンの中でダンジョンに入ったら、戻って来れない。

だから、大切なのは、「安心して悩む」ことだ。

どのみち、あなたは行動を起こす。今すぐか、明後日か、月末かは分からないが、どのみち行動する、それしかないことに思いが至る時が来る。

これは、私たちが持つ驚くべき能力の一つだ。どんなに深い悩みを抱えていても、私たちは最終的には何らかの行動を起こす。それは、本能的な生存欲求なのかもしれないし、あるいは未来への希望なのかもしれない。

行動はとてつもなく悩みに効く。

行動すると、「悩みは砂の城」のように崩れて行く。これは、悩みの希薄さ、儚さを表している。どんなに大きな悩みも、原因を仮定し、それに基づいて解決策をタスク化してしまったら、あとは「行動する」か「行動しない」かだけが残る。

うまく悩みが解消されることが必要なんじゃなく、頭の中でシナプスだけ動かしてグダっていないで、筋肉レベルで悩みを潰していく講堂を進めると、悩みという鈍重さが時間の経過とともに薄れていく。それは、まるで波打ち際に作られた砂の城が、波にさらわれて消えていくように。

だから、あなたが波(行動)をすればいい

私たちは、悩みの中に埋もれてしまうことを恐れる必要はない。なぜなら、私たちは必ず行動を起こし、そして悩みはいつか消えていくからだ。悩みが鉛筆ならば行動は消しゴムのようなもの。

悩み方の作法

安心して悩むためには、いくつかの作法がある。

1. 「悩みの種を見つける」
まずは、自分が何に悩んでいるのかを明確にする。漠然とした不安ではなく、具体的な悩みの種を見つけることで、問題解決への糸口が見えてくる。

2. 「悩みの原因を探る」
なぜその悩みが生じたのか、その原因を探る。原因を理解することで、同じ悩みを繰り返さないための対策を立てることができる。

3. 「解決策を考える」
悩みの解決策を考える。解決策は一つとは限らない。複数の選択肢を考え、比較検討することで、最善の解決策を見つけ出すことができる。

4. 「行動を起こす」
最後に、解決策を実行に移す。行動を起こすことで、悩みは具体的な問題へと変わり、砂城が崩れ始める。大波でなくていいのだ。さざ波のゆなささやかな行動を連打でぶつけていくだけでいい。

これらの作法を実践することで、私たちは悩みをあなたの生命力向上の力に変えることができる。悩みは、私たちを成長させるための貴重な機会なのだ。

最後に

「悩むな」という声に耳を貸す必要はない。むしろ、積極的に悩み、心を耕そう。そして、安心して悩もう。あなたは必ず行動を起こし、悩みは砂の城のように崩れていく。あなたはどのみち何とかする。だから、安心して悩もう、それは人にしかできない貴重な体験でもあるから。

このブログ記事が、あなたの心の耕作の一助となれば幸い。

追伸

もしあなたが今、深い悩みに苦しんでいるのなら、どうか一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談してほしい。あるいは、専門家の助けを求めることも選択肢の一つだ。あなたは決して一人ではない。

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