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マタニティリープマガジン vol.3 妊娠中も新幹線通勤、子供の入退院を乗り越えながら、「働く場所は自分で選ぶ」

みなさん、こんにちは。「マタニティを飛躍の機会に」。マタニティリープです。このマガジンでは毎週木曜日にメインコンテンツとして、マタニティ期、子育て期の経験とリープについて伺ったインタビュー記事を連載しています。本号では、インタビューお一人目の最後を締めくくる記事をお届けします。読んでいただいて、共感したり、元気になったり、癒されたりと、みなさんの力となる記事になれたら嬉しく思います。

マタニティリープインタビュー

〜中尾慶子(仮名)さんのマタニティリープジャーニー〜(第三回/全三回)

現在55歳。息子1人(27歳)。大企業に勤務し、別居結婚ののち、夫の居住地岡山へ移り住む。そこから広島まで新幹線通勤。切迫早産を経て、一年で職場復帰。今回は職場復帰したのち東京へ異動したところからの続きです。

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「東京へ」

その後仕事の方はどうなったのですか?(以後太字はインタビュアー)

子供が4歳になる頃に、分社化した会社は給料カットという通達が来ました。ちょうどその頃には、今の仕事内容で働き続けること、子供が小学生になったら新幹線通勤でフルタイムで働くことは難しいかもと考えていたので、会社を辞め、岡山で転職をしようと思い、そのことを夫に伝えました。

すると、夫が、「東京に行けばもっと面白い仕事できるの?東京で面白い仕事ができるなら、東京に行こうよ」と言いました。
東京での仕事の内容には魅力を感じていた私は、確かにその手があるかもと思いました。

結局、会社を辞めず、思い切って東京への異動願いを出すことにしました。
夫は先に会社を辞めて、東京で転職活動を始めました。

その間自分はワンオペで子育てして、会社にも通っていました。
ちょうどその時に子供が原因不明の病気にかかり、1ヶ月入院する事になりました。この時は付き添いで自分も病院に泊まり、毎日病院から会社に通いました。退院してからも子供が日常生活にサポートが必要な日々となりましたが、それでも会社に通いました。

今思えば、本当によくやめなかったと思います。

ワンオペの間、義理の両親が毎日来てくれて、息子の保育園のお迎えに家事にとサポートしてくれたことで、なんとか乗り切れたのだと思います。

子供が5才になったころ、東京に異動することになり、東京で営業の仕事をスタートすることになりました。

「初めての営業」

東京での仕事をスタートしたのですね。

これまで経験したことのない営業の仕事をすることになりました。

営業は一度やってみたいと思っていたことでした。
直接お客様とお会いしてお客様のビジネスの話をしていくところに魅力を感じていました。
初めての営業で、営業の初歩から学ぶことになりましたが、初めてのことをやっていくのはとても楽しく、仕事にのめり込みました。

実家から徒歩5分の場所に住み、夜も子供を預けて仕事をしました。
毎晩11時、12時まで仕事に取り組んでいました。
早く帰った日も、子供を寝かしつけた後、家で仕事をする日々でした。


その頃の実家の母は、私の働き方に疑問を持っていたようでした。
私と専業主婦の母との間で世代ギャップが生じていたのだと思います。
何度か私の働き方を巡って衝突したこともありました。

母は私に男性と対等に働けるようにと教育してきましたが、実際の娘の働き方をみて、気持ちが揺らいだのではないかと思います。

夫も新たな職に転職し、夫婦ともに、必死でした。
厳しい仕事でしたが、とても充実していました。

「やりたかったことを思い出す」

その後、営業として独り立ちして、規模の大きい案件も担当するようになっていきました。そうすると次第に、様々な課題も見えてくるようになり、葛藤することも多くなりました。

その頃転機となった出来事がありました。

当時共に働いていて、これからも一緒に働いていきたいと思っていた優秀な後輩が会社を辞めたのです。

私にとってはショックでした。自分は仕事へのモチベーションが高く、周囲を引っ張っていけていると思っていたのですが、、それは違っていたのかもしれない、、いつしか愚痴を言うだけになっていたのかもしれない、そう思いました。

そんなある日、営業で外出をしていた時、街で会社を辞めた後輩にばったり遭遇したのです。

久しぶりに会った後輩と近況を話しているうちに、後輩が言いました。
“最近行ったセミナーが結構良くて、中尾さんにピッタリだと思うんですよね”

どんなセミナーなのかを聞いてみると、それが”コーチング”でした。
かつてコーチ養成機関のサイトをみた時の胸の高鳴りを思い出しました。
そうだ、私はこれがやりたかったんだ。
今度は迷うことなく、すぐにコーチ養成講座の最初のコースに申し込みをしました。

当時、営業の経験の中で悩みや葛藤が多くありました。振り返ってみれば、それらがリープへのきっかけになったのだと思います。

子供も働く私に信頼を寄せてくれているのが伝わってきていました。
私が情熱を持って仕事をしていることを誇りに思ってくれる言葉を聞いたこともありました。
子供を肉体的に育ててきましたが、私は精神的に子供から力をもらってきたのだと思います。


これからのことはどう考えていますか?

現在は子供も、27歳になりました。母親の役目は終わったのだな、としみじみ思います。
息子やその次の世代の幸福を願うと同時に、300年、1000年後の未来に向けて、今できることをやっていきたいと思っています。
あとは、いいおばあちゃんになれたらいいなと。

子供が小さかった頃(約5歳まで)の話は、これまであまり人に話す機会がありませんでした。
話す中で、心が癒されていく経験でした。
この機会をいただいて感謝しています。ありがとうございました。

今日はありがとうございました。

中尾慶子(仮名)さんのマタニティリープジャーニー 完
 次週から新しいインタビュー記事がスタートします。お楽しみに。

マタニティリープ情報

マタニティリープでは、妊娠出産後の可能性や選択肢が拡がり、リープ(飛躍)につながるイベントやワークショップを開催しています。
直近では、10月3日に仕事にまつわる対話会を開催します。9月19日には三回シリーズの二回目に当たるワークショップ〜マタニティを通してどんな自分が生まれたがってる?〜を開催しました。三回目も単発でご参加いただけますので、ご興味のある方、ぜひご参加ください。

第三回 2023年10月3日(火)11:30〜13:00 
ライフデザイン対話会
〜出産・子育て・仕事、計画的にやる?無計画にやる?あなたはどっち?〜

ママのライフデザインの考え方についてざっくばらんに対話していきます。働くママはきっとゴールを設定して、プランやスケジュールを計画していることが多いと思うのですが、マタニティ期子育て期の予定は未定な毎日。ママになるのにママならない日常をどうリープしていきますか?話して聞いて、可能性と選択肢が広がるような時間を一緒に過ごしましょう。
お申し込みはこちらです。
https://peatix.com/event/3620684/

編集
マタニティリープ合同会社

https://www.maternityleap.com/


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