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マタニティリープマガジン vol.2 妊娠中も新幹線通勤、子供の入退院を乗り越えながら、「働く場所は自分で選ぶ」

みなさん、こんにちは。「マタニティを飛躍の機会に」。マタニティリープです。このマガジンでは毎週木曜日にメインコンテンツとして、マタニティ期、子育て期の経験とリープについて伺ったインタビュー記事を連載しています。本号では、前回の続きの記事をお届けします。読んでいただいて、共感したり、元気になったり、癒されたりと、みなさんの力となる記事になれたら嬉しく思います。

マタニティリープインタビュー

〜中尾慶子(仮名)さんのマタニティリープジャーニー〜(第二回/全三回)

現在55歳。息子1人(27歳)。大企業に勤務し、別居結婚ののち、夫の居住地岡山へ移り住む。そこから広島まで新幹線通勤。切迫早産を経て、一年で職場復帰。今回は職場復帰したところからの続きです。

>前回の記事はこちら

*太字はインタビュアー
その後、復職したのですよね。

はい。当時、会社には三年間の育休が取れる制度がありましたが、一年半の育休を経て、復職する道を選びました。

まず、働きたいという気持ちがありましたし、私自身が働いて、子供の育児から離れる時間を持つ方が、多くの人に育ててもらうことができて、子供のためにも自分自身のためにも良い子育てが出来るのではないかと思っていました。

同時に、仕事と子育ての両立ができるのだろうか、と不安に思う気持ちもありましたが、母や義母からも仕事は辞めない方がいい、できるだけサポートするから、と言ってもらい、背中を押されるように、復職をしました。

当時、勤務はフルタイムか半日しか選択肢がなく、まずは半日から始めようと半日勤務を選びました。

すぐにフルタイムに戻して働こうと意気込んでいたので、公立保育園では難しいと思い、24時間保育を提供する施設を選びました。
いろいろな出来事はありましたが、”24時間365日働ける”ぐらいの気持ちがあり、仕事に対する考え方・スタンスは子供を産む前と変わっていませんでした。

当時、自分にとって働くことは当たり前のことでした。働き方に疑問を抱いたことはありませんでした。それが普通だと考えていました。

復帰して1、2ヶ月後、子供が頻繁に病気にかかるようになりました。子供はアレルギーがあり、次第にアトピーが悪化して、夜中に起きて泣く日々が続きました。

2歳頃からは、喘息も発症し、仕事から家に帰ると苦しそうで、背負って病院に行くことがよくありました。

会社ではどのような仕事をしていましたか?

仕事の方は、1日4時間で、ある程度自分の裁量で仕事ができるということで、プログラミングを担当するようになっていました。

往復2時間の新幹線の通勤時間を使って、情報処理の資格試験の勉強に取り組みました。試験が近づいた週末は夫に子供をみてもらい、集中して勉強し、合格することができました。
やりきった充実感で、とても嬉しかったことを覚えています。
嬉しさのあまり、当時子育てでショートヘアにしかできなかった自分にご褒美ということで、ウェイビーなロングヘアのウィッグを買いました(笑)

この資格は会社で必要とされるものでもありましたし、自分は文系出身だったので資格を取ることは自信にも繋がったと思います。
子供の喘息は3歳半ぐらいまで続いて、3ヶ月に1回ぐらい、合計5回ぐらい入院をしたと思います。入院時は親も一緒に付き添わないといけないため、有給休暇がなくならないか、とにかく心配でした。

病院から会社に通う日もありました。当時は、自分は具合が悪くても休まない。自分は決して倒れないという強いメンタルだったと思います。
今振り返ると、どこからその体力・気力が湧いてきたのかと不思議に思います。

その頃は、夫婦の子育て体制を不満に思っていました。
子供が生まれてから子供が病気になった時はいつも休むのは私。彼は思いっきり仕事をやれていて、私はどうして思いっきりやれないのか、とやりきれない感覚を持っていました。

そういう気持ちもあり、月に一度、夫に子供をみてもらい、地元の若手勉強会に参加して、情報交換をしたり、瀬戸内の無人島で遊ぶ企画をしたり、そういった活動を始めたのもこの頃です。

ちょうどその頃、印象的な出来事がありました。
ネットサーフィンをしていた時に、偶然、コーチ養成機関のサイトに行き当たり、そこに書いてあった言葉に釘付けになりました。

「人の可能性を最大限に引き出す」

人の話を聴いて、人の可能性を引き出すことができる。
それを私の仕事にしたい。胸がドキドキして止まりませんでした。
学ぶにはどうしたら良いのだろう、とサイトを見ると、学校は東京にしかなく、修了するまでに何十万円も必要になるのを知り、私には無理だ。とがっかりしたのを覚えています。そして、日々のことに追われ、そのことは忘れていきました。

子供をもう一人と考えましたか?

この頃は、子供の日々の成長を見るのがとても嬉しく、子供と遊ぶ時間がとても楽しかったし、日々を乗り切ることに必死で、最初の出産の大変さを思うと、もう一人子供を持つとか、考えられませんでした。

>次週パート3:東京移動&キャリア転換編に続きます。

マタニティリープ情報

マタニティリープでは、妊娠出産後の可能性や選択肢が拡がり、リープ(飛躍)につながるイベントやワークショップを開催しています。
直近では、10月3日に仕事にまつわる対話会を開催します。9月19日には三回シリーズの二回目に当たるワークショップ〜マタニティを通してどんな自分が生まれたがってる?〜を開催しました。三回目も単発でご参加いただけますので、ご興味のある方、ぜひご参加ください。

第三回 2023年10月3日(火)11:30〜13:00 
ライフデザイン対話会
〜出産・子育て・仕事、計画的にやる?無計画にやる?あなたはどっち?〜

ママのライフデザインの考え方についてざっくばらんに対話していきます。働くママはきっとゴールを設定して、プランやスケジュールを計画していることが多いと思うのですが、マタニティ期子育て期の予定は未定な毎日。ママになるのにママならない日常をどうリープしていきますか?話して聞いて、可能性と選択肢が広がるような時間を一緒に過ごしましょう。
お申し込みはこちらです。
https://peatix.com/event/3620684/

編集
マタニティリープ合同会社

https://www.maternityleap.com/


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