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マタニティリープ✖️グリーフ(喪失)の対話&ミニワークショップを開催しました!

みなさん、こんにちは。マタニティリープ主宰の渡辺有貴です。
先日、「マタニティを飛躍の機会に」というコンセプトをベースにマタニティ期子育て期に失ったもの、諦めたものをテーマにした対話とワークショップを行いました。とても深くていい場だったので、ご報告させていただきます。

マタニティ期には多種多様な変化が起きる。
身一つだったところから、妊娠出産する過程ではたくさんのものを得るのと同時に、多くのものも失います。例えば、以下は、失ったり諦めたりした一例です。

  • 家族関係:苗字、実家、以前の家族、帰る場所

  • 仕事関係:キャリア、昇進、やりがいのある仕事、転勤や出張、お金

  • 自分のこと:趣味、したい髪型、着たい服、アイデンティティ、時間、若さ、体力、健康、自由

  • 友達:友達との交流、飲み会、つながり

  • 子供:流産、死産、長子にとっては次の子が生まれることで喪失したものがある(おっぱい、親の愛、ふれあい)

  • 夢:次の子供をもつ

例を元に、自分はどうだろう?と思いを馳せると、曖昧だった喪失感や不安感がクリアになり、言葉にして聞いてもらうことで、なんだかホッとしたり元気になったりします。また、他の人のエピソードに涙が出たり、共感をしたり、心がほっとして感動するような気持ちにもなります。

3世代にもまたがる物語
自分のことを話しつつ、親のことを思い出したり、親の世代のエピソードを聞くことで、さらに子供や、その先の世代に思いを馳せたりと不思議なタイムスリップが起きました。また、個人的なエピソードだと思っていたものを話してみて、受け止めてみると、その当時や今の時代背景などが浮かび上がってきて不思議なものです。
私たちは孤独に悩んでいることがありますが、そのかなりが時代背景や社会的状況から生み出されていることもわかります。
今回はそれぞれの参加者の方から紡がれるストーリーを聞き合うことで、その中に歴史的、社会的にある不自由さも浮かび上がりました。
その中で懸命に葛藤したり、抱える罪悪感、後悔なども言葉にし、聞いてもらうことで、自然と今後(夢)が見えてくるのが、不思議なところです。

参加者の皆さんの声
許可をいただいたので、ご参加された方の感想をお届けします。

今回のWSはあなたにとってどんな時間でしたか?

・現役ママさんたちのリアルを聞きながら、自分の子育てや人生の振り返りができました。失ったものを確認しながらも、また新たな希望が自分の中に湧いてくるような、そんな素敵な時間でした。みなさんとの出会いに感謝したいです。ありがとうございました。
・母の行動や感情が『こういうことだったのかな?』と考えられた時間
・今日も安心していれる時間でした。”ひと息ついた”という感覚と新たな気づきからむくむくと自分の中で何かが目覚めているような感覚があります。
・妊娠出産でめまぐるしく過ごしていましたが、改めて今までの自分と妊娠出産後の自分との変化を認識することができました。

グリーフに気づき、声に出す事で感じた変化があれば教えてください。
・忘れていた時間や失ったものを思い出しながら話して、今のママたちも同じ思いや悩みを抱えているんだなと感じました。涙を流しながら話をされている方たちを見て、自分自身を癒す時間なんだ、素敵だな、よかったなと、心がじんわりと温かくなりました。
・未婚で子供もいないのですが、皆様のお話を聞いたり、母の事を思い出しながら出てきた言葉を声に出すことで自分がこういうこと考えてるのか!と改めて感じた時間でした。
・”母になったのだから(育児中なのだから)当たり前”ということを自分で信じすぎていることに気づきました。やろうと思えばできるのに”してはいけない””今はできない”という制限を自分でかけていて、しんどいけれど今はなんとか過ごしていく、ことしか選択肢がない。自分の中で何が起きているのかじっくり、深く見てみる時間をとりたいと思います。
・妊娠出産を通してできなくなったことを改めて考えて声に出してみることで、これもあれもで失った、できなくなったと感じましたが、不思議とそれに対して「だからダメになった、自分自身が後退した」とは感じていないことがわかりました。できなくなったことは多いけど、それを犠牲にしてやることをやっている、そしてそれはいつか終わることに期待しているのだなと思いました。

どんな人に勧めたいですか?
・子育て中のママ・パパ・子どもにかかわるすべての大人
・子育てを頑張ってらっしゃる方全員ではありますが、出産時に大変だった方や流産・死産を経験された方、妊活で大変だった方などに勧めたいと思いました。
・”ママだから当たり前”と思っているけど、なぜか苦しい、しんどい思いをしているママ


今後もこのような本音が語られ、聞かれ合うことで、個人が大切にされ、取り戻されるような機会を作っていきたいと思います。ご参加してくださった皆様、ありがとうございました。

マタニティリープ

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