渓流フィッシングと言う名の沼 5話

タックル選び、所謂釣りに使うであろう道具全般の面白さにハマっていた。
モノ好きのサガ爆発である。

その中でどうもデザインが好きになれない必要タックルが今どきのリールだ。
いろいろ物色した結果たどり着いたのがオールドリール。
やっぱりこうなる。
ここまで来たら手に入れるしかない。

と言う訳でしばし悩むも結局手に入れたのはスピニングでオールドリール定番のうちの1つ。
超合金の様なボディにグリーンとアイボリーのカラーが印象的なアレだ。
金色のエンブレムが上品なサイズ感であしらわれている。
日頃から定番人気商品を避ける傾向にあったがこのリールはそれでもカッコいい。

もう立て続けに行くしかない。
次はロッドだ。
サイズはやはり4ft代が良い。
材質はグラスが好みだ。
仕事柄行けるはずもないが遠出や遠征、トレッキング等に対応すべくパックロッドが欲しい。

となると選択肢は限られて来た。
もちろん予算の都合もある。
リールの年代に合わせる事も考えたが、欲しいロッドの条件を考慮するといかんせん選択肢がない。
リール以上に悩んだ挙句、自分の欲しい条件に当てはまるそれなりの価格の新製品を選んだ。
自分の中では最高級品と思われる見た目もドンピシャなあのロッドには手が届かなかった。
好き勝手言っているが初心者の私にはそれでも充分過ぎる贅沢品を手に入れたのだ。

これで一通揃った感がある。
ウェダーと靴は友人からのお下がり。
GORE-TEXの立派なウェダーだ。
凄く気に入っている。
お下がりの靴はすぐに壊れた。
歩く距離と回数が多いのだから仕方がない。
ほぼ毎日である。
靴は消耗品と捉え隣町の釣具チェーン店でフェルトソールの新しいものを購入。
ランディングネットもある。
バッグパックも気に入ったモノを見つけチェストバッグも付けた。
小物をジャラジャラとぶら下げて特殊部隊さながらのスタイル完成である。

それからと言うものほぼ毎日、目の前の川に通った。
行っても行っても満たされない。
目の前の川は地元では釣りで有名な大きな河川に繋がっている。
そのインレットから釣り上がり源頭までの区間を小刻みに何度も歩いた。
それなりの釣果も出ている。
だが一向に心は満たされない。
とにかくひもじいのである。
これは問題だ。

その理由を考える様になる...。

今回はここまで

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