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【ワガママ女優】エリザベス・テイラー「クレオパトラ 特別編('63米)」DVD

大スターは概ねワガママなものですが、「世紀の美女」エリザベス・テイラーほどの大物スターとなると普通のワガママではありません。何しろこの映画の製作で20世紀FOXは破滅の危機に陥ったのです。

まあ、テイラーは病気がちで、ロケ地選択の失敗でセットを作り直すなどの事情もあったので、全てを女優のワガママに帰するわけにも行きませんが。

エリザベス・テイラーに提示された出演料は100万ドルで、この金額はテイラーが最初です。なぜ出演を引き受けたのかというマスコミの問いかけに「だって100万ドルという馬鹿げた出演料を提示してくるんですもの、それを蹴るような馬鹿げたことをする私ではないわ」と彼女は答えています。ここから考えて、女優が増長するのも無理はないと思われます。

無数の奴隷に牽かせた超巨大なスフィンクスの山車に乗ってローマに入城するクレオパトラ

この映画がどれだけ馬鹿げた規模の作品かは観れば分かります。1番の見せ場はクレオパトラがローマまでやってきてシーザーにエジプトの威信を示す場面ですが、もしかして実物大? と呆れるくらい巨大なスフィンクスの玉座に座ったクレオパトラが数百人の奴隷に担がれてローマ市内に入城するのですが、物凄い人数のダンサーや軽業師たちによる出し物というかパレードが、北朝鮮のパレードもかくやと思われるほど、後から後から後から後から後から後から後から後から延々と続いてローマに入城するのです。またクレオパトラは登場する場面ごとに衣装が違い、例え数秒のシーンでも宝石や孔雀の羽根が散りばめられた、贅を尽くした芸術品のような衣装なのです。そして撮影中にエリザベス・テイラーとアントニー役のリチャード・バートンが不倫関係になり、スキャンダルとしてマスコミに書き立てられました。

撮影中、アントニー役のリチャード・バートンとエリザベス・テイラーは不倫関係にあり、映画会社は二人のラブシーンを強調して映画の宣伝に利用した。

しかし史上初の3億ドル(1963年当時)を超える天文学的費用がかかった大作のため、公開時のポスターにはシーザーよりもアントニー役のリチャード・バートンがエリザベス・テイラーの横に置かれるなど、なんとかして客を入れようという映画会社の叫びが聞こえてくるようです。

このDVDは3枚組で、メイキングを含めた舞台裏がタップリ収録されています。ハリウッド全盛期の馬鹿げた超大作を是非ご堪能ください!

「クレオパトラ 特別編('63米)〈初回生産限定・3枚組〉」
エリザベス・テイラー / リチャード・バートン / ジョセフ・L.マンキーウィッツ

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↑プライム・ビデオ「クレオパトラ」


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