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【新品未開封】クリストファー・ノーラン「ダークナイト」('08米)〈2枚組〉

バットマンはこれまで何度もテレビや映画になっていますが、このコミックは特に悪役が面白いので、悪役に誰をキャスティングするかが作品の鍵になります。

1989年にティム・バートンが監督した「バットマン」ではジョーカー役をジャック・ニコルソンが演じ、話題になりましたが、このあたりからコミックの映画化に新しい流れが生まれたように思います。

クリストファー・ノーラン監督は「バットマンビギンズ」で新たな解釈のバットマンを作り直しました。こういうことができるのは、もはやアメリカ人にとっての「バットマン」は、日本人にとっての忠臣蔵みたいなものになっているのでしょう。監督によって色々な解釈やアレンジが出来るという意味で。

それで「ダークナイト」ですが、タイトルにバットマンを入れてないのは監督の意図なんですかね。ここでジョーカーをヒース・レジャーが演じているのですが、これがそれまでのジョーカー役の歴史を塗り替えるような名演技で、完全に主役を食ったばかりか、DVDのジャケットにもジョーカーしか出ていません。

ヒース・レジャーはオーストラリア出身。母国では子役として活躍し、90年台の終わりにハリウッドへ進出しました。ジョーカー役のオファーを受けた時、レジャーは先達であるジャック・ニコルソンのジョーカーとは違うジョーカーを演じるため、ホテルの一室に籠って表情や笑い方を工夫し、役作りを考えたと言います。

そうしてできたレジャーのジョーカーは、それまで誰も演じたことがないレジャーだけのジョーカーで、その圧倒的な演技で世界を驚かせました。これはレジャーの才能や努力もさることながら、ジョーカーというキャラクターそのものに「悪の本質」「人間の本質」が内在しており、それを役者に引き出させる力があるということでもあります。それは、ジョーカーそのものを主役にした2019年の「ジョーカー」でホアキン・フェニックスが演じたジョーカーにも受け継がれています。

ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」は、サイコスリラーの歴史的な傑作になりましたが、もしヒース・レジャーが生きていたなら確実にヒースが演じたことでしょう。ヒースは「ダークナイト」公開を待たずに自宅で死亡し、アカデミー賞のトロフィーは父親が代わりに受け取りました。

中古は700〜900円で取引されてますが、未開封新品ですのでこの値段で。

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↑プライム・ビデオ「ダークナイト(字幕版)」


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