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業績を伸ばし続ける「最強のチーム」を作る!~人も業績も成長する組織の実現~

社員個人の成長ループが
企業そのものを強くする!

新卒の社員にアンケートをすると、「会社に何を求めるか」という質問に「自分の成長の場」という答えが返ってきます。社員側における昨今のキーワードで「自分がどう成長できるか」というものが大きくなっているのです。
 
組織は、その目的を達成するために人を雇いますが、個人の成長がないと人が集まらない時代になっています。その結果として、個々の成長と同時に業績が伸びて、お互いが成長するのが望ましいことです。
 
そうした会社を実現するために参考になる「ABCモデル」というものがあります。これは“誘発要因”と“行動”と“結果”が循環するというもの。誘発要因は、例えば成長や金銭的報酬などで、それをきっかけに行動を起こすと結果が出て、結果からは新たな誘発要因が生まれる。そしてこれが無限ループのように回ります。
このサイクルを習慣化することで能力も向上していくのですが、これは実際にできた人にしか分かりません。そこで、自分がやってきたことを客観的にシステム化し、それをチームや会社の成長に役立てていく、これがチームビルディングになっていくのです。

成熟経済の時代にこそ
チームビルディングが必要

次にチームの活性化のポイントですが、「人材力」、「組織力」、「関係力」の3つが求められます。
まずは「人材力」、これは言い換えると個人の強みを知ることです。中小企業の場合、今の人材でベストチームにしなくてはならない。そのために、隠れている人材を発掘します。これは埋もれた才能という意味ではありません。人間は、組織の中にある人と人との関係性で役割分担をしています。しかしそれは本来の能力と異なる場合もあるので、それをどうやって見出していくかということです。
 
次に「組織力」。これは設計です。理念・ビジョンをもとにチームを設計し、その中に人材をあてこんでいく。ここが上手くできれば、それぞれの利点を伸ばし、認め合いながら仕事をうまく回していく「関係力」が構築されます。
 
では、なぜ近年このようなことが言われるようになったのでしょうか。
 
かつての高度経済成長の時代は、市場が長期的に安定していました。経営判断は効率重視で、シェアをとるために売り上げを追っていけば良かった。その場合、マネジメントはトップダウンです。キャリアはピラミッドを上がっていきステップアップするのが普通でした。
 
ところが現在の成熟経済になると、環境が変わります。経済環境は不安定になり、全てのチームが勝つわけではない。経営判断は顧客重視で、利益至上主義となって売上は追わない。情報伝達もトップだけの情報では舵を切れないので双方向になる。お互いにコーチングをして教え合う、気付き合うという文化を作っていかなくてはなりません。チームビルディングが以前に増して、必要になってきているということなのです。
 
次回は企業の人材力を高めるための「適所適材」についてお伝えします。