死ぬ死ぬ詐欺の男たちの話

私の周りはメンヘラ男が多い。類は友を呼んでいるのか知らないが、マジで多い。精神科に通院し、境界性ナントカとか色々な病気と付き合いながら一生懸命に生きている。私自身もうつを患っているので、症状の程度の差はあるだろうけど頑張っているのは何となく分かる気がする。

だがこいつらは、死ぬ死ぬ詐欺を繰り出すのだ。何かのはずみで症状が重くなったのか、突然「もう無理だから死ぬね。頑張ってね」などと言ってくるのだ。

結論から言うと、全員生きてる。

マジで無事だし、なんなら趣味などを謳歌している人もいる。それはそれで良かったし、全然問題ではない。

私が言いたいのは、人に迷惑をかけておいて一言の詫びもなくケロッとしてるのは如何なものかということだ。

私も健常者ではないためネガティブなものを受け取ってしまいやすい。またそれが症状として出てしまいやすいため、急に「死にます、今までありがとう」みたいなことを言われるとめちゃくちゃダメージを受けるのだ。

電話中に急に人が変わったようになり、暴言を吐き散らかし、リストカットを繰り返し、あげく首吊り未遂を起こした人もいた。電話なので全て音声で判断したが、カッターナイフの刃をカチカチ出す音、首を吊ったときの変な声は忘れられない。私はホラー映画などを好んで観るのでグロ耐性があったから良かったものの、苦手な人だったらきついだろう。

友達だからなんとかしてあげたい。助けてあげたい、力になってあげたいと思う。でもそれは結構な労力だし精神力が必要になる。こっちが病んでしまうのだ。

精神疾患で実際に死んでしまった友人は1人もいない。本当に死ぬ人もいるかもしれないが、私の周りは今もみんな生きてる。だから、死ぬ死ぬと周りに言う人はきっと死なないだろうと思ってしまっている。

彼らの話を聞いてあげることで気持ちが軽くなるのであればそうしたいが、ガチで病気の人というのはそうじゃないのだ。なんかもう話をするとかではない。通院や薬、もっと重いなら入院。あと結局は本人の気持ち次第なところもあると思う。

人に迷惑をかけて詫びもないのはどうなのか?とさっき書いたが、まぁ別に詫びる必要はない。リスカ首吊り未遂の人だって後日聞いたら覚えてなかったし、詫びる以前の問題だ。病気だから仕方ない。とりあえず食べて生きてればそれでいい。

ただ、こっちはネガティブな感情をもらっちゃってるのでクソ迷惑ですよと。それが言いたかっただけです。私もうつ病の症状と闘いながら一生懸命生きてるのでね。うつされちゃたまんないよ。

あと単純にさ、「死にます」って言われることがとても辛いよ。だって止められないもん。止める権利も手段も持ってない。死にたい気持ちを否定することはできないもの。肯定するのもつらいけど、本人が決めることだしそれが運命でしょ。

多分こいつは死なないだろうな…と思ってるけど、もしガチで死なれたらヤダな。死んでほしくないよ、本当は。なんの責任も持てないけど、生きてみようよって思うよ。

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