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冨田 尚子 | テーブル茶道家
2021年4月12日 10:16
むかしむかしとある暑い夏の日にわたしは母とそして祖母と北鎌倉の駅に降りたちました。麦わら帽子の向こうには眩しすぎる陽射しがあってそして照り返しにも目を細めながら…当時はまだ電車にエアコンがなくて首のうしろはすでに汗まみれでした。喉の渇きを覚えて駅前にある茶寮に足を踏みいれると…そこは薄暗く冷んやりとして静謐な空間が、外の世界との対比をより浮き彫り