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「我が輩はねこ的なファンタジーなので俳句がはじめられてみました」 と、せんせいは前足の爪をひとしきりネチネチした後に、私の方を振り向かれたのです。 その頃のせんせいはまだ戸車付きの引き戸なら猫でも簡単に開けることができるということをご存じなく、戸棚のカリカリを盗み食いすることもなければ、入っちゃだめな部屋の触っちゃ駄目な花瓶をチョイチョイしてみたり、仏壇の上で寝てみたりされることもなかったのですが、私のいる玄関までは自由に行き来されていて、お立ち寄りになる際には必ず水面
猫せんせいは今日も弟子にハイクなるもののお話をしてくださります。ためになるためのために弟子はありがたく拝聴させられているのでした。 あとがき 俳人は同時に季語の専門家、みたいに思われがちで