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アスルクラロ沼津VSカマタマーレ讃岐 チャンスの前髪

  皆さんこんばんは。まずは前回のレポートを読んでいただいた方、ありがとうございます。今までで一番反響が多くてとてもうれしかったです。ぜひ気になった点や質問がありましたらお気軽にお聞きください。それでは今回の目次です。

1.両チームのスタメン

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 沼津は前節と変わらず4-4-2。相手も同じ4-4-2の、フォーメーション上は同じのミラーゲームとなりました。

2.問題点への修正

 まずはこの試合の良かったとこから分析していきます。こちらの図をご覧ください。

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 これは前半33分5秒のシーンです。この時、佐藤選手は図に赤い円で表した場所にいるのが理想です。なぜかというと、この場所にいると相手は

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 佐藤選手へのパスコースを切るため、中に絞ってきます。そうすると、当然SBの安在選手へパスを通すことができます。また、絞ってこなかった場合は

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 このように、直接佐藤選手へパスが出せます。なので、この場面では下がってくるのではなく、図の赤い円の場所にいるべきでした。そしてこの問題点に恐らく、今井監督は気付いてると思います。なぜかというと、前半の39分45秒

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 見返せる方は音量を上げて聞いてほしいのですが、この時、図のようにボールサイドへ寄っていこうとする尾崎選手へ対して、「我慢して、染が孤立しちゃうぞ」というコーチングが聞こえました。また、後半に佐藤選手と代わった中山選手は

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 このように、赤い円のスペースにいることができていました。また、このシーン。前回の分析で書いたセンターバックがボールを運べなかった問題。これもこのシーンでは改善されているように見えました。ですのでアスルの問題点の改善は、これからされていくと思います。

3.得点シーンの視野の言語化

 これからは、この試合を見ていて感じた、可能性の部分について分析していこうと思います。まずはこの図をご覧ください。

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 これは、前半31分33秒のシーンです。このシーンで注目したいのは、今村選手の裏への抜けて行き方です。この時、今村選手は

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 このように、相手の視野の中に入った状態で裏へ抜けていきました。ですが、相手の視野の内側を抜けて行くので、当然相手からすると対応がしやすいです。なので

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 このように、相手の視野の外から裏を狙うのがいいと思います。そして、これができていたのが前半アディショナルタイムの染矢選手のゴールだと思います。このゴールのアシストとなるパスが尾崎選手から出たとき、

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 このように、相手はボールの方を見ていたので、染矢選手をマークしている選手は染矢選手を視野に捉えることができていなかったと思います。この動きが上手いのが、海外サッカーでいうとドルトムントのハーランドなど。YouTubeなどでハーランドの得点集などがみられるので、時間のある方は見てもらえると理解しやすいと思います。

この動きができるようになれば、今村選手は身長もあるので一気にストライカーへと化ける可能性があると思います。

4.菅井選手の最適解

 この試合、沼津の中盤の選手は図のように

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 CBからのパスを相手に背を向けて受けるシーンが幾つかありました。この試合では大丈夫でしたが、僕はこのパス交換がこれからレベルの高い相手と戦っていく上で弱点になってしまうと思います。

理由は2つあり、1つは単純にここで奪われてしまうリスク。普光院選手はあまりありませんでしたが、菅井選手はここで取られてしまうことが今シーズンを通して見ていて少し多い印象があります。

 そしてもう一つは、ボールをCBに戻した際に

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 このように、相手の選手が菅井選手へのパスコースを切りながらCBへ寄せる、一人で二人を抑えるプレスをかけられてしまう可能性があります。なので

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 このように、サイドバックのいたスペースに下りてくる形がいいと思います。この形をすると、

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 このように、菅井選手は前向きに視野をとることができます。さらに、図で表したように視野が180度になるので、後ろからプレスを受ける心配がなくなります。また、相手が菅井選手へ付いてきた際は

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 このように、図に赤い円で表した場所、中央へパスを通すことができます。

 菅井選手は、プレス耐性は普光院選手と比べると少し不安化も知れません。ですがパスの選択、精度は引けを取らないと思います。なので、この起用方法が合っていると思います。

最後に

 ここまで読んでくださりありがとうございました!いいなと思っていただけたらいいねやRTよろしくお願いします。質問や要望は質問箱、リプ欄などにお気軽にお書き込みください。

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