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アスルクラロ沼津VSヴァンラーレ八戸 新スタイルの可能性

 皆さんこんばんは。先日沼津に行ってきたのですが最高でした。皆さん本当に優しくて、ますます沼津が好きになりました。なのでもっと頑張って沼津でお仕事をもらえるように頑張ります!それでは今回の目次です。

1.両チームのスタメン

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 八戸は4-1-2-3(4-3-3)を使用。沼津は鈴木選手に替えて菅井選手を起用しました。沼津はビルドアップの際にダウンスリーを使用するので3トップの相手は相性が良くないと思いましたが、八戸は守備時4-4-2のような形でしたので、前からプレスをはめられることはあまりありませんでした。

2.ダイヤモンド型の重要性

 まずはこの試合で一番良かったところを取り上げたいと思います。まずは後半56分59秒のシーンをご覧ください。

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 このシーンは佐藤選手が下りてきて、普光院選手にパスを出したシーンです。残念ながらパスは繋がりませんでしたが、僕はこの時の普光院選手、藤嵜選手、安在選手、佐藤選手の選手ポジションが重要だと思います。こちらの図をご覧ください。

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 このように、ダイヤモンド型ができています。このダイヤモンド型が重要で、藤嵜選手からパスを受けた佐藤選手は前を向けませんが、佐藤選手からパスを受けた普光院選手は

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 このように、前を向いてパスを受けることができます。この一連の形をレイオフといい、前からプレスをかけてくる相手には有効です。これからJ2、J1と前から強度の高いプレスをかけてくる相手と戦う際、この形ができればかなり優位に戦えると思います。

3.前からのプレスのかけ方

 前回のYSCC横浜との試合で、沼津は相手の3バックに3トップのような形を作りプレスをかけていました。ですが降りてくる中盤の選手への対応ができていませんでした。そしてこの試合でも図のように

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 相手アンカーへパスを通されることが幾つかありました。こちらは前半11分15秒のシーンです。これを防ぐため、次の図のように

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 2トップの片方がアンカーを抑え、もう片方が2CBの間に立ち、サイドを限定させるなど、方法は何でもいいのですが、後ろと連動し前からプレスをはめる形を作る必要があります。前からプレスをはめる形がないと、リードされた状況で圧倒的に不利になってしまいます。

4.待つことの重要性

 沼津はこの試合、ハーフスペースから降りてきてしまい、ボールをうまくつなげないシーンが幾つかありました。ここからはそれについて分析していきます。まずはこちらの図をご覧ください。

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 こちらは79分10秒のシーンです。このとき前澤選手は降りてき、パスを受けました。ですがここでパスを受けても状況は変わりません。このとき、前澤選手は

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 この図のように降りてこないほうがいいと思います。また、このようにすることによって

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 相手が中山選手へのパスコースを切ると前澤選手へのパスコースが空き、前澤選手へのパスコースを切ると

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 中山選手へのパスコースが空きます。たしかに降りてくる動きをすればボールを受けることができます。ですが相手からのプレスがはまっていない状況で降りてきてしまうと逆に前線の人数が減り、ボールをつなぎにくくなります。ですのでときには降りてこずに、その場で待つといった動きが必要になってきます。また、このハーフスペースについて戸田和幸さんと中村憲剛の対談動画がありましたので、もしよかったら見ていただけると参考になると思います。動画のURLはTwitterのリプ欄に張ろうと思います。

​最後に

 ここまで読んでくださりありがとうございました。これからアスルクラロ沼津のために自分の持っている知識を発信していけたらいいなと思っております。質問やここを取り上げてほしいといった要望があればお気軽にリプ欄や質問箱にお書きください。

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