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親指ひとつで世界が変わるとでも?

どうも初めまして。note初執筆。モリタカミツ a.k.a もりぞーです。

2019年8月30日を持ちまして6年間勤めた会社を辞めました。

"勤めた" だなんてさぞ大層に言ってますが、社員として働いたのはたったの1年です。あとの5年はずーーーーっとアルバイト。所謂バイトリーダーって奴。でも1年前この大手串カツチェーンのこの会社に決めた理由はちっぽけながらありました。

そもそもなんで5年間もフリーターをしていたかというと、音楽をやっていたからです。格好良く言うのなら「夢追人」。そう、バンドマンでした。
18歳で上京してずっと音楽漬けで一時期はデビューし、全国のとあるCDショップに並んだり、メディアにも出させて頂きました。
まぁ俺はそんな昔話をしたい訳じゃないんだよ。簡単に言うね。

うまくいかなくなった。どうにもならなくなった。頑張る気力が無くなった。
だから環境を変えようとずっとバイトしてたここに就職することにした。
接客も料理も好きだったし何よりこの会社のバイトを始めてから接客が大好きになったりできないと思ってたことが出来るようになったり。世界が変わったんだよ。大袈裟じゃない。
本気で取り組んでこのクソみたいな現状を変えようと思ったのです。

とある店舗の3番手として配属され、3ヶ月後に副店長。
現場でも「現状を変える」を軸に取り組むとすんなり業績が伸びていきました。
そして入社半年後、会社を挙げての新規事業の一歩目として
「日本で一番有名な野球ドームに店舗を出すから店舗責任者やってみない?」
との声が掛かり、二つ返事で引き受けた。
それから半年。怒涛だった。オペレーションを作りマニュアルを敷き、問題点の発見、改善に取り組んだ。初めての自分の部下とも楽しくやれた。最高のチームで最高に忙しく最高に刺激的な日々を過ごした。

そして6月、この半年の評価で全社員中1位となった。トップを取った。

ここまでは順風満帆に見えるかもしれないが全くそうでは無かった。
額面上の評価が"ゼロ"。つまり入社一年昇給無し。
自分よりも歴も等級も高い方々よりも仕事は何倍もあった。
だが全部やってのけた。でもこれが大企業故の"マニュアル評価制度"だった。
僕は心底絶望した。
同時に何か "タガ" が外れた音がした。

半年後1〜2万の昇給をモチベーションが下がってしまった状態でだらだらと待つくらいなら、死んだ方がマシだ。
それなら半年本気で勉強してフリーランサーで同じだけの給料を稼げるようになった方が絶対楽しい。と本気で思ってしまった。

会社を辞めて全く新しい環境にこの身をブチ込むと言うこと。「脱サラ」だ。

その日の夜、退職届を突き出した。
誰にも相談せず思いつきで行動してしまったが為に色々な人に混乱と迷惑、心配をかけてしまったが後悔はしなかった。
やりたいことが決まっていたというのもあるが、何より

26歳にもなった自分の中から初期衝動が未だに沸々と込み上がる事が涙が出る程嬉しかった。感動を覚えた。

それから引き継ぎ業務をこなし、8月末退職した。

これから新しい事にチャレンジをする訳だから、とにかく未だ見ぬ所に行ってみたい。未だ知らない人に会いたい。未だ知らない事に触れたい。
その結果 "ヒッチハイク"をする事にした。大学生並みにバカな頭だと思う。
平和だなと。こいつの頭の中はずっとお天気が良くてポカポカあったかくてどこまでもお花畑が無限に広がっている。と思われても仕方がない。

でもそうなれた自分は「勝ち」だと思った。そして31日、旅を始めようと思った。

前日1年ちょい連絡を取っていなかった友達のカメラマン"フジマルカオリ"に
「明日岡山にヒッチハイクで行こうぜ」と突然送ってみた。
2分後「森くん最高。行く。」と返信が来た。
こいつアホだなと思った僕はにやつきが止まらなかった。

リュックひとつで行く事を決めていた僕らは、10時に二子玉のTSUTAYAで待ち合わせし、コーヒーを飲みながら近況報告をした。
自分もそこそこ環境が変わっていたのだが、フジマルはもっと変わっていた。

僕が関わってきたどのカメラマンよりも写真に熱意を持っていた。
そんなフジマルの熱が冷めてしまっていた。キンキンに。
3ヶ月はカメラに触っていなかった。
こればっかりは僕も時間の流れに恐怖を感じた。現状維持は死んだも同然だという事を目の前で目撃した。でもこんな無茶な誘いに乗ってくれたフジマルから微かに流れに逆らおうとする何かを感じた僕は
「この人と旅に行くべきだ。」と勝手ながら改めて思った。
13時頃、鷺沼のIC付近で誰もがスケッチブックと聞くと一番に想像するだろう"あの"大きなスケッチブックいっぱいに書いた「静岡方面」を掲げた。


僕らの旅が始まった。

開始そうそう乗せてくれる人が現れるはずはないが、成功を確信する出来事があった。
とあるワゴンの助手席に乗った高校生くらいの少年が僕達を見てガッツポーズをしていた。都合のいい僕達は疑う事なく真っ先にこれを「応援」と受け取った。
お金をくれるわけでもない。差し入れをくれるわけでもない。

このくらいの事なのだ。
これくらいの事で人間の心体は簡単に突き動かされる。

その20分後一台の車が止まった。
先月脱サラしたという27歳のお兄さんが運転する同級生3人組だった。
箱根に日帰りで出掛けるらしいその3人は。スケッチブックが見えた瞬間乗せようと思ってくれたようだ。
初めての事へチャレンジした。
その一番最初の成功体験だった。道端で感情のままに僕らは喜んだ。

一人は先月脱サラし、起業しようとしている。もう一人はバンドマン。もう一人は社畜のように働き詰めだそうだ。
音楽の趣味も合い、終始楽しいまま足柄に到着した。
そこでフジマルに写真を撮ってもらうようお願いをした。
そう、数ヶ月ぶりのカメラ、写真だ。
多少ギクシャクしながら僕ら4人の写真を撮ってくれた。

3人との出会いは、紛れもない僕らの大きな一歩目だった。


投稿をいくつかに分けようと思います。

構想もしていない感情に任せた駄文であるので長くなってしまいそうです。
遅くなりましたが謝罪をさせて下さい。申し訳ありません。


サポートして頂けたら新しい"チャレンジ"の資金とさせて頂きます。また随時リクエストを募集しております。「スカイダイビングやる手続きとか諸々調べるのだるいからコストとか割り出して体験談も欲しい!」とかラフなものにも対応します。