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オリンピック以降も選ばれる旅先になるために

編集部注:本記事は弊社代表・青木優のブログ「HIBILOG」の2016年10月23日掲載の記事を転載・編集したものです。

誰もがオリンピックに“なんとなく”期待している

2020年は東京オリンピックが開催される年です。賛否両論ありつつも、誰もがなんとなく、どこかこの年に期待をしている。

この世の中に対し、新しい何かを生み出してくれるんじゃないか。日本をよいほうに変化させてくれるのではないか。

意識はせずとも、そう感じている人は多いはずです。

僕の場合、1つの“きっかけ”として、オリンピックに期待をしています

よく「オリンピックの後、MATCHAはどうなるんですか?」と聞かれるのですが、2020年以降も価値を生み続けていく会社にしていきたいと考えています。

訪日客の増加は、オリンピックが理由ではない

よく、オリンピックがあるから訪日客が急激に増えているという人がいますが、それは大きな間違いです。

口頭では何度も答えているのですが、一度明文化しておきます。

海外からの訪日旅行者が急激に増えている理由はシンプルで、①アジア近郊諸国の経済が急激に成長しているから。それに伴い、②ビザの緩和やLCCの普及が重なってきているからです。そういった要素があるからこそ、地域自治体の努力や、うちのようなメディアの情報発信が次に繋がると思っています。

あなたはオリンピックを理由に海外へ行きますか?

要は、オリンピックの開催が観光客を呼び寄せているわけではないのです。

例えば、中国、韓国で4年後にオリンピックがあるからといって、今から僕ら日本人が多く足を運ぶかというとそんなことないですよね。ブラジルのリオのオリンピックも開催年は多く集まっていたとしても、4年前から増えていったかというそんなことはありません。

オリンピックとは日本全体の意志統一の言葉

では、オリンピックとは一体何で、なぜ日本にとって大切なのでしょう?

それは、オリンピックが大きな祭典であると同時に、意志統一のための言葉でもあるからです

日本全体がひとつの目標を追う意志を共有しているからこそ、インフラ整備や情報発信に対しても、予算がおりたり、各地で大きな決断がしやすくなっています。

オリンピックのあとも、人々に選ばれる旅先であり続けるために

大事なのはオリンピックの先です。明確なビジョンを打ち立て、様々な知見や行動を集めていくことが必要となります。

オリンピックのあるなしに限らず、僕たちのメディアが海外の旅行者のためにできるのは、一人ひとりのよりよい体験を作って、日本に来てよかったと思ってもらえるとことです。

オリンピック後も着実に伸びていく、価値を生み続ける会社になるように頑張っていきます。

編集部コメント:政府の計画によると、訪日客の数は2020年以降も継続して増えていくことが予想されています。オリンピックが終わったからといって、訪日客の受け入れが終わるわけではありません。ただし、世界から注目される2020年までに、世界中から支持される旅行地にならなければ、ファンやリピーターは減ってしまうことでしょう。2020年のオリンピックは日本のお披露目の場です。そのときまでに訪日客の方が満足できる土地となることが、観光地としての成長を目指す地域にとっては最も重要な目標となるでしょう。MATCHAは観光情報の発信だけでなく、地域の課題抽出、資源開発、戦略立案までも行っています。この記事を読んで興味が出た方、MATCHAという会社に仕事を依頼したいと思われた方は、本記事にコメントするか、こちらよりお問い合わせ下さい

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青木 優
1989年、東京生まれ。明治大学国際日本学部卒。株式会社 MATCHA 代表取締役社長。内閣府クールジャパン・地域プロデューサー。学生時代に世界一周の旅。デジタルエージェンシーaugment5 inc.に勤めた後、独立。2014年2月より訪日外国人向け WEB メディア「MATCHA」の運営を開始。「MATCHA」は現在10言語、世界200ヶ国以上からアクセスがあり、様々な企業や県、自治体と連携し海外への情報発信を行なっている。

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