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インバウンド観光が、地域の未来を作っていく

編集部注:本記事は弊社代表・青木優のブログ「HIBILOG」の2015年8月28日掲載の記事を転載・編集したものです。

なぜいま、インバウンドが必要とされているのか

訪日メディア「MATCHA」をスタートさせて、1年と半年が経ちました(編集部注:元ブログ掲載時点)。メディアを立ち上げてから、インバウンド観光の可能性について日々考えています。

自分が思うインバウンド観光の可能性は、日本の文化の本質や多様性が今後残っていき、経済的にも日本人としての強みとしても、今後日本を支えることにつながるということ。それについて少し書いていきます。

このままでは日本の多様性が失われる

日本各地を回ると、日本は素晴らしい文化を持った国だと、毎回思います。その土地特有の物事に触れることで感化され、毎回何かしらの発見があります。純粋にいいと思いますし、その発見が日々に活きています。

けれども、そういったいいと思った文化が次第に無くなっていき、どこか均質化して、多様性がなくなっているようにも感じます。1つの例ですが、最近どこの地域の駅前に行っても見える景色は同じ。商店街が潰れ、地域の特色というものが薄れていってるんですね。

地域の特色がなくなること、多様性が失われていくことは、結果的に日本にとっていいことではないはずです。

均質化して日本は貧しくなっていく

というのも、生まれ育ち、見て触れたものがその人を作り、新しい何かを生み出すことにつながるからです。それが結果的に、人の豊かさにもアイディアにもビジネスにもなります。均質化して、人々に違いがなくなることで、新しい何かが生まれにくくなるんじゃないかと僕は思っています。

僕がインバウンド観光に可能性を感じているのは、経済的な恩恵ももちろんですが、そういった日本の本質的な良さを残していく可能性があるからです。

触れることで、日本の良さは伝播する

やはりどれだけ素晴らしい文化だったとしても、人に知られなければ、次第になくなってしまう。

けれど、その文化に本質的な良さがあった場合、それに気づく人が触れることで、その人のもとに伝播し、変わりながら残っていく可能性がある。自分の周りでも、そういった例は確実に起きています。

そういった人の流れを国内の1億2千人という中で考えるのではなく、世界の70億人対して発信していったほうが、可能性も意義もあるんじゃないかと考えています。

人が動くことで、日本は変わりながら残っていく

新しい人の流れが生まれることで、消費が増え、その土地を担う人たちが増えてくる。それにより、新しい何かが生まれていき、その土地の本質が変わりながら残っていく。

そういったことをインバウンド観光という分野に期待していますし、自分たちもメディアとして、大きな流れを作っていきたいです。

編集部コメント:MATCHAで仕事をしていると、日本の各地域の多様性や文化的な豊かさを実感します。一方でそういった良さが海外に知られていないこと、正しく伝わっていないこともよくあります。地域の文化や価値を未来に残していくため、インバウンド集客を本気で考えてみませんか? この記事を読んで興味が出た方、MATCHAという会社に仕事を依頼したいと思われた方は、この記事にコメントするか、こちらよりお問い合わせ下さい。

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青木 優
1989年、東京生まれ。明治大学国際日本学部卒。株式会社 MATCHA 代表取締役社長。内閣府クールジャパン・地域プロデューサー。学生時代に世界一周の旅。デジタルエージェンシーaugment5 inc.に勤めた後、独立。2014年2月より訪日外国人向け WEB メディア「MATCHA」の運営を開始。「MATCHA」は現在10言語、世界200ヶ国以上からアクセスがあり、様々な企業や県、自治体と連携し海外への情報発信を行なっている。

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