ケープ・フィアー
今回は書籍や漫画ではなく、映画のご紹介をさせていただきたい。留置場で読んだ書籍でこの映画が出てきたので興味を持った。
この映画では真実と正義のバランスのみ共感したが、この逆恨み男には全く共感できない。ロバートデニーロの演技力で恐ろしいまでの表現がなされている。
こういう人こそ外の世界にはなっちゃいけない。でも誰も判断できないよね~。とはいえ、設定上どの登場人物も共感できるような奴はいない。しかし、世間って実際のところこんなものなのかもしれない。
彼は「怒り」そのものなのだ。狡猾になり襲い掛かってくる。並みの人間では到底太刀打ちできない。どちらが正義かわからない。全員罪人である。強弱はあるのかもしれないが、それを判断するのは誰なのか。
こんなにも後味の悪い映画を見たのは久しぶりだ。それだけに名作といえる。
映画の最後にこんなセリフがある。
過去に執着しているのは死んでいるのと同じだ。だから私は明日を生きていく。
私も過去に縛られそうになることがある、周囲は赦してはいけないという。しかし私は過去に捕らわれるのが怖いのだ。逃げ出したいのだ。赦せるほどの境地に未だ立てないでいる。
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