ジブリアニメ「かぐや姫の物語」見た感想【おもしろい?/つまらない?】
■かぐや姫の物語とは?
『竹取物語』を原作としたスタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画。
監督は高畑勲(2018年4月5日(82歳没))が務め、
2013年11月23日に公開された作品。
日本のアニメ映画としては破格の、
企画開始から8年の歳月と50億円を超える製作費が投じられた…とのこと
つまり59年に作った高畑氏のプロットが2014年に結実したということですね。
外注のみのスタッフ編成…もはや
ジブリなのにジブリ色がものすごい弱い作品らしいです。
どうやら高畑氏>鈴木氏の意向に重きを置いた作りとなってるようですね。
伸びは苦しかったようです、製作費を考えると赤字でしょう。
賞にも色々ノミネートされてるようですが、そちらは
数多く賞を獲得している作品のようです。
■あらすじ
山でおじいさんが竹取をしていると
光る竹が現る。
その竹を切ると中から姫のような小人が現る。
その小人を家に持ち帰ると
抱いてるうちに体が人間のあかんぼうに変化する
小人の美しい姫だったことから
天から美しい姫になるよう育てなさいという風におじいさんは解釈する。
この姫は、ある時、急に成長(大きくなる)する。
習ってもないのに何故か既に習得しているなど…
超能力的な性質をもっている。
姫は近所の子供たち(すてまる)と仲良くなり
山での暮らしに満足していた。
しかしおじいさんは、山の暮らしでは
高貴な姫として育てるのは不可能と考え
すてまる達に別れもいわぬまま都へと強制的に移動させられてしまう。
都では立派な家を構え、
習い事も習い
婿を迎え入れるための用意を整える。
姫はそれを嫌っていたが、育ててくれた父のためにと
少しづつ受け入れていく
そして婿が五人やってくるが
姫は難題をつきつける
婿が「姫がどれだけ美しいかアプローチした時に話していた架空の品物」を目のまえに持ってきて欲しい
それができたら結婚するという条件。
嘘をつくもの、失敗して死亡する者など
5人とも姫の難題の前で敗北してしまう。
さらにそれに興味をもった帝もやってくるが
拒絶してしまう。
姫はその状況に絶望して無意識に「月へ帰りたい」と願ってしまう。
月へ帰りたいと思ったが
「帰りたくない」という思いもあった姫は
それをおじいさんに伝えると
おじいさんは兵を構えて姫を守ろうとする
15日の夜
月の使者の前では、兵はまったく役に立たず
月のはごろもを来た瞬間、姫は地上での記憶を失ってしまう。
月からの天女のような使者たちが姫を連れていき…おしまい
■まさに古典
原作をガチで読んだわけではないので
正直、意味がわからないというかw
昔話とか神話の意味不明さが表現されています。
なんで月にやってきたのか…も謎だし
なんでそんな超能力持ってるのかもよくわからないし
突然…姫以外も空飛んだりするし…w
その当時の日本に「天」という概念はあったのか?
帰りたいのに帰りたくない…とかメンヘラか?など
色々????と疑問がわいてくる作品です。
まあ考えるだけ無駄でしょうw
今作は、すてまるなどオリジナルキャラが多く出ているのですが
それが原作を大幅に改変する意味を持たないので
原作の枠に収まったアレンジといえるでしょう。
■帝≒天皇の描写について
ここでは、帝は姫の気持ちを考えず
後ろから抱きしめたり
帝が来た日に月へ帰りたくなった…など
天皇のイメージを悪くさせるような描写になっています。
これはちょっといただけませんね。
原作では、
・帝と和歌を遣り取りするようになって三年の月日が経った頃
・帝が知り、翁の意を受けて、勇ましい軍勢を送ることとなった。
とあり
帝と姫がどちらかというと理解の仲にあったという描写になっています。
なにかちょっと反天皇的なアレンジがあったのではないかと思いますねこれは…😵💫
■この作品の良さとは何か
この作品の良さはなにかというと
昔話というか昔の作品を現代に伝えるという意味で大きな意味を持っているといえるでしょう。
作品の意味もよくわからないけど、その意味のわからなさも含めて
その時の時代の性質、風俗、慣習を事実を現代に伝えるという役割ですね。
まあそれ専用の歴史アニメとかもありますが
ジブリというブランドを使うことによって普及率も高くなるでしょうしね
■作画について
作画ですが、
絵本みたいな絵柄で
見る人によっては…しょぼすぎ
と思うかもしれないし
(アニメの完成前のコンテ絵ぽいのも原因かな)
これはこれで面白い
と思う人もいるかなと
まあ好き嫌いは別れる絵柄だと思います。
私は後者ですね、これはこれで楽しめました。
しかしながら…いわゆるジブリっぽさを求めていた人からすると
がっかりするのは想像できるかな
■仮に宮崎駿っぽく作られてたとしたら?
仮にこれが宮崎駿的な絵で表現されてたとしても
傑作まで行くかな?…という感じはする
そもそもこの古典原作を現代的に2時間以上の娯楽映画として楽しむには
ちょっと酷なのではないかという気がします。
かなり原作を改変したらそれは成立するのでしょうけど
それはもう全く別物でしょうし
古典の難しい所ですね。
■〆
というわけでこれもあっさりした感想となりますが
個人的なおすすめ度(満★5)としては
★2.5~3.0となります。
日本の古典作品をジブリブランドで見られるという意味で
楽しめる作品という位置づけになります
それ以上でもそれ以下でもないかな、うん。
まあ🔽反天皇的な要素を考えると
★2.0~2.5まで下がるかな
*
モチベになるので、スキ(ブクマ)、フォロー(読者になる)などよろしくお願い致します!😌
📢はてなブログ:アニメガタリも運営中!よろしくお願いします
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?