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SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL 一問一答(47)黒糖焼酎

【問題】奄美大島だけで造られている焼酎といえば?
【正解】黒糖焼酎

黒糖焼酎とは?

その名の通り黒糖を主原料とした焼酎で、奄美群島(大島税務署管内)のみで造られています。
元禄時代(17世紀末)からサトウキビの栽培が行われていましたが、当事黒糖は貴重だったため、それを使って焼酎を造ることはありませんでした。
戦後アメリカ軍の統治下におかれると黒糖が出荷できなくなったので、黒糖から焼酎を造るようになりました。1953年本土復帰の際、当時の法律では黒糖から造った蒸留酒はスピリッツ(ラム)に該当するため酒税が高いことから、米麹を併用すれば焼酎と名乗っていいと酒税法が改正されました。このような経緯から、黒糖焼酎の製造は奄美群島に限られています。

造り方:
米麹で一次醪(日本酒の酒母ですね)を仕込んだのち、溶かした黒糖を加えて二次醪とします。

味わい:
黒糖に由来する甘い香りと、かすかな酸やココナツのような香りが特徴。麹を使うことから、ラムとは異なる香気成分が含まれます。ちなみにラムはサトウキビをから造るスピリッツです。ラムもかなり甘い香りがしますよね。黒糖焼酎はもっとすっきりしていて口当たりも滑らかでさっぱりしています。

商標:
地理的表示ではなく、地域団体商標として「奄美黒糖焼酎」が登録されています。昨日の「大分麦焼酎」と同じですね。

れんと

黒糖焼酎といえばれんとですよね。

クラシックミュージックを聞かせながら熟成する「音響熟成」、その名前も音楽で使われる速度記号「Lento(=ゆっくりと)」からきています。BPM=50~56が目安。
ちなみにそれよりゆっくりなのが「Largo」。
「Adagio」はLentoより少し早いです。焼酎と関係ないですが。

出てくる単語

黒糖焼酎 brown sugar shochu
奄美群島 Amami islands
サトウキビ sugar cane

おわりに

ゆっくりしたスピッツの曲はたくさんあるけど、この曲を一番最初に思いついたので。

ヘチマの花。これまた草野さんワールド全開の詩世界。
はかなげな女性ボーカルがサビでハモる、寂しくて心細くなるような、でも少し暖かいような、なんだか不思議な印象の曲です。
この曲が収録されている「空の飛び方」というアルバムを、中学生時代カセットテープに録音して聞いていたわけですが、この「ヘチマの花」のときに裏表が切り替わっちゃうんですよねー。何分のテープに録音してたんだろ。色んな分数のテープが売ってましたよね~。。。

明日もまた一問アップします!

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