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【農業・芸術・食をテーマに3ヶ月でヨーロッパ6カ国④】 イギリス-ロンドン 美術館や建築に関して

「農業」「芸術」「食」をテーマに周っているヨーロッパ。

今回の記事は、「芸術」に関して、ロンドンで見た美術館などに関する気軽な記事です。海外都市で美術館を周るのは定番コースで情報も沢山ありますが、一応美大出身のデザイナーとして感覚的に感じた空間感や見せ方などの視点も入れつつまとめます。あと、ミュージアムショップとミュージアムカフェが大好きなので、そこの情報も併せてお伝えします。

今回で3度目の訪問になるロンドン。今回私が紹介する施設は次の4つです。

・National Portrait Gallery 国立肖像画美術館
・British Library 大英図書館
・Tate Modern
・Victoria and Albert Museum

メジャーどころばかりなので、簡単に感じたことを書いていきます。

"National Portrait Gallery" -国立肖像画美術館-

名前通り、肖像画を1300点ほど展示している美術館。内容もしっかり見応えもあり、入場料は取らず寄付制です。
今回訪れた理由は、ロンドンに来る前にホームステイしていた家のホストがおすすめしてくれたから。彼女は昔、ロンドンで働いていたらしく、休憩時間には、この美術館に併設されたカフェで休憩するのがお気に入りだったとのこと。
ミュージアムカフェ好きとして、絶対見なくては!と思い行ってきました。私の感想としては、カフェの空間は音が響くし少し圧迫感がありました。事前に彼女に聞いていたカフェの位置とは違う場所にあったので、変わってしまったのかもしれません。


"British Library" -大英図書館-

世界最大級の1億5000万点以上もの資料を所蔵するイギリスの国営図書館。無料で入ることができ、展示スペースもあります。作業スペースや椅子も充分にあり、沢山の人が利用していました。有料エリアもありしっかりと区切られているので、静かに資料探しをすることも可能。

今回の私の一番おすすめはここです!
何がいいかというと、中に入っての空間が素晴らしい。ものすごく多くの人が建物の中にいるのに、全く圧迫感を感じませんでした。無料で入れるところは、ほぼ吹き抜けの空間で他の階も常に見えるという、普通なら目に入って来る情報が多く疲れる状況なのに、むしろ楽しく感じられました。自分が動くと同時に空間の見え方が変化して、もっと向こうに行ってみたいという好奇心を煽られます。なので、展示を見にきた人や、ただ施設の観光にきた人たちの回遊をスムーズに促して留まらせないので、作業している人の邪魔をしない。多くの人がいる中、一つの空間で、「動く人」「止まっている人」の導線や関係性がとてもうまくいるなと感じました。

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"Tate Modern" (国立の近現代美術館)

発電所だった建物を改造して造られた美術館。そいうい側面でも、ファンは多い。
ということで、どんな建物なのか見たく、行ってきました。
私の感想としては、中心部の吹き抜け部分等は迫力がありますが、その横の展示室とエスカレーターのある空間は息苦しく感じました。訪れた日が人が多かったということもありますが、各階の展示室へあがるエスカレーターはとても混むし、他の導線も使いにくく行き来がしにくかったです。その横のトイレへ繋がる廊下も行き交う人が無秩序に交差するので歩きにくく、あと何より、人の話し声までとても反響して、心地悪かったです。

ですが、訪れた時に開催されていた「Pierre Bonnard」の絵画の展示には大満足でした。展示ポスター、会場入り口デザイン、グッズもセンスが良かったです。あと、私がいつも気になるのが、絵画を飾っている壁の色。今回の展示は守り(白やベージュ)に入ってるところが多く少し物足りない感じでした。ちなみに、パリのオルセー美術館の壁の色は、いろんな色を使用していますが、どれも作品を引き立てていて個人的にはすごく好きです。


"Victoria and Albert Museum"

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、通称V&A。陶磁器、家具、衣装類、ガラス細工、宝石、金属細工、写真、彫刻、織物、絵画など多くの世界文明の遺物が展示されています。
ロンドンで私の好きな施設です。特にお気に入りは、カフェとショップ。
今回は時間がなかったので、展示は見ずにカフェとショップだけに寄ってきました。
併設されている「V&Aカフェ」は、「ギャンブル・ルーム」「モリス・ルーム」「ポインター・ルーム」の3部屋が繋がっています。一番豪華な中心の部屋が日本でも名前をよく知られているウィリアム・モリスのデザインと勘違いする人が多いみたいですが、向かって左側の緑をベースにした部屋が、モリスデザインなのでご注意。セルフサービス形式なので、価格もそこまで高くなく素敵な空間を味わえます。
グッズもモリスのテキスタイルを活かしたものが多く、特に女子はテンションが上がります。


ー感想

それぞれの施設に対して、個人的な感想を書きましたが、訪れる人やその時のシチュエーションで印象は大きく変わると思うので、それぞれが楽しめる心地いい場所を見つければいいと思います。
なにより問題は、美術館や博物館に対して、日本は敷居が高すぎる!海外旅行中は美術館に行くのに、日本では滅多に行かないという人も多いはず。
もっと身軽に行きやすく、いい作品やいい空間に触れる機会が多くなればと思います。そのためにも、入場料無料は大きいなと感じました。国がもっと支援してくれるように変えていかないとですね。


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