心と言葉は違う

振り返り、吐き捨てるのは悪態で
思いかえし、求めるのは温もりか

人を罵るのは偽りで、
人を誉める事が、素直な心だと思いたい。

言葉は正確な心ではない。
心を瞬間的に表現するだけの暗号。
発信する時も、解読する時も、
間違いはあるだろう。

言葉の奥には心があって、悪態の向こうの本心は別の形かもしれない。
反対に、人を誉める時には下心だってありえる。

そんな心を、限られた言葉で組み立てる事をしてきた。
物語の中には幾つもの心があって、それをできるだけ正確に表現したい。

実生活でイイ人になる事よりも、純粋な心で物語を書きたい。
その為には、自分の心を言葉でなく、心を心として理解するべきかもしれない。
理解が深まるにつれて、言葉も正確な心に近づけるかもしれない。

恣意的な心を、共通言語に変換する作業。
言葉を知ることは、心を理解すること。
来年も物語を書き続けたい。

一日延ばしは時の盗人、明日は明日…… あっ、ありがとうございます!