HEROこそ至高のラブソングである。

どうも、matです。

一つ前の記事で君が好きについて語った訳ですが、僕が一番好きなラブソングは別にあります。それはHEROです。聴いた事がない方は一度聴いてみてください。

どんな曲か?

Wikipediaにこう書いてあります。

2002年に放送された「Mr.Children 2002 ドキュメント -HERO-」にてこの曲について桜井は、「HEROに歌われている内容は、ある人にとっては彼女のためにHEROになりたいということかもしれないけれど、父親が子供に対して思う気持ちも強く描いた曲だと思っていて、それが病気(小脳梗塞)の時に思った気持ちとリンクはしていると思う。」と語っている。

2000年代からのファンの間では常識となっていますが、Mr.Childrenのボーカル櫻井さんは一度小脳梗塞で倒れています。
→余談ですが、ダウンタウンが昔やっていた「HEY!HEY!HEY!」では病気当日の様子が語られていました。なんでも飼っているペットを預けに行く途中で病気になったとか。。。

櫻井さんは病気で一度生死の境を彷徨った事によって、作風が変わった様に思えます。
不謹慎な話ですが、小脳梗塞で倒れなかったらHOMEの様な世界観は生まれなかったし「あんまり覚えてないや」という名曲は生まれなかったと思います。
※いずれ記事化します。

HEROは、櫻井さんが生死の境を彷徨い、見事復活する事によって得た力を発揮し始めた最初の一曲なのです。まるでサイヤ人ですね。

Aメロ

イントロは言わずもがな印象的です。ただ、君が好きと比べると少し暗め。ただ、ネガティブな暗いではなく、より強い覚悟が感じられる真面目な印象を受ける仕上がりになっています。

そんなイントロの後に続く歌詞はこちら。

例えば誰か一人の命と 引き換えに誰かを救えるとして
僕はただ名乗り出るのを 待っているだけの男だ。

素晴らしいですねぇ。
ここだけを切り取ると、
ただ意気地のないSNSでボコボコに叩かれるタイプの弱い男ですが、
曲を聴き進めていくと、
子供という守るべき物があるからその他大勢のためには身体を張れないよという強い意思を持った父親になります。

ある意味、トロッコ問題の正解な気がしますね。
命には優劣があるという事をさらっと歌い上げています。

Bメロ

愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病者にしてしまったんだ。

どうですか、この感性の完成度。
「愛すべき者・守りたい者があれば強くなる」といった流れが王道の中、
敢えて臆病者に、弱くなるという表現をぶつけてくる。

弱さをさらけ出す事で、かえって強く見える逆転現象すら見えます。素晴らしい。こんな素晴らしいBメロに続くサビがこちら。

サビ

小さい事に身振り手振りを真似てみせた
憧れになろうだなんて大層な気持ちはない。
でもHEROになりたい。 ただ一人、君にとっての。
躓いたり転んだりする様ならそっと手を差し伸べるよ。

櫻井さんが子供の頃に憧れたHEROは襲いかかる悪者を相手に平和を守るというみんなのHEROですが、
櫻井さんがいざ大人になってなりたいHEROは、些細な障害に親身に対応する君だけのHEROです。

これは、視野が狭まってしまったのでしょうか?
僕はそうは思いません。
むしろ視野が広くなり、物事に優先順位がついた大人のHEROだと思います。

まとめ

片思い・恋人・夫婦を歌うラブソングはあれど、親子間の愛を歌ったラブソングは少ないと思います。
→実はB面曲にも娘とのもっと親バカのラブソングがあるのですが、こちらも別記事紹介とします。

Mr.ChildrenのHEROは、結婚して子供が出来て愛だ恋だとぬかせなくなった大人にこそ贈りたい至高のラブソングです。

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