見出し画像

とたけけから学ぶ「ロック」とは何か【どうぶつの森】

非常にポピュラーな音楽ジャンル「ロック」。
ですが、その明確な定義を説明できる人は少ないと思います。自分もできません。
人に聞かれたら「作ったやつがロックって言ってたらロック」って答えてます。

しかし、ロックって一体何なんでしょうか。
エレキギターがガンガン鳴ってればロックなんでしょうか。
ポップとの境界線はどこなんでしょうか。
初代『MOTHER』のサントラを買ったらiTunesのライブラリのジャンル分けで「ROCK」に分類されてたけど正しいんでしょうか。

定義がわからないだけならまだしも、その上なんかやたらと細分化されてるのがロックというジャンルです。
とたけけミュージックの中だけでも「けけロック」「けけメタル」「けけのロケンロール」とロックっぽいのが3つもあります。

全部同じじゃないですか!(中川)

今回はこれら3つのとたけけミュージックを軸に、ロックというジャンルと向き合ってみようと思います。


けけのロケンロール

けけのロケンロール

ロックンロール。ロックの原点とでも言うべきジャンルです。
R&B(リズム・アンド・ブルース)から発展した音楽で、コード進行などにブルースの名残が見られます。
けけロック、けけメタルと比べるとどことなくレトロ風味な印象。

実際ロックンロールの流行は1950年代と古く、ロックンロールの名曲の数々を聴いてみると音質やメロディにめちゃくちゃ時代を感じます。
だがそれがいい。

黒人のアーティスト達から始まり、エルヴィス・プレスリーの登場で爆発的に流行したのがこのロックンロール。

1950年代といえばエレキギターが登場してまだ間もない頃であり、そういう意味でもエレキギターを主力とした「ロック」の原点と言えそうです。

ちなみにこのロックンロールの派生ジャンルが「ロカビリー」。
とたけけミュージックでは「けけビリー」が該当します。

けけビリー

けけロック

けけロック

重厚なサウンドのギターリフという特徴から、「ハードロック」が当てはまりそうです。
雑に言えばその名の通りハードなロック。
ギターの音をガンガンに歪ませたり、ボーカルが思いっきりシャウトしたり。
「ロック」と言われて多くの人が最初に思い浮かべるイメージがこれじゃないでしょうか。

上の動画はハードロックバンドのレジェンド、
レッド・ツェッペリン。

ギターリフについて

「ギターリフ」というのは曲中で何度も繰り返されるギターフレーズのことで、その曲を強く印象付けるものです。
有名なギターリフの例としてよく挙げられるのがディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。
タイトルでピンときてなくても多分聴いたらわかるやつです。

「けけロック」では「ズンズン、テーレレレ」というメインのメロディがそれに該当します。
他のゲーム音楽で馴染み深いものだと、『スプラトゥーン』シリーズの「Splattack!」冒頭のフレーズが印象的。

曲どころかスプラトゥーンという作品そのものを印象付けている、まさに模範的なギターリフだと言えるでしょう。

画像出典『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』

これは僧侶リフです。

けけメタル

けけメタル

メタルとハードロックとの境界線は曖昧なようですが、ハードロックよりも激しいメロディ、より強く歪ませたギターサウンド、速弾きを主とする長めのギターソロパートがメタルの大きな特徴。
「けけメタル」も速弾きパートが印象的な楽曲です。

実在の代表的なアーティストはメタリカ。

「メタル」と言われるとなんかゴシックな印象というか、白塗りメイクしてゴートゥーヘルとか叫んでそうなイメージがありますが意外とそうでもないようです。
多分あれはあれでメタルの中の1ジャンル。

エレキそんぐ(9/28追記)

エレキそんぐ

すみません。これの存在を忘れてました。

この「エレキそんぐ」も「サーフロック」というロックのジャンルのひとつです。
エレキギターを使ってサーフィンのノリノリ感や海辺の爽やかさを表現した音楽で、サーフィン文化と密接な関係にあるジャンル。
その歴史は意外にも古く、1960年代初頭にザ・ビーチボーイズ等のアーティスト達によって人気を博しました。

これは比較的エレキそんぐのイメージに近い激しめの曲ですが(ジャケットもそれっぽい)、どちらかというと爽やかな曲やゆったりとした曲の方が多い印象です。
とにかく「海っぽい」のがサーフロック。

その他のロックのジャンル(ごく一部)

ロック

非常にシンプルで、尚且つ一番わけのわからないジャンル。もはや概念。
時代の流れとしてはロックンロールの次、大体60年代頃に流行したジャンルです。

この時代の代表的なロックバンドといえばもちろんビートルズ。
もはや今更説明不要、普段全く音楽に触れていない人も人生のどこかで一曲くらいは耳にしたことがあるだろうレベルのガチレジェンドです。

というかビートルズのせいでロックの定義が意味不明になってるみたいなところはあると思います。
ビートルズは紛れもなくロックだし、ロックといえばビートルズだし。

でも曲の幅が広すぎてジャンルが定義できない!

これがロックならオンリーミーだってロックだよ!!

オンリーミー

でもわりと真面目に50年代頃のロックバラードっぽいイメージで作られた曲だろうなとは思います。見た目含めてちょっとエルヴィスみがある。
個人的にとたけけミュージックで1、2を争うくらい好きな曲です。

パンク・ロック

ストレートな音楽性とメッセージ性の強い歌詞が特徴。
権力を批判する反体制的な歌詞も多く、反抗的で過激なイメージが強いジャンルです。

代表的なアーティストはセックス・ピストルズ。
日本の有名バンドだと「リンダリンダ」などで知られるザ・ブルーハーツがこのジャンルに該当します。

プログレッシブ・ロック

1960年代後半に生まれたジャンル。
「プログレッシブ」とは「進歩的」という意味の言葉で、要するにそれまでのロックとは異なる革新的なロック、という意味合いの様子です。
まるでクラシック音楽のようにアーティスティックで壮大、複雑、そんでなんか曲がやたら長い

代表的なアーティストはピンク・フロイド。
聴けばすぐわかる有名な曲だと、
「to be continued」のネットミームで馴染み深いイエスの「ラウンドアバウト」が挙げられます。

こんな感じのよく見るやつ

フォークロック

その名の通り、フォークソングとロックの融合。
元々アコギによる弾き語りがメインストリームだったフォークソングにエレキギターが導入された結果生まれたジャンルです。

代表的なアーティストはボブ・ディラン。

日本でフォークソングというとそれこそ「にだんざか」みたいな曲のイメージです。

にだんざか

結論

作ったやつがロックって言ってたらロックです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?