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とたけけから学ぶ世界の民族音楽 ヨーロッパ・アメリカ編【どうぶつの森】
古今東西の様々な音楽ジャンルを網羅するとたけけミュージック。
そのレパートリーの中には世界各地の伝統的な民族音楽も数多く含まれます。
今回はとたけけミュージックの民族音楽のうち、ヨーロッパ・アメリカ地域に由来する音楽についてまとめてみました。アジア地域はまたそのうち。
民族音楽かどうかの判断はガバガバ自己裁量なので、もしかしたら何か抜けてたり余計なものが入ってたりするかもしれません。
アイリッシュそんぐ
![](https://assets.st-note.com/img/1695124530447-I9oxvtO9hg.jpg)
イギリス北部アイルランドの民族音楽。
いわゆる「ケルト音楽」と呼ばれるものの一種です。
ケルト音楽といえば、その幻想的で雄大なイメージからかゲーム音楽のモチーフにもよく使われている印象。意外と馴染み深い音楽です。
無印良品の店内BGMを思い浮かべる人も多いかもしれません。
ケルト音楽(アイルランド音楽)に欠かせないのは、ジャケットイラストでとたけけが持っている民族楽器「バグパイプ」。
「フィドル」と呼ばれるバイオリンも重要な役割を担っています。
また、複数パートが同じメロディを同時に奏でる(音楽用語では「ユニゾン」といいます)のもケルト音楽の大きな特徴。
参考のため実際に何曲かアイルランド音楽を聴いてみましたが、楽器でメロディを弾きながらボーカルがそれに合わせて同じメロディを歌うものが多く見られました。
よく使われているだけあって、「ケルト風のゲーム音楽」というと人によって連想するものがだいぶ割れそうな気がします。
自分がパッと思いついたのは『ファイアーエムブレムif』の暗夜編でした。
アルペンそんぐ
![](https://assets.st-note.com/img/1695124557642-ALnZTvYOIa.jpg)
スイス、ドイツなどのアルプス地方に伝わる伝統的な歌「ヨーデル」。
美しい大自然を思わせる牧歌的な曲調からは『アルプスの少女ハイジ』のようなイメージが強く連想されます。何も間違ってません。
深い低音と裏声の高音を素早く交互に繰り返す独特の歌い方が特徴です。
ヨロレイヒー♪ってやつ。
この独特の歌い方は、元々はアルプスの牧童達が離れた仲間と連絡を取り合うための発声だったと言われています。
コサックそんぐ
![](https://assets.st-note.com/img/1695124785983-pNPUWdf7Od.jpg)
腕を組んで足を交互に動かす独特の踊り「コサックダンス」のイメージが強いロシア民謡。ジャケットでもコサックダンスしてます。
どこか哀愁漂うメロディと、途中でどんどんテンポが早くなっていく独特の曲調が印象的です。
ちなみにコサックダンスはロシアではなくウクライナの民族舞踊。
コサックというのは16世紀ウクライナの騎馬隊のことで、この踊りは元々武術用のトレーニングだったらしいです。確かになかなかハードな動きですね。
ゲーム音楽として馴染み深いロシア民謡といえば「コロブチカ」。
タイトルで分からなくても聴けば一発、『テトリス』のあの曲です。
![](https://assets.st-note.com/img/1695297016048-vuzs8FFZiI.jpg?width=800)
何故この曲がテトリスに使われているかというと理由は単純、テトリスがロシア生まれのゲームだからです。ほんとにそれだけの理由らしい。
けけポルカ
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フォークダンスなどにもよく使われる、2拍子のリズムを特徴とするチェコの民族舞踊です。
19世紀頃にヨーロッパで広く流行した音楽で、「ピチカート・ポルカ」などポルカの名を冠したクラシック音楽も数多く存在します。
なので個人的には民族音楽というよりどちらかというとクラシックのジャンルっぽいイメージです。
わりとメジャーなイメージのある音楽なので、あつ森のアプデで追加された時は「逆に今まで無かったんか」という感想でした。
けけロマ
![](https://assets.st-note.com/img/1695485589171-i2pEpShhax.jpg)
インドにルーツを持ち、ヨーロッパを中心に各地を放浪して生きる民族・ロマの音楽。
旅芸人の一座として生計を立てることも多かったようです。
激しいリズム、テンポの変化やグリッサンド(広い音程差を滑らせるように演奏すること)などが見られるのが特徴。
ロマ音楽のゲームミュージックといえば『ドラクエ4』の名曲「ジプシー・ダンス」。
各地を旅する踊り子と占い師の姉妹、というキャラクターの設定にしっかりマッチしています。
(この動画で最初にピアノがやってるのが「グリッサンド」です)
しかしこの「ジプシー」という言葉は現代においては差別的な意味合いを持つものとされており、今はとたけけミュージックのように「ロマ」という呼称が一般的に使われています。
(これに限らずカルメンの「ジプシーの歌」など「ジプシー」という題名の曲は結構多いので、この記事を書くまで差別表現だとは知りませんでした……。)
けけフラメンコ
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踊りによって様々な感情を表現する、スペインの情熱的な舞曲。
さっきの「ロマ」とは非常に縁が深く、スペインに移住したロマ達が生み出したとされる音楽です。
一口にフラメンコと言っても、表現する感情に合わせて様々なスタイルの踊り(「パロ」と呼ばれます)があります。
なんかポケモンのオドリドリみたいですね。
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(画像は『ポケットモンスター スカーレット』より)
フラメンコを構成するのは主に歌、ギター、踊りの3つの要素。
それぞれカンテ、トケ、バイレと呼ばれます。
掛け声と手拍子があればさらにパーフェクト。
「オレ!」というのが有名な掛け声ですが、他にも結構バリエーションが豊富な様子です。
ところでけけフラメンコの掛け声は何て言ってるんでしょう。
音楽的には「Em→D→C→B」のように音を下げていくシンプルなコード進行がよく見られます。
けけフラメンコで使われているのもこのコード進行です。
このコードに合わせてギターをジャカジャカやるだけでなんかフラメンコっぽく聞こえるので、手元にギターがあるなら是非やってみましょう。
ペルーのうた
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南アメリカ、アンデス地方の民族音楽「フォルクローレ」。
フォルクローレという言葉自体は民族音楽(フォークロア)を指すもので、アンデス地方の曲だけに限らない様子です。
温かみのある特徴的な笛の音は「ケーナ」という民族楽器。
葦や竹などで作られた素朴な縦笛です。
ケーナ無しではこの独特の「アンデス感」は出せないのではないでしょうか。
これは有名なフォルクローレ「コンドルは飛んで行く」(サイモン&ガーファンクルによるカバー版)。
雄大でどこか寂しげな美しいメロディーがとても心に残ります。
ところで、どうぶつの森で「アンデス」といえばワシの住民ですね。
彼女の部屋ではもちろんこの「ペルーのうた」が流れています。
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けけのミロンガ
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ミロンガとは2拍子のテンポを特徴とするアルゼンチンの舞曲、またはそれを踊るダンスパーティのこと。
「アルゼンチンタンゴ」とも呼ばれます。
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とたけけミュージックにもある一般的な「タンゴ」と「アルゼンチンタンゴ」は厳密には別物で、アルゼンチンタンゴがヨーロッパに渡って社交ダンスに使われるようになったものが「けけタンゴ」のタンゴ(ヨーロピアンタンゴ)だそうです。
2拍子のミロンガに対し、タンゴは4拍子なのが特徴。
セニョールけけ
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陽気なメキシコの民族音楽「マリアッチ」。
本来はそれを演奏する楽団そのものを指す言葉です。ギターやバイオリンなど様々な楽器から構成されていますが、それよりもまず特徴的な大きな帽子(ソンブレロ)が印象に残りますね。
そもそも楽団を指す言葉なので音楽ジャンルとしてそこまで厳密な定義はなく、メキシコの伝統音楽全般をまとめて「マリアッチ」と呼んでいるようです。
なんか色んなところでよく聞く気がするこの曲も元々はメキシコの民謡だそう。
けけサンバ
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言わずと知れたブラジルの踊り。
「リオのカーニバル」に代表される祭り「カーニバル(謝肉祭)」で用いられる音楽です。
どうぶつの森シリーズのプレイヤーにとっては毎年2月のイベントとしてお馴染み。
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ダンスパレードらしくノリノリで明るくリズミカル、様々な打楽器が使われているのが特徴。
ホイッスルの音はパレードの演奏者達に指示を出すためのものです。
サンバのルーツを辿ると、「ショーロ」というブラジル音楽にたどり着きます。
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このショーロ(等のブラジル音楽)とアフリカ系のリズムが混ざった結果出来上がったのがサンバ。
そしてサンバにジャズの要素が混ざって生まれたのが、「けけボッサ」でお馴染みの「ボサノバ」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1695736944753-JHvq8WNqFD.jpg)
パッと聴いた感じの印象がサンバとは全然違うので、ちょっと信じられないですね。
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