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【ブエノってどんな選手?】2024セレッソ大阪新外国籍選手紹介

こんにちは。Masyuです。
ようこそ、ブエノ!!!!
ブエノ獲得の一報から様々な方が彼の実績や特徴についてお話されていますが、ここで一旦まとめておこうと思います。
振り返った時に「実績通り!素晴らしかった!」となるのか「あまりうまく使ってあげられなかった」になるのか。シーズン後に振り返ることも忘れずにやっていきたいですね。

基礎情報

1994/09/05生まれ(現在29歳)
利き
ポジション:IH,右WG


スタッツ


近年稀に見るスーパーな選手だと思われる。
ブラジルセリエAにて
チャンスメイク数2位※
アシスト期待値3位
という成績を叩き出しているチャンスメイカー。
※チャンスメイク数とはシュートを放った選手に送ったパス、ラストパスのようなイメージ。

この数値から味方とのいい距離感を保てる選手、よく味方が見えている選手であると分かる。ヒートマップを見てもやはりボックス内ではなく、ボックス周辺で留まりたいタイプっぽい。

sofascoreより引用。

チャンスメイクについては夏にヨーロッパに旅立った伊藤涼太郎を除けば、Jリーグで1番の数字です。(前提が違うデータを比べることは無粋ではありますが。)

現状の選手との違いは以下の通り。

攻撃面

清武は2022シーズンの数値,柴山はサンプル不足のため割愛

圧巻のスタッツ。ドリブルに関する数値はWG起用があることが起因していそうだが。少ないボールタッチでより多くのチャンスメイクを生み出しているということで夢が広がる。
ただ被ボール奪取(=ボールを奪われた回数)は1.64と高め。懸念点の一つ。球離れが悪いのか?

守備面

清武は2022シーズンの数値,柴山はサンプル不足のため割愛

…圧巻の奥埜。
守備面については実際に見てみないと分からないのでなんとも言えないが、デュエル勝利数とデュエル勝利率から推定するデュエルに挑んだ回数なども推定するとちんたら歩いて守備しない、みたいな選手ではないのではないか。守備が上手い選手ではないがちゃんとやることはやりそう。

サントス時代にはガブリエル・ジェズスエンドリッキ、現町田のエリキなども受賞した最優秀若手選手賞を受賞。実績は十分です。
そんな賞を受賞しても世代別代表にすら選出されたことがないというのは流石ブラジル。層の厚さを感じる。

※代表選出経験はTransfermarktから。間違ってたらごめんなさい。


パワーシューター

プレー集見ればわかる。ワクワクしますね。

インサイドプレイヤー

IHでもプレー可能であるように外で張ることよりは内側に入って違いを示すことが得意な選手。
それは彼自身も話しているところで、真ん中でプレーすることを好むそう。
昨季右WGやシャドウを中心にプレー。

PK〇

ブエノはキャリアで12本のPKを蹴り2本を失敗しているが、アトレチコパラナエンセ加入後は6本中6本成功とこの上ない成績。円熟味が出てきたのでしょうか。
…が、セレッソにはキャリア通算14本のPKを全て決めているレオセアラとかいう化け物がいるのでキッカーを任されるということはあまり無いかもしれませんね。

逆足○

FOTMOBで利き足が両足と書かれているが、実際に見てみないとわからない。

悪球打ち

実際にプレーを90分見たわけではないので分かりませんが、1試合あたりのシュート数が2.85本と多め。半分以上がエリア外からのシュートなので、相当自分のシュートに自信があることがわかる一方でシーズン中にそこは出してよ、なんて場面もあるかも。
枠内シュート率も30%と低め。(上門は41%)
一方でセレッソ指折りの名ゴラッソメーカーのソウザもそんなもんだったので、ゴラッソメーカーとは本来そういうものだと思っておきましょう。

環境適応

後述しますが、ディナモ・キエフにレンタルで移籍した際には監督とうまくやれず(監督が悪い説が濃厚だが)、途中でレンタル打ち切りとなりました。
日本という一つレベルが下のリーグで彼がどう振る舞うか注目になる。


ゲームから見るブエノ

〇Football Manager 23(最新版では無いですが…)

見にくいと思うので目立ってる能力値を。

テクニック→15
ペナルティキック,ひらめき,集中力,勝利意欲,スピード,健康さ,敏捷性→14
パス,ファーストタッチ,ロングシュート,オフザボール,冷静さ,ジャンプ到達点,加速力→13

○eFOOTBALL



私見

・実績、プレーぶり全て含めてスペシャルな選手であることは間違いない。

・我々がここ数年見てきた右WG(クルークス・坂元など)とは全く違うタイプで、縦にガンガン行く選手ではないことは我々も理解して見なければいけない。
坂元の幻影をいつまでも追ってしまうほど彼がスペシャルだったのだが。
(そこについては強化部もIHでの起用を示唆している。)

・IHに置くとなると武器としては上門と被る。昨季のクルークス新加入×中原(左足のキックの質が武器)が重なるので上門には奮起してほしい。
上門には守備の貢献度の高さという武器もあるので試合相手等によって使い分けられるとベターかもしれない。

・同じく新加入のルーカスと合うかな〜。ルーカスはデ・ブライネのように外側走ってハーフスペース取りに行ってくれるタイプの方が合いそうな気がするが、ブエノはそういう感じじゃなさそう。


予備情報(小ネタ)

・アトレチコ・パラナエンセでの背番号は「8」。これはクラブのレジェンドである故 Barcímio Sicupira Júnior氏の背番号であり、象徴的な番号。

故 Barcímio Sicupira Júnior氏
1944-2021
アトレチコパラナエンセには1968年から1975年まで在籍。ポジションはストライカーで通算158得点を決め、現在もクラブ得点王。
引退後はコメンテーター、アナリストとして活躍。ブラジル国内での評判はすこぶる良かったそうな。

・1年間ウクライナの名門ディナモキエフへのレンタル移籍を経験しているが、どうやら監督と上手くいかなかったらしい。結果として8ヶ月で3試合出場80分に留まった。
本人曰く練習不足や意欲の問題ではなく、練習試合でもゴールを決めていたらしい。
どうやら他のブラジル人についても同様で差別とまではいかないが難しいところがあったようだ。

・ルーカスとは同い年。

・2016年にセレッソに在籍していたパブロとは2チームでプレーし、同じタイミングでアトレチコ・パラナエンセに移籍してきた。

・サッカーを始めたのは4歳の頃。
彼の生まれた町では6歳以上の子供を対象にしたサッカースクールしかなく、一度は入校を拒否された。
しかし、彼がしつこく迫ることでスクールのコーチは彼を受け入れスクールに入れた。
断られた後、彼はそれでもサッカーをしたくて、家の中でボールを蹴り続け様々なものを壊したらしい。

・代理人(事務所)は「P&P SPORT MANAGEMENT S.A.M.」というところで顧客の半分ほどがイタリアのクラブに所属するところ。
代表的なクライアントでいうとナポリの正守護神である「アレックス・メレト」やインテルの「ステファン・デ・フライ」、ミラクルレスターの「カスパー・シュマイケル」など。


参考文献

https://www.sofascore.com/player/vitor-bueno/808785


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