【"変化"して生き残る】2023明治安田生命J1リーグ第15節 セレッソ大阪 vs 横浜FC マッチプレビュー
こんばんは。Masyuです。
ミッドウィークのFC東京戦では勝利にこそ届かなかったものの、今まで燻っていた控え選手たちの状態の良さが伝わってくる良い試合でした。
チーム内競争力の高まりも予感させる試合でしたが、3試合ぶりのホームで勝利を掴み取れるでしょうか。
◆対戦相手:今季の横浜FC
4月までリーグ戦10試合3分7敗の勝ち点3で最下位に沈んでおり、「今年はウチは降格はしないよ(=横浜FCで降格の一枠は決まり)」と他サポに揶揄されていましたが、5月に入りリーグ戦3勝1敗とV字回復。
5月で積み上げた勝ち点だけで見れば神戸やマリノス、セレッソ、札幌のような中上位陣と同じだけの成績を残しています。
リーグの順位もガンバ大阪、湘南ベルマーレを躱し、残留圏の16位まで浮上してきました。
■何が変わった?
横浜FCは何を変えて劇的な改善を実現したのでしょうか。
スタッツで見ていきましょう。
この中でも特出している変化が
ボール支配率→53.4%(リーグ6位)から41.4%(リーグ18位)に
クリア数→20.6(リーグ12位)から28.5(リーグ1位)に
スプリント数→126.3(リーグ12位)から140.25(リーグ3位タイ)に
あたりかと思います。
極端に保持型のチームから非保持でより鋭さを発揮するチームに変わったことがわかりますし、カウンターのスピードで仕留めていくスタイルを志向していることがわかります。
それにしてもスタイルを全くの別物にしてすぐ結果が出てくるからスゴいですね。戦術を人に当てはめていくことも大事ですが、人に合わせて戦術を選ぶ大切さも実感できます。
◆予想スタメン
■セレッソ大阪
注目はルヴァンで活躍した面々がどこまで絡んでくるかというところ。
鈴木・喜田・松田・カピシャーバ・阪田・上門などが挙げられる中で特にカピシャーバの先発起用を望む声が多そうではあります。
カピシャーバについては圧倒的な攻撃性能と献身的な守備意識が魅力な選手ですが、守備については人に行く意識が非常に強く、スペースを消しながらプレスに行ったり、スペースを消すことで相手の選択肢を減らす、といった部分はまだまだ理解が浅いように見えます。
よって、現状維持のメンバーと予想しますが、数週間前とは違い、どのポジションも安泰なところはなくなり、スタメンを確認するのが楽しみです。
■横浜FC
前節は大黒柱のユーリ・ララとエースの小川が出場停止で欠場していました。それでも川崎に勝つんだからスゴい…。
その2名が先発に復帰し、残りは前節と同じメンバーと予想しました。
◆「山根永遠」という男
高校生時代はサンフレッチェ広島ユースに在籍し、3年次にはプレミアリーグWESTで12得点を決めて得点王に輝くもトップ昇格は叶わず、舩木らとともにセレッソ大阪に2017年に加入しました。
U-23チームが2016年に設立されたことも大きく影響し、最終的に2021年までセレッソに籍を置いたものの3年間のレンタル移籍もあり、トップチームでの出場はおろか、ベンチ入りすらないまま退団に至ってしまいました。
とはいえ、当時のセレッソサポーター(特にU-23を応援していらした方)の山根永遠に対する印象は恐らく悪いものではないはずで、彼の明るいキャラクターと胸がスカッとするようなゴールの数々に期待を抱いていたはずです。
(筆者の山根永遠のイメージはこれ。)
現在、彼は2017年に「プレミアリーグWEST得点王」という肩書からイメージしていたようなストライカーではなく、サイドを走り倒し、粘り強く守備をするダイナモとしてプロの世界で生き残っています。
トップチームを出場0で去った若者が6年の時と様々な出会いを経て、敵としてかつてのホーム、長居に帰ってきます。
いい試合をして、試合後には「このクラブをプロの入り口として選んでよかった。」と少しでも思ってもらえたらいいなと思いますし、サポーターとしてそのような応援ができれば嬉しく思います。
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