5分で読める、Sansan株式会社を深読み【2019/6マザーズ上場】
※上場企業の決算を読もうプロジェクトについて※
9/6から1ヶ月間、上記のプロジェクトをFBグループで行うことにしました。ルールは以下になります。入りたい方がいれば、TwitterでDMかFBで申請をお願い致します。
プロジェクトのルールについて
目的:上場企業の決算資料を自分で読む癖をつける
期間:とりあえず9月の間毎日
①毎朝、テーマとなる決算資料をグループに貼ります
②各々読んでみてポイントとなりそうな所や気になった所を呟いてください。
※必ず一日一つはチャットで呟きましょう。内容は、数字の話でもビジネスモデルの話でもいいので、決算に対する呟きを自分なりにしましょう。
※2日間連続で何も呟かない場合やROM専の場合は、今回意図にそぐわないのでグループ退会してもらいます。
③皆さんの呟きは後で私がNote?などにまとめて読みやすく出来ればと思います。
※誹謗中傷も禁止で、カジュアルに議論しましょう。初心者の方も多いと思いますが、自分の意見をアウトプットする癖作りのために。よろしくお願いします
今日のテーマ
9/8本日のテーマ、Sansan
名刺アプリeightで有名な会社です
成長可能性に関する資料
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/br84ir/
目論見書
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/connect/ipo/201905152101.pdf
深読みコメントまとめ
※参加者が後で読みやすいようにまとめています。学習の為の意見の提示・議論が目的となり、特定の人物や企業様を誹謗中傷する意図ではございませんが、もし、何か問題あればご連絡頂ければ直ちに対応いたします。宜しくお願い致します。
73億の売上で6.8億の赤字...!
SanSanは、SaaSとしてのお手本のような数値が多い印象です。
①大企業への導入がどんどん進んでいる(39%)
→ スタートアップやSMBを取って、大手も獲得
②低い解約率(0.73%)
→ データが蓄積されていくというプロダクトの性質上、スイッチングコストが高くなる
③契約辺りの売上を伸ばすことができている
→ 現在、約14万円!
SanSanは市場を作るのがすごく上手いなと思います。
もともと煩雑な業務にかかるものなので止めるという選択肢が全く浮かんでこないのと笑、多少の読込ミスはありますが、作業工程が少ないので使う側の不満を感じる点が仕組みとして生まれにくい(スキャンする→SanSanにアクセスするで大体が終了する)というのは解約率の低さにも繋がっている気がします。
脅威の粗利率!
Linkedinが日本のマーケットでそこまで伸びていないのでチャンスですよね。EightはLinkedinと同規模の国内ユーザー数を抱えているので今後の展開が楽しみです。ユーザーとしてはSansanの下位互換と思っておりましたが。
そもそも、紙の名刺交換ではなくなったらまた構造は変わってくるかなーと見ておりました。
単純になのですが、sansanの決算期って5月なんですね。
3月や12月や9月はいくつも見たことありますが、5月の会社は初めて見ました。
2019年5月:5,823社
2018年5月:5,174社
年間増加分:649社
(2018年5期増加分は633社、2017年5月期増加分は929社)
年間広告宣伝費:約28億円
1社獲得あたり広告宣伝費:432万円
1社あたり月次売上:156,000円(決算資料より)ということで、1社あたり獲得コストをペイするのに、だいたい28ヶ月(2年少し)かかる計算になりました。
が、今期も同数程度契約社数が増加するのと、順調に月次売上が伸びることを見越すと、もっと短い期間で回収できそうですね。
ちなみに次期の通期見通しが約138億円だったので、sansan利用社数も同水準の「650社程度」、月次売上も同水準の伸びで「約184,000円」くらいまで伸びれば、見通しと通りの売上水準になりそうです。
名刺なんて紙の無駄だって思ってた時期もあったけどないと名前と肩書き覚えられないのと話し始めのきっかけ作りで何だかんだ名刺文化はなくならないなと最近は思い直しました。
導入した企業のうち100人未満の企業の割合が1.2%なのでスタートアップ界隈では全く流行ってないですね。Facebookが代わりにあるので必要なさそうです。
あとLinkedInのビジネス用SNSのポジションって日本どこが取ってるんですかね?(ちなみに使用率2.2%)
FBが代わりに入ってそうだけど特化してはないから実はビジネスチャンスかも。Eightは名刺ってブランディングが逆にボトルネックになってビジネスSNSより名刺管理ツールになってる。
流行らない理由があるのかそもそもポジションが認知されてないのか、いずれにしても深追いする価値ありそうです。
sansanって,sansanのサービスの方は大手向けにマネタイズを行い。eightをスタートアップや中小のところに無料で提示するイメージが強かったです。
個人的にはあまりsansanのビジネスモデルは好きではないです
Sansanについては離脱率が低いですよね。私は離脱した側ですが、離脱が少し面倒でした。営業マンによって、売上をあげようとしているイメージがあります。安定したら、伸び悩みしそうな感じです。Eightの方がビジネスの拡張性がある気がします。
sansan事業は順調に伸ばしている数字になっておりますが、どのくらいの平均契約期間になってるかとか、顧客あたり満了までの売り上げになってるかとか、データないなら1年?2年?など仮説立ててるか気になりましたね。ロジックなんらかあると思いますが、昨年の広告費が生きるのか否か、どのように算段してるんだろーって気になりました。
広告費、何々にかけてたのか調べ中なうで、イマココ
大手契約中心、あと、契約内容やルールの縛り次第では、解約がしにくそうなので、顧客の満足度見たいのが見えにくいかもしれないなあ
ざくっとしか契約書は読んでいませんが以前の会社で使っていて、あまり解約しづらい、という条項は無かったと記憶しています。
(今はわかりませんが)
ただ、例えば費用が高め、とか思っても、代替サービスで思いつくものがとにかく無いです…API連携もしっかりしているので、気がつけば抜け出せない、という種のサービスだと思います笑
一度使うとスイッチングコストがかかるので、固定されるということはありますね。去年1月に解約するときは、かなり引き止めにあったので、スキャナーごと返しました。ひょっとしたらこの辺り変更されているかもしれませんね
特に解約しづらいとかはないんですねー利用者側の声あざます!笑 別の意味で抜け出せないと!ふと思ったのが、顧客満足をどんな数字で読んでて、どんなロジックで広告費組んでるんだろーって思ったんですよね…
sansanは、パクりやすいビジネスで、先が見えてます。
その理由は、salesforceその他マーケティングツールの会社が格安でフォローするから。すでに導入してしまった会社さんは大変だと思いますが、eightへのシフトは早いところ起きると思ってます。
社員数が100人以上の会社からの収益が安定しているため、中長期でも、引き続き大企業向けに拡販していく流れみたいですね。
たしかに、小さい規模の会社で使用しているとう話は聞いたことがない気がします。
SaaSモデルなので、MRR:8億2千万にはインパクト惹かれますね。
今後の伸びを予想しやすく、一定の積み重ねが期待できます
また、海外のスタートアップ周りでデータアナリストが重宝されていると聞きますが、
日本でもこれからデータ活用軸でのビジネスはこの辺もっと増えそうですね。
他の方もおっしゃてますが、Salesforceらへんの会社が進出するのとのレースにはなりそうですが。
後は、Eight事業で2019年に入り伸び率がいい理由がどこなのかとかも、少し詳しく見たいですね。
※1枚目の画像参照
Eightユーザー
2018:214万人
2019:235万人
売上
2018:約7千万円?※明記なし
2019:1.68億円
2枚目の画像の2015年からの3つの施策が
・企業向けプレミアム
・Carrer design
・Ads
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は1,609,791千円(前期は198,909千円の収入)となりました。これは、前受金の
増加額697,744千円及び未払金の増加額333,545千円があったものの、税金等調整前当期純損失3,078,543千円を
計上していることによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は679,187千円(前期は376,927千円の支出)となりました。これは、ソフトウエ
アの開発等を主とした無形固定資産の取得による支出408,415千円、オフィスの増床や拠点の拡大に伴う敷金の
差入による支出199,182千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により得られた資金は3,826,486千円(前期は151,801千円の収入)となりました。これは、主に株式
の発行による収入4,206,961千円による資金増加要因が、短期借入金の純減額283,284千円等の資金減少要因を上
回ったためであります。
目論見書のキャッシュフロー分析からも、データプラットフォーム企業を目指している感じが見えますね。
決算資料上へ反映されているか分かりませんが、大企業、中小企業、個人事業主、個人(学生含む)のデータを一企業が抱えているのは、データ屋から見て強そうに感じます。SansanとEight事業で堆積しているデータの軸や粒度は異なり、ターゲット次第で顧客満足度が異なるなど議論はあるものの、データ分析・デジマやBI的な観点からのコンサルなどもやっていけそうな気がします。(既にやっている事業でしたらすみません)
Eight事業のマネタイズ
2015年より、一部利用機能を拡充した個人向け有料サービス「Eightプレミアム」を展開しておりますが、事業
全体でのマネタイズを加速すべく、「Eight」のユーザーに対して広告配信が可能な「Eight Ads」をはじめとした 企業向け有料サービスの開発・展開に注力してまいります。「Eight」における名刺共有を企業内で可能にするサ ービスである「Eight 企業向けプレミアム」では、従業員数名から20名程度の小規模企業をコア・ターゲットとし て展開してまいります。転職潜在層のユーザーにアプローチが可能な採用関連サービス「Eight Career Design」 では、採用市場におけるユニークなポジションの確立を目指して価値を提供してまいります。(目論見書より)
→
名刺をデジタル資産だと定義し収集し続けているデータ企業だからこそできる横展開ではないでしょうか。また名刺交換という慣習を導入部分(自社サービスへの)に設定したこと自体が偉大な発明だと感じました。
いつもありがとうございます。少しでも皆様の為になることを願っております