ワインが繋ぐ、輪。〈アルザス／ペティアン〉〈サンセール／ソーヴィニヨン・ブラン〉
こんばんわ！(^O^)3000円ワインの民、ますたやです。
さて、この週末は、とあるイベントに参加しておりました。
わたしの推しポッドキャスト番組であるワインの輪さんが主催で開催された、その名も『ワインの部屋』というオンラインイベントです。
▶ こちらの記事でも、ワインの輪についてちょっと触れています。
このイベント、土曜日の夜8時から翌日日曜日の夜8時まで、24時間出入り自由な「部屋」がオンライン上に開放される、というものでした。参加者はそこに好きなタイミングで集い、ただ一緒に乾杯をしましょう、という企画です。つまり、かなりフリーダム。
これがね・・・ドキドキするんですよ。
だって、たとえば部屋に入ってみたら、めちゃくちゃひとが集まってて、会話の渋滞が起こってるかもしれないじゃないですか。逆に3人くらいしかいなくて、ちょっと気詰まりな空気が流れてしまうかもしれない。
入った瞬間からすんごい哲学的な話がバッチバチに交わされていてついていけないかもしれないし、逆にめっちゃパリピな雰囲気でウェイウェイしてるかもしれない。どうしよう、ギャル怖い…
なんかわからんけど、めっちゃ怒ってるひととかいるかもしれないじゃないですか・・・よくわからないけど・・・できれば優しいひとに優しくされたいですし・・・・・
と、いう感じでそわそわしたますたやは、とりあえずイベント前に、美容院に行きました。毛刈りしていないより、しているほうが、優しくされるかと思いまして・・・
▶ 無事にこのようなすっきりとした姿をお見せすることができたと思います。
さて、そんなこんなでかなりドキドキしながら、それでもワクワクがわずかに勝って、開けましたよ。ワインの部屋の扉を。
扉の向こうに待っていたのは・・・ワインで繋がる、優しい世界でした。
えーん よかったよぅ（；；）怒られなかったよぅ（；；）直前の毛刈りのおかげかもしれない…！（ガッツポーズの絵文字）
それにしても「ワインが好き」という、そのただ一点で集まることができるのって、本当に素敵なことだなぁと思います。あらためて、すごいことですよね。
あの夜すれ違うことができたみなさんは、住んでいる場所や国はもちろんのこと、置かれている環境、通りすぎてきた人生、考えること、感じること、好き嫌いにいたるまで、もちろんわたしとはまったく異なっていて、本来ならば交わることさえない人生だったのかもしれない、って思うんです。
それが、ワインを好きになって、ワインの輪をとおしてご縁が繋がって、とある部屋でたまたますれ違えたこと。そこでともに乾杯を交わし、おなじ時間を過ごせたことーー
ちょっと大げさかもしれないけれど、それってまるで奇跡みたいですよね。なんだか泣けちゃうな～、なんて思うのは、ワインのせいなのでしょうか。
ちなみに、もともと24時間企画の予定だったこちらのイベント、実はわたしが毛刈りを終えて駆け付けた頃には、紆余曲折ののちに24時間開放そのものが断念されてしまっていました。
が、夜中まで居残って飲んでいたますたやと、ほかにも居残っていた数名のみなさんによる、ワインの輪のおふたりとの熱い協議の結果、
翌日の夜に不完全ファイナルと称して、再度部屋をオープンすることが決まったのでした。いやあ、熱いトークでした。協議の終了時刻、実に午前2時30分です。眠みはひと山通り越しました。
でも、おかげで日曜日の夜にも、「出会い」という名の奇跡に立ち会うことができました。そんなこんなで二夜連続、とても贅沢な週末になったのでした。
▶ わたしが席をはずしている間、代わりにこの子が出席してました。毛刈りはしてませんが、優しくしてね！
さて、そんな素敵な夜をともにしてくれた3000円ワインを、最後にご紹介したいと思います。
ビュルドヴィ［￥ 3190 ］
＜ワインdata＞
国：アルザス 種類：ペティアン（弱発泡） 品種：ミュスカ、シルヴァネール、オーセロワ、ゲヴュルツトラミネール ビンテージ：2020 生産者：アンドレ・ロレール インポーター：ラヴニール
＜バランス＞
酸味★★★★☆ 糖度：★☆☆☆☆ 香り：★★★★☆
こちら、アルザスの辛口ペティアン（弱発泡性ワイン）です。実は、ワインの部屋の開催にあわせて、ワインの輪のパーソナリティのひとりであるよしきくんのお店、『レ・ヴァン・リーブル』さんから購入させていただきました。
ペティアンって、普段あんまり選ぶことがないんです。でも今回、よしきくんに『ドキドキのおともをしてくれるワインをください！』と（メールで）お願いしたところ、こちらを紹介していただいたので、いい機会だなぁとおもってチャレンジしてみたのでした。うわ～、もう、見た感じからしてわくわくだ！
外観はほとんどオレンジ色、澱引きひかえめなにごり系。グラスからは泡のシュワシュワした音とともに、オレンジやレモンのような果実の香りが立ちのぼってきます。
くちに含むとまずやってくるのは、厚みのある酸とドライなくちあたり。使われている葡萄品種からは想像できないほど、わりとしっかりドライにしあがっています。まるでオレンジジュース100％を飲んでいるかのような鮮やかな果実感と、終わりに残るわずかな苦み。そしてその全体のバランスをとっている、プチプチとした優しい泡。うん、これ、料理にあう！
それからこちらのワイン、生産者アンドレ・ロレールからのプレゼントとして、12本に1本、ゲヴェルツトラミネールの実が入っているそうなんです、がーー
じゃん！！
は、はいってた～～～～っ！！\(^♡^)／わーい！
このゲヴェルツの実、抜栓すると泡とともにボトルのくちまであがってくるんですよ。その様子がなんだか愛おしく、動画に撮ってみました。シュワシュワとした優しい音も、一緒にお楽しみください。
ちなみに実は、食べられます。なんか… うれしい…
レ カルトロン［￥ 3520］
＜ワインdata＞
国：ロワール（AOCサンセール） 種類：白ワイン 品種：ソーヴィニヨン・ブラン ビンテージ：2018 生産者：セバスチャン・リフォー インポーター：ディオニー株式会社
＜バランス＞
酸味★★★★☆ 糖度：★★☆☆☆ 香り：★★★☆☆
こちらも、レ・ヴァン・リーブルさんにて購入させていただきました。
サンセールの白といえば、ソーヴィニヨンブラン100％のAOCです。瑞々しいアロマと酸味の残るエレガントな口当たりで、「スッキリ系」の味わいを目指していることが多いのではないでしょうか。
ところが同じくAOCサンセールのこちらのワイン、まったくスッキリしていません（笑）
まずグラスから香りを取ると、マスカットのような凝縮した果実の香りが立ちのぼります。お～、これは、なんというか、ソーヴィニヨンブランっぽく、ない！（笑）たのしみすぎる。
アタックから、がつんと厚みのあるジューシーな酸が口内に広がります。肉厚な果実味に、葡萄由来のやわらかな糖度とかすかなミネラル。夫は「ちょっとビオっぽい香りがする」と言っていたので、ひとによっては「エグみ」に似た雰囲気を感じることもあるのかもしれません。
わたしはこのワインを、深夜のワインの部屋のおともにしていました。誰かと集中して話していると、当然ワインへの集中は途切れていきます。そういう意味ではもしかすると、たまたまちょうどよく”エグみ”を通り過ぎてしまったのかもしれません。
でも裏を返せば、誰かと話しながら片手間で飲んでも、十分に味わい深く楽しませてくれるワインだ、ともいえるのではないでしょうか。こちらのワインと熟成シェーブルチーズを合わせるだけで、十分に華やかな主役になれるワインだったと思います。
たとえば大きなグラスに鼻をつっこんで一生懸命香りを取りにいったり、眉間にしわを寄せて繊細に味わったり、ワインにはそういう「愉しみかた」も、実際にあると思っています。一方で、多少のネガティブ要素はむしろ全体のバランスで「厚み」に変えてしまいながら、向こうからどんどん積極的にやってきてくれる、こんな堂々たるサンセールを飲めることもまた、ワインの愉しみのひとつだなぁと思います。
みんな違って、みんないい。
金子みすゞが言ってました。ワインだって、きっとそうです。みんな違って、みんなおいしい！
おいしいワインを飲んで、話して、笑って、最後にはちょっと寂しくもなったりして・・・やっぱり秋のワインは、ちょっとだけひとを感傷的にさせるのかもしれません。
ワイン。本当に、魅力的な飲み物だなあ…！まだまだ、知らない世界の新しい扉を、開いていきたいと思っています＾//＾どうかこれからも、みなさんご一緒してください…！
それでは、最後までお読みいただいてありがとうございました♪ また、次の3000円ワインでお会いしたいと思います。ますたやでした(^O^)
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ますたやとは：
関東在住の30代、3000円ワインの民（たみ）。ワインは週に約5本（休肝日2日）。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ～！
twitter：＠3000wine_tami
Instagram：＠3000wine_no_tami
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