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夫婦でワインエキスパートになる回顧録

みなさん、こんにちわ。3000円ワインの民、ますたやです(^○^)

さて、かねてよりぼそぼそとぼやいておりました、2021年ワインエキスパート試験ですが、先日無事に、合格することができました!わーい

ということで、このアルパカ姿もついに、リニューアルのときがやってきました。

わたくしアルパカ、ワインエキスパートの試験に合格したら、ワインエキスパートになることができたら、ニューアルパカになるって、決めてたんです!

実は合格がわかる前から、あたらしいアルパカのスキンは用意されていました。まさに今このときを、今か今かと待っていたのです。

それでは、さあ、行きますよ・・・!

▶ じゃがじゃがじゃがじゃがじゃがじゃが・・・・・

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▶ じゃん!!!!!!!

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わ~~~~~~・・・?(目を凝らして見てください

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▶ このへんを。(画素)

ちなみに、アルパカが左手に持っているのはワイングラスなのですが(ワイングラスなんですよ!)、実はこちらの中身も変わっています。心の目で見るんです

このアルパカが飲んでいるのは、ベルトージェルべのブルゴーニュルージュです。わたしが3000円ワインに開眼することとなった、大好きな悟りワインの1本。

まえのグラスには、葡萄ジュースが入ってました。ひげ男爵樋口君とおなじシステム。ようやくワインが飲めます。ほんものです。

さて、そんなわけで晴れてワインエキスパートに合格し、今や2万円のバッヂの支払い伝票を今か今かと待ちわびているますたやなわけですが、実は我が家にはもうひとり、同じく2万円のバッヂの支払い伝票を待ちわびているものがいます。

夫です。

そうなんです。ますたや、そしてますたや家、わたしたちは夫婦でワインエキスパートを受験し、そしてどちらも合格することができた、ラッキー夫婦となったわけなのです。わーい

ということで、せっかくなので今回の記事では、夫婦でのワインエキスパート受験について、回顧録をつづっていきたいと思っています。

と、言いましても、そこはあくまで回顧録。ほぼ、ますたの主観的な思い出話と思っていただいて、間違いないです。たとえばいい感じの勉強方法や、実際に使った教材、おすすめYOUTUBE、効率のいい暗記方法・・・みたいなものは、ここには載っておりません。受験対策を探してこちらのnoteにたどり着いてしまった方、ごめんなさい。もっと素晴らしい受験対策ブログがたくさん待っていますので、今すぐインターネットの航海に出発してください!

▶ちなみに、航海のまえにひとつだけ… 試験直前の最後の最後は、とみワイン先生のホームページにある過去問を解きまくりました。とてもお世話になったので、ご紹介させていただきます。

そうでなく、今、たまたま恐ろしいほどの暇を持て余している方や、同じく呼称資格に合格されてほかの受験生の動向にご興味をお持ちの方(おめでとうございます!)、もしくは、自分たち夫婦もワインが好きだけど、いったいアルパカ家がどういう思考回路をたどって夫婦受験にたどりついたのか?を覗き見したい方、たまたまアルパカの生態に興味を持ってくださった方といった、ニッチなニーズをお持ちである方にむけて・・・

どうぞワインでも片手に、気楽に流し読みしていただけますと幸福至極にございます。

書いてみてあらためての言い訳ですが、思った以上にただの思い出話になりました。どうかそっとBGMにでもしてください。わたしもここでワイン飲んでますので、よかったらエアで一緒に飲もうではありませんか。祝杯じゃ!

と、こんなところで、回顧録のスタートです。

とりあえず、かんぱーーーい!


それぞれの、ワインとの出会い

わたしとワインとの出会いは2014年。わたしたち夫婦はこの頃、ベトナムと日本で離れて生活をしていました。

西からふたりで上京をして、結果的に関東でひとり暮らしをすることになったますたや。ひとりぼっちで寂しかったんですよね。その寂しさを埋めるように、毎週のようにとあるバーに通っていました。

そこが、ナチュラルワイン専門のバーでした。

店主みずからフランスに買い付けに行かれているお店で、今思えばけっこうこだわり派の、ごはんの美味しい、静かで素敵なワインバーでした。

当時はもちろん葡萄の種類などわかりませんし、ワインにナチュラルやアンナチュラルといった違いがあることも知りません。「アルザスのワインです」と言われて「アディダス?」と聞き返すくらい、本当にまったくなんの知識もありませんでした。

ただ、ワインはおいしかった。それは間違いありませんでした。おいしいワインっておいしいな~と思いながら、お友達とボトルを開ける日々。ワインは寂しいわたしに、寄り添ってくれていたんですね。

そんなとき、一緒にバーに通っていた友達から誘われたのが、塩尻ワイナリーフェスタでした。

こちら、ご存知の方もいらっしゃると思います。長野ワインの聖地、塩尻市は桔梗ヶ原で毎年春に開催される、ワインをテーマにした町をあげてのお祭りです。

ここ数年はコロナによって開催が見送られていますが、かつてはチケットの発売日になると、セブンイレブンのマルチコピー機の前に陣取るという、どきどきイベントが発生しておりました。

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▶ 残念ながら曇り空ですが、最後まで雨は持ってくれました。

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▶ 五一さんのトラクター体験。ワイン片手にですよ。最高か。

もうね、初参加したこのイベントが、本当に心から楽しかったんです。ワインを飲みながら葡萄畑の続く道を歩くこと、町のひとたちからの温かいお声かけやおもてなし、お隣合ったひととすぐに仲良くなれる伸びやかな雰囲気、そして現地でしか聞けない貴重なお話に、現地のワインーー

ここが天国かな??? 

ワイン関連ではわりとすぐ天国に旅立ってしまうでおなじみのヘブンリーますたやなんですが(初出)、ワイン天国との最初の出会いは、この塩尻ワイナリーフェスタだったといっても過言ではありません。

ただこの時点ではまだ、「おいしいワインっておいしいな~」に、「なんと、ワインというのは、おいしいだけじゃなく楽しいんだな~!」が加わったくらいの若輩者。

以降、ワインとわたしとの関わりにはとりたてて大きな変化はみられず、引き続き「え、アディダス?」と聞き返しながらボトルをあけ、年に1回塩尻フェスタに参加する日々が続いていったのでしたーー


さて、この頃の夫はといいますと。

ますたやとはまた別のルートをたどって、ワインに行きついていました。

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▶ねこが繋がれる国、ベトナム。世界には様々な形の自由がある。

東南アジア、安いんです。とにかく、ご飯が。そして、お酒が。それでいてこれがまた美味いときたら、飲むしかないじゃないですか。

ホーチミンシティはベトナムのなかでは大都市とはいえ、日々の娯楽に関していえば、東京に比べるとずいぶんささやかです。そうすると夜な夜なローカルな飯屋につどって、仲間たちと美味いご飯を食べながら安いお酒を飲むしかなくなるわけです。

もちろん、そこはベトナム。氷をガラガラと入れた薄いビールからはじまるわけですが、そのうちウィスキーをはじめとした洋酒をくちにするようになった夫は、流れるようにワインもたしなむようになった、ということだったそうです。

かくして、各自それぞれ別々にワインの世界に足を踏み入れ、各自の事情のもと、それぞれにワインをたしなむようになったますたや家。

数年ののち日本で合流したときには、「え?あなたもワインを飲むの?」状態まで、仕上がっておりました。

そうして、2020年。

コロナの世界がやってきます。


かくしてワインエキスパートへ

まず、コロナ禍でますたや家にどのほうな変化が起こったかというとーー

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▶ お気づきだろうか… 徐々に総額があがっていることに…

はい、とにかく日々、ワインを開けるようになっていきました。自粛の日々はわりと穏やかではありましたが、とにかく刺激がなく、暇だったんです。

「あれ? 最近、毎週いらっしゃってません?」

すみません

近所のワインショップでソムリエから声をかけてもらったのも、ちょうどこの頃でした。ここでソムリエから教えてもらえるワインの世界が、わたしたちのワインライフを華やかに彩ってくれることとなりました。

「これ、ボルゲリね。飲んだでしょ?」

「ボル・・・?」

「こっちのソンメイよりも、こっちのエーシーブルのがうまいよ」

「ソン・・・??」

「ちょっといい泡なら、やっぱりクレマンダルザスかな」

「ダル・・・???」

こちらのソムリエ、結構おしゃべr・・・いや本当に親切で、初心者のわたしたちに、ワインの世界をたくさん教えてくださいました。こうしてたくさんの美味しいワインと、たくさんのうんちk・・・ご教示をいただくなかで、なるほどー、ワインって知識があるとちょっとおもしろいみたいだぞ??と、日々身をもって、いや、舌をもって、体感していったのです。

そうすると、すこしずつ繋がってくるんですよね。

そうか、アディダスじゃなくてアルザスだったんだ!とか。はよ気づけ。


「なんか、Amazonで評判よかったんだよね」

と、なぜか夫が試験対策本を手に入れ、

どうせ覚えるなら目標がほしい、じゃあ試験を受けよう!となったのが、ちょうど1年前の10月。ワイン界隈のツイッターランドが「トロンテスとカベルネ・フラン」に、とどろいている頃だったのでした。


ちなみにこんな話をしていますが、ますた自身は最初半信半疑というか、本当に受けるの??という感じでした。どっちかというと、受験に関しては消極的。ワイン、飲んだらうまいし、楽しいし、大好きなんだけど、なんとなく品種も覚えてきたし、もうこのくらいでいいんじゃない?と。

受験への決定打は、夫のひとことでした。

「なんなら受験料はこっちで持つからさ」

受けます


そんなこんなでかなり現金な感じで受験を決めたワインエキスパート。

その後、紆余曲折ありましたが・・・

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▶ 不合格のほうが若干しわくちゃなのは、お察しください…。なお、このときのバッカスの神対応はこちらの記事に。

バッカスのご加護のおかげもあってなんとか気持ちを立て直し、2回めで合格したときには、本当に肩の荷がおりました。

よかった。本当によかった。これで夫が二次試験のテイスティング練習をしている横で、呪詛をつぶやかなくてすむ… よかった…

その後、おいしいはずなのになぜかつらいテイスティングの日々と、もろもろの現実逃避をはさみながら、

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▶ 現実逃避が行き過ぎて、国際展覧会で優勝してしまうますたやWINERY。

ワインのご縁がほそぼそと繋がっていった先に、このたび晴れて夫婦(めおと)ワインエキスパートの呼称をいただくことができたのでした。

ああ、本当に、勉強たいへんだった。

でも、贅沢な時間だった!


それぞれの、ワインライフ

ますたやとその夫はどちらも同じくらいワインが大好きで、ふたりでワインを開ける時間をとても楽しみにしています。そしてふたりで開けたワインについて、ああだこうだ言いながら飲む時間がまた、大好きです。

しかし、どうやらそれぞれがワインに求める楽しさは、似ているようでちょっと違っているみたいなんです。ベン図の重なりが、おなじところと、違うところがある、みたいなことです。こういう感じに。

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ますたやのほうはもともと「動く」タイプのオタクで、とにかく ”現地” に飛んで身をもって体験したいひとです。いろんなイベントや企画に参加したいし、わたしも誰かを楽しませたい。そこでわくわくしたり、にこにこしたりすることに、楽しさや豊かさを感じるんです。

そして、その体験を誰かと話すこと、感情を共有することに、萌えや癒しを感じます。誰かと話して「わかる~!」って、お互いに言いあいたいんですよね。それはワインに対しても同様で、だからこそのnoteだったのだと思います。

一方、夫の「好き」はもっと個人的。自分のなかに知識を蓄えていって、「ふむふむ」と納得する。それを積みあげていくことに、満足と喜びを感じるようなんです。

たとえば週末、わたしたちはよく「ワイン散歩」をするんですが、わたしがワインの試飲やチーズの試食、店員さんとの会話を楽しんでいる横で、夫はこういう棚を、じっと見て、

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「あ、新しいの入荷してるな」

などとつぶやいています。

・・・・・・・え、どれ?!

夫の記憶力、特に好きなものに対する視覚的な記憶力はすさまじいものがあります。近所の複数のスーパーやコンビニの、どこになんのワインがあったかは、だいたい把握しています。図書館司書さんみたいな感じです。便利です。

このように、ときおり街にワインパトロールに出ては、新しいワインを見つけ、そっと心のワインセラーに積みあげていっている夫氏。

・・・・わからん。

視覚的な記憶力が壊滅的なますたやは、どこのコンビニになんのワインが置いてあるのかはおろか、きのう飲んだワインのエチケットさえも忘れるし、セラーに眠るワインなんて絶対に覚えられません。たった9本なのに。

おかげでワインセラーを開けるたびに、「お!おいしそうなピノノワールあるやん!」と毎回うれしい、という特典はついてきます。夫はそんなわたしをみて、『・・・・わからん』という顔をしています。

どっちのほうがいいかーー

いや、どうやら、どっちも楽しいワインライフを送っているみたいです。決して変えられないし、混ざり合わないところもあるけれど、この多様性こそが、まさにワインの懐の深さなんですよね。

それぞれがそれぞれの「好き」を楽しみながら、ふたりのベン図が重なり合う部分で、またワインを楽しんでいく。なんだかそれって、なんていうか… けっこう、豊かな人生なんじゃないかなぁ、なんて思ったりもします。ちょっと、感傷がすぎるでしょうか。



そんなわけで、夫婦(めおと)ワインエキスパートとしての人生がはじまったますたやですが、最後に、今後のワインライフについての目標を発表したいと思います!

そうですよ、なんたってワインエキスパートになったんですもの!エキスパートですよ、ワインの!それって、めっちゃエキスパートじゃないですか!

では、行きますよ、

▶ じゃがじゃがじゃがじゃがじゃがじゃが・・・・・

ばっぢありアルパカ(赤ワイン編)

じゃん!!

「おいしいワイン、いっぱい飲む!」

わーい

と、いうことで、エキスパートになっても何も変わることなく、ただおいしいワインが飲みたいだけのアルパカですが、これからもおいしいワインを、たくさん飲んでいきたいと思います!^0^押忍!

3000円ワイン、そしてこの世に存在する、たくさんのおいしいワインたちに乾杯をーー

そして、一緒に頑張った夫と、頑張った全国の受験生のみなさんに拍手を送りつつ、本日の記事の締めくくりとさせていただきます。

本当に、おつかれさまでした! ああ、つかれたーー!


それでは、ここまでお読みくださって、どうもありがとうございました! また次の3000円ワインで会いましょう、ますたやでした(^○^)♪

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ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

twitter:@3000wine_tami
Instagram:@3000wine_no_tami

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