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3000円ワインまとめ

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3000円台のワインである『3000円ワイン』についてのまとめマガジンです。 ワイン好きのアルパカが、とある3000円ワインについて考えたことや妄想したこと。 そんなワインエッセ…
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#日本ワイン

2024年2月|3000円ワインまとめ

わたしがワインと出会い、ワインを好きになり、ワイン業界にまでやってくるきっかけとなったお店が閉店して、ちょうど1年が経ちました。 1年前の今日、わたしは総合病院の心理士として、9時5時でカレンダー通りに勤務し、規則正しく寝起きし、週末のワ活を心の支えにしながら日々を暮らしていました。 3月からワイナリーで働くことは決まっていたものの、いま思えば体力勝負の本当の意味も、業界の裏側のなんたるかも、お金の出入りへのシビアさも、なにもかもが足りていなかった。もちろん、筋肉もなかっ

2024年1月|3000円ワインまとめ

2月から、四谷三丁目にてシューイチワインバーを開きます。 それにともない、各所から仕入れやら取引きやら商談という名の飲み会やらをしているわけですが(最後のは飲みたいだけ)、なんというかすごく…不思議なことが起きています。 いわゆる、ワインの事業者として(やむにやまれず)開業し、(ほかに道がなく)レンタルスペースを借りてお店を開くことになったのですが、どうやらこのことによって、「できること」と「行ける場所」が急に増えたんですね。 つまり、「ワイン業者としてなら紹介できるけ

2023年11月│3000円ワインまとめ

ゆるっとダイエットに励んでいます。 食べること、飲むことが生きがいのわたくしますたや。わりとありのままの自分を愛しがちなので体重の増減はさして気にして来なかったんですが、コロナ禍で一気に増量したことにぶったまげ、生まれて初めての「ダイエット」に取り組んだのが、3年前。 で、やると決めたら本気でやる、というか、やりすぎちゃうのがわたしの悪い癖。糖質制限で急激に10キロ落としたのはいいものの、真面目にやりすぎて体調を崩し、そこから復調するのに1年かかりました。人間としての設計

2023年3月│3000円ワインまとめ

ささやかな報告ですが、2023年3月から東京台東区にあります「葡蔵人~Book Road~」さんにてアルバイトをはじめました。 ▶新人アルバイト🔰マイコとしてnoteも書くので、フォローしてね! しばらくは本職の臨床心理士業務との掛け持ちですが、さっそくワインを造ったり、ブドウを植えたり、ワインを売ったりと、これまでの人生で味わったことのない刺激的で楽しい日々をすごしています。 ・・・そうなんですよ、楽しいんですよ、これが。仕事なのに。 今はまだ借りてきた猫状態でワイ

[3000円ワイン]セラーのワイン、いつ起こす?(今でしょ)〈日本/シャルドネ〉

熊本ワインファームがつくる、「菊鹿」の樽熟シャルドネ2020を飲みました。 わたしは2021年に、熊本県の菊鹿ワイナリーにうかがってます。菊鹿ワイナリー、綺麗なんですよね〜。広さはこじんまりしてるんですが、天井の高さとディスプレイのおしゃれさに、思わず深呼吸したくなるワイナリーです。 なにせ空は広く、畑は美しく、季節柄、鮮やかな夏のコントラストが最高でした。やっぱ現地で飲むワインって最高だよな〜!と、ソフトクリームをべったべたにこぼしながら、にこにこしてた思い出がよみがえ

[3000円ワイン]キャンディ香「じゃないほう」のベーリーA〈日本/マスカット・ベーリーA〉

先日、渋谷東急プラザにて開催されていた『ニッポンのいいお酒。』に行ってまいりました。 こちらは、各地で開催されている「日本ワイン(+α)」の試飲イベント。いくつかの価格帯の中から、自分に合ったプランを選んでワインを飲み比べることができます。 イベントは毎回テーマが異なっておりまして、今回は「国産スパークリング」でした。次回は2/1から横浜開催。テーマは「スイーツ&ワイン」なんだそうで、バレンタインも近いし、楽しそう~!🍫 さてこのイベント、基本は「ワインがたくさん飲める

[3000円ワイン]別れの季節に飲むワイン〈日本/ケルナー〉

年末年始はベトナムにいました。 やむことのないクラクション、夜中まで続く大音量のカラオケ、すれ違えないほどの人混み。「作戦名、勇気!」でしかない道路の横断に、英語の喋れないタクシー運転手とのカタコト交渉―― いやあ・・・・疲れました。(東南アジア疲れ) ほんと、どんなに愛があろうとも、というか、その雑多さをこそ愛していようとも、疲れるものは疲れます。とにかく日々、体力がごりごり削られていく。 だいたい思わぬことが起こるし、かえってくる返事は適当だし、英語は思ったように通

3000円ワインの民がオススメする、3000円ワイン2022👑ベスト12

3000円台のワインをこよなく愛することでおなじみの3000円ワインの民ますたやですが、実はよくよく観察していると、美味しくワインを飲んでいるだけ説があります。(バレてる…!) というわけで、たまには3000円王国の民としてのシゴトをします! 今回の記事のタイトルは、その名も【3000円ワインの民がオススメする、3000円ワイン2022👑ベスト12】!「ベスト」が多い……! 3000円ワインの民が2022年に飲んだすべての #3000円ワイン の中から、おススメワインを厳

[3000円ワイン]日本ワインは、夢を買う。〈日本/メルロー・カベルネフラン〉

夫氏の実家から、お歳暮が届きました。 こちらは北九州市若松区にあります、ワタリセファーム&ワイナリーさんの造るワインです。 ワタリセファームさんは、夫氏の地元「若松区」に、2018年にできたワイナリー。ちなみに「ワタリセ」とは地名のことでして、字を「渡瀬」と書きます。車で5分も走れば海に出られる、潮風の町。 北九州市は「海」や「河川」といった、水との距離が近いまちです。 たとえばワタリセファームさんや夫の実家がある若松区と、そのお隣のまち戸畑区のあいだには、洞海湾(ど

[3000円ワイン]父の野菜と、懐かしさペアリング。〈日本/マスカット・ベーリーA(泡)〉

実家から、新米と野菜が届きました🍚 父は、実家で稲作をやっています。やってる、といってもどこかに売りに出しているわけではなく、先祖代々の水田をそのまま引き継ぎ、家族と親族が1年間食べていくだけのお米を、ほそぼそと作り続けているのです。 実家でのわたしの1年は、当然のごとく、田んぼとともにありました。 長い冬の終わりは、田んぼの季節のはじまりです。春、田おこしをされた田んぼに、ピンと水が張られます。土と水をかき混ぜるしろかきが終わると、田植えの季節。いかにもひ弱そうに見え

[3000円ワイン]ここがひとつの到達点〈日本/マスカット・ベーリーA〉

「ふるさとワ旅」で手に入れた、 #3000円ワイン を飲みました。 いただいたのは、ヴィノーブル・ヴィンヤードさんが醸造する、マスカット・ベーリーA。ヴィノーブルさんは2021年8月に広島県の県北にオープンしたばかりの、小さなワイナリーです。 醸造長である横町さんは、東農大の醸造科を卒業されたあと、同じく広島県の三次ワイナリー、山梨県の勝沼醸造での勤務を経て、2013年に独立されています。 その後もブドウの苗木の栽培と販売にたずさわりながら、フリーランスとしていくつもの

[3000円ワイン]苦節10年のファーストヴィンテージをいただく〈日本/マスカットベーリーA〉

さて、前回の記事でシャルドネの収穫におとずれた「SawaWines」さん。 直前にうかがうことが決まったのですが、『そういえばうちの夫氏、Sawaさんのワイン飲んだことないんじゃない……?』と思い立ち、あわてて夫氏に既成事実を造…美味しさを知ってもらうため、入手してきました。 さすが県内のワイナリーだけあって、おなじく千葉県の誇る酒屋であるIMADEYAさんで手に入れることができました、感謝。 ちなみにわたしはこちらのワインを、ますたやロンフラナイト「ますたの部屋」ととも

[3000円ワイン]千葉県ワイン、まとめ。〈マスカットベーリーA/日本〉

先日、「ますたやロンリー・フライデー・ナイト」(通称:ロンフラ)を開催いたしました🌙 ▶ 「開催した」というよりは、「開催せざるを得なかった」がより正確な表現。(お付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました!) そもそもこの”ロンフラ”の趣旨は、「ますたやが独り(寂しく)ワインを飲んでるので、誰か付き合ってください」というもの。 そう。つまり、なにはともあれ、おともしてくれるワインを選定する必要があったのです。 今回お声かけしたみなさんは、「ナチュラルワイン」

日本シャルドネとの恋〈日本/シャルドネ〉

北海道産の3000円シャルドネを飲みました。 すっかり酔いも覚めた翌日。 なんとなく胸騒ぎを感じて、昨晩のツイートを読み返してみます。 そうだっけ……? そう思ってよくよく思い返してみると、どこからともなく、日本シャルドネたちとの淡い思い出が蘇ってくるではありませんか。 ――いや、飲んでるやん…! 「今カノ」にいい顔したいがために、「昔の女」を忘れたフリする優男、みたいな酷い仕打ちをしてしまったわたし。 そこで、日本シャルドネたちへの懺悔を込めて、これまで飲んだ日本