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3000円ワインまとめ

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3000円台のワインである『3000円ワイン』についてのまとめマガジンです。 ワイン好きのアルパカが、とある3000円ワインについて考えたことや妄想したこと。 そんなワインエッセ…
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2022年5月の記事一覧

村名ジェネリックを飲んだ夜〈フランス(ブルゴーニュ)/シャルドネ〉

今回ご紹介する #3000円ワイン は、【オリヴィエ・ルフレーヴ】のACブルゴーニュ(白ワイン/シャルドネ)です。 みなさん、「ルフレーヴ」ってご存知ですか。 ワイナリーの正式名称は、「ドメーヌ・ルフレーヴ」。 ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌに位置する高級白ワインの産地『ピュリニーモンラッシェ村』を代表する造り手であり、つまりそれがどういうことかというと、高くて美味しい白ワインを造っているドメーヌである、といういうことです美味しそう。 ドメーヌ・ルフレーヴは150

夫氏、WSET受けるってよ〈ニュージーランド/ピノノワール〉

『WSET』という、ワインにまつわる資格をご存知でしょうか。 読み方は「ダブリュー・エス・イー・ティ」、日本では「ダブリュー・セット」と略して呼ばれることの多い資格です。 この資格を認定しているのが、ロンドンを本部とする教育機関『Wine & Spirit Education Trust』。つまりこの「ワインとスピリッツに関する教育企業合同」によるワインの認定資格が、「WSET」というわけです。 なぜ、このような話をするかといいますと、どうやら夫が受けるらしいからです。急

ナチュラルワインの深淵をのぞく〈南アフリカ/オレンジワイン〉

家に帰ったら、机の上にこれが置いてあった。 BRUTUS、ナチュラルワイン特集。 あの時代を牽引するお洒落カルチャー雑誌で、ナチュラルワインが特集される時代ですってよ、いい時代に生きてるなぁ。 ▶ ルシェーヌさん訪問記はこちら さて我が家、ナチュラルワインをそこまで日常的に常飲していません。 どちらかと問われれば一応クラシック派と答えますし、「結果的に」ナチュラルを飲むことは往々にしてあれども、「あえて」ナチュラルを選んで飲むタイミングは、そう多くはありません。

ピノノワール味のピノノワール〈南ア/ピノノワール〉

わたしが最初に覚えた赤ワインの味は「シラーズ」でした。 濃い紫色に、コショウの香り、ぎゅうっと口内を締めるタンニン。 このあと、「エレガント」なシラーに出会いわたしのワイン観がポジティブに崩れるまでのつかの間のあいだ、シラーズはわたしのなかで「わかる、赤ワイン」の王座に君臨し続けました。 一方、「わかる、赤ワイン」の座からもっとも遠かったのが、なにを隠そうピノノワールでした。つまりピノノワール、「わからない、赤ワイン」。 ▶ ピノノワールスキー憧れの(オールモースト)ロ

みなさんのセラー自慢、聞かせてください!〈フランス/シャンパーニュ〉

ますた「今夜は泡が飲みたいね~」 夫「え、冷えてないよ」 ますた「え、セラーは?」 夫「泡はうちのセラーに入らないんだよ」 「えっ」 「えっ」 ――ますたや家、まさかのシステム的欠陥発覚。 泡が、セラーに、入らない。 それってつまり、泡を飲みたい日には、事前の話し合いによって泡を飲むことを決定し、(床に置かれた段ボールの中から)冷蔵庫にダイレクトインしておかなければならない、ということです。 まじか。 っていうか、よくこれまで気づかなかったな、アタシ。 これ

キーマカレーの救世主〈カナダ/エーレンフェルザー〉

✉ますたや『今日、ノンアルコールビール買い忘れちゃった。家に帰るとき、買って帰ってね』 ✉夫氏『えっ?!今日、ワイン飲むつもりだったんだけど』 絶望感あふれる返信を読みながら、目の前にできかかっている料理を眺めます。これは・・・・・カレー、だな。 連休あいなかの勤労日。 北海道ワ旅の余韻を引きずったわれわれの脳内は、完全にお休みモード。いつもなら神経を張り巡らせている「休肝日」の話し合いも、どうやら適当になってしまっていた様子。 ▶ 最強の人類として、北海道ワ旅に行っ