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意味不明な文章

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#ポエム

詩 白煙

夜12時半。
眠気が襲う中、音が鳴った。

「遅くなってごめん」

もうダメかと思っていた。
だけど、忘れずに連絡してくれた。
アナタが知らせてくれなかったら、どうなっていたのだろう。

この音だけで、どんなに私の不安が和らいだことか。このまま、覆い隠してくれないかな。
白い煙のように。

だけど、その音はだんだん鼓動する心臓のように、私に強く訴えかける。

「早く手に取って」と。

手に取った瞬

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