6年続けた大企業のSEを辞めた理由

SEを辞めた3つの理由

学生時代興味があると思っていた業界、そこそこに大きな安定していそうな会社、希望の部署での仕事。
定年まで勤める気はなかったけど、辞めるつもりもなかった。
そんな会社を昨年10月に辞めた。
辞めた理由を整理してみる。

1. 労働時間が長い

激務とまではいかないが、残業月90時間、1週間連続の夜勤、労働時間外である土日や深夜に叩き起こされるSEコール、往復2時間の通勤なんかがあった。
体がきついだけならまだしも、モチベーションが下がってくるとメンタルも辛くなってくる。
海外旅行中に仕事の連絡が止まなかったときは「やっぱり、やめよう」と心に決めた。
「俺がシステムを守るんだ」という使命感を嘘でも持っていないとしんどい。

2. 自分の苦手が多い

これはあげればキリがない。
きっちり計画を立てる、人に依頼する、先頭を走る、慣れない場でリーダーシップをとる。
仕事を進める中で人並みにこなせるようにはなったが、大雑把で末っ子気質の自分には気を張らなければならない場面が多かった。
チームの仕事は好きだが、先頭に立ってひとり先導するような働き方は合わなかったようだ。

3. 助けたい人がいない

仕事が好きだ、楽しい。と言える自分でいたかった。
自分の仕事に興味が、やりがいがもてなかった。

最も大きな理由は「助けたい人がいない」ことではないかと思う。
大企業が顧客ともなると関わる人も多く、どうしても誰かの「こういうシステムを作りたい、世の中をこうしたい」という想いが薄まってしまう。
「自分⇄顧客システム担当者⇄顧客の社内情勢⇄顧客の熱い人⇄エンドユーザー」のような構図になることが多く、ほとんどの人が何処かから降ってきた仕事をやらされている。
受託開発だとなおさら。まさに3人のレンガ職人のみんなでレンガを積んでいる状況。
給料がもらえればいいと割り切れればいいのだけど、そうはいかなかった。

システムをどれだけよく作っても、誰にも届くことなく、感謝されることもなく、増えるのは通帳の残高だけ。
エンドユーザーの喜ぶ顔が見えるほどの想像力を自分は持っていなかった。

終わりに

とりとめのない文章になってしまったが、こういう気持ちでもやもやしているSE、会社員は多いのではないだろうか。
自分みたいな働き方をする人が社会にきっと溢れていて、そんな社会嫌だよなとよく思う。
やりがいない人間が生き方を見つけるロールモデルに自分がなりたい。

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