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【実はあの有名な話術は、中途半端な知識で使ったら嫌われてしまうのです】



前回は基本だけを知っていれば十分で、極める必要なんてない心理テクニックについてお話ししましたが、今回はその逆です。

心理学を応用した話術の中には、中途半端な知識で使ってしまうと、痛い目を見ることになるものもあるので注意が必要なのです。

その話術こそが、“コールド・リーディング”。


これは相手からの情報を引き出すための話術として知られており、理論的にはとても簡単なので、余裕で使いこなせるように感じる人も多いでしょう。


実際、相手のことを煽てたり、イエスでもノーでもどちらでも当てはまる断言をしたり、具体的な方法は多くのWebサイトやハウトゥー本で、とても詳しく紹介されています。

また、ある程度までなら誰でも無意識で使っていますし、聞き上手と言われるタイプの人は、ナチュラルにかなりのレベルで身に付けていたりもします。


なのでタイトルに書いた、

実はあの話術は中途半端な知識で使ったら嫌われてしまうのです。

というのは、実はほとんどの人には当てはまりません。



ですが、ある特定の人達、具体的に言うと、『積極的に使って、仕事や恋愛、人間関係を上手くやろうとしている人達』は、中途半端な知識だからこそ相手から嫌われてしまうのが、このコールドリーディングにおける、なかなか表には出てこないもう一つの特徴なのです。


ん???


【ナチュラルで身に付けている人達がいるのに、中途半端な知識で使うと嫌われてしまうことが多い】


私が何を言っているのか、わけわかりませんか?

ここまでの説明で、すでに重要なポイントは書いているのですが、まずはわかりやすくその部分をまとめてみましょう。


1.コールドリーディングとは、聞き上手な人がナチュラルに身に付けている技術で、無意識に使っている人も多いです。

2.積極的に使って、仕事や恋愛、人間関係を上手くやろうとしている人達が失敗します。


この二点だけでも理由は推察できると思いますが、あえて説明をすると、


無意識でならばともかく、積極的に使用したいのであれば、ある一定のレベルまで極める必要がある、かなり上級者向けの心理テクニックだということです。


でも、ちょっと待って!
他のWebサイトやハウトゥー本には、実際に使うタイミングや台詞がいっぱい書いてあるし!
逆に使うことで嫌われるなんてどこにも書いてないんだけど?


なんて思われる人もいるかもしれません。



ならば尋ねます。

ドーナツを売っているお店が、カロリーの高さや糖分の多さを積極的に注意していますか?

ハンバーガーメインのファストフード店で、栄養バランスについての積極的な説明はされていますか?

ポテチなどの袋に、油で揚げたジャガイモは発がん性が高いという注意書きはありますか?


タバコの健康に対する悪影響や、アレルギー物質、塩分量、カロリーなど、最近では表示やなんかが義務付けられたものもありますが、多くの体に良くないものは、未だに積極的には伝えられておりません。

それは何故か?

売るためです。



【衣食住】や【三大欲求】

人間の生活の基盤である“食”ですらそうなのです。


心理テクニックなんて生活には直接関わりの薄そうな分野で、そういったリスクを積極的に伝えようとするわけがないじゃないですか?


というわけで、ここからはあえてその積極的には伝えられていない、むしろ隠されているコールドリーディングのデメリットと、使用上の注意について、簡単に説明をしたいと思います。


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